美しい夢を現実へ 山下、最終日は『ノーボギーで』
【<Photo:Toru Hanai/Getty Images>】
JLPGA ツアー2022シーズン公式競技・第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)大会第3日が5月7日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6,680ヤード/パー72)で行われた。この日は大気が不安定で、時おり雨が激しく降るコンディション。しかし、山下美夢有が再上昇をアピールする67をマークした。通算11アンダーで念願のビッグタイトルへ大接近。6打差の通算5アンダー、2位タイは安田祐香、青木瀬令奈がつけている。
(天候:曇りのち雨 気温:21.0℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:13フィート コンパクション:24.5mm》
美しい夢が現実になろうとしている。あと18ホール。第1日から首位をキープする山下美夢有が言った。「(公式競技は歴史に)ずっと残る試合です」。2位に6打差をつけ、最終日を迎える。「ノーボギーのプレー。それが目標です」と話した。
「3日間を通して、ショットが安定していることが大きい。そうなれば、パッティングが決まるかーでしょう。できている」と、好調の要因を語る。同組でプレーする安田祐香のバーディー奪取が刺激になり、自身も好調の流れを引き寄せた。2番で4メートルのバーディーが決まり、続く3番でもピン奥3メートルのチャンスをカップイン。4番は残り165ヤードの第2打を6Iで、ピン奥1メートルと、素晴らしい切れ味を披露した。ギャラリーの大声援に、「ちょっと緊張した」と漏らしながら、きっちりと3連続バーディーでつけ入るスキを与えない。
前半最後の9番でボギーとしてものの、後半も安定したプレーをみせた。3バーディー、ノーボギー。「きょうは、スコアを2つ伸ばす目標でした。でも、終わったら5つ。90点のラウンドです。マイナス10点は、サンドセーブが課題ですから」と解説した。参考までに、第1日=100点、第2日が80点。
さらに、付け加えると、本日のベストショットは18番・第2打だった。左ラフからピンまで195ヤードを5Uで、バンカーの左サイドからボールを転がしていく狙い。思ったとおりです。6メートルのバーディーパットはちょっとショートでしたけど…」。
大会コースレコード更新から一転して、前日はオーバーパーだったが、ホールアウト後には巻き返しのためのミーティングをコーチのお父さんと行ったそうだ。「父が来てくれたのは1カ月ぶりぐらい。普段は動画や電話などでやりとりをしているけど、今回はスイングを実際に見てもらえる。また、第3日のコースマネジメントなどを一緒に考えた」と、再上昇の要因を振り返った。
他にも、10番=5メートル、13番で9メートルのバーディーパットを決めているように、パッティングの良さも際立つ。今大会、開幕前、新しいパターを試した。「今週、出会ったばかり。ストロークが安定した。ちょっとブレているのが気になっていたから、思い切って替えて良かったと思います」。ピン型からマレットタイプの変更を決定したのは、もちろん自身の決断だ。
3戦連続予選落ちから、劇的に変化を遂げた。「これだけ、ギャラリーが多いと緊張します。しかし、(緊張を)楽しみながらプレーしている。たくさんのギャラリーの皆さんが足を運んでくださる。本当にありがたいことです」。
この日、コースセッティング担当ディレクター・茂木宏美が設定した優勝予想スコアへ到達した。「去年は最終日、首位でスタートすると逆転されることが多かった。今回は落ち着いてプレーができればいい」。あえて優勝とはいわない。プロ3年目とはいえ、勝負の厳しさ、怖さを知っているからだ。
山下美夢有・データアラカルト
【パーオン率】
今大会第3日まで43/54で約80%
※前週までは69.69%(14位)
【優勝した場合】
4日間大会完全優勝:年少3位(20歳279日)
※宮里藍(2005日本女子オープンゴルフ選手権競技)、西郷真央(2022年ヤマハレディースオープン葛城)に次ぐ。
公式競技の4日間大会完全優勝:年少2位(20歳279日)
※宮里藍(2005日本女子オープンゴルフ選手権競技)に次ぐ
(天候:曇りのち雨 気温:21.0℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:13フィート コンパクション:24.5mm》
美しい夢が現実になろうとしている。あと18ホール。第1日から首位をキープする山下美夢有が言った。「(公式競技は歴史に)ずっと残る試合です」。2位に6打差をつけ、最終日を迎える。「ノーボギーのプレー。それが目標です」と話した。
「3日間を通して、ショットが安定していることが大きい。そうなれば、パッティングが決まるかーでしょう。できている」と、好調の要因を語る。同組でプレーする安田祐香のバーディー奪取が刺激になり、自身も好調の流れを引き寄せた。2番で4メートルのバーディーが決まり、続く3番でもピン奥3メートルのチャンスをカップイン。4番は残り165ヤードの第2打を6Iで、ピン奥1メートルと、素晴らしい切れ味を披露した。ギャラリーの大声援に、「ちょっと緊張した」と漏らしながら、きっちりと3連続バーディーでつけ入るスキを与えない。
前半最後の9番でボギーとしてものの、後半も安定したプレーをみせた。3バーディー、ノーボギー。「きょうは、スコアを2つ伸ばす目標でした。でも、終わったら5つ。90点のラウンドです。マイナス10点は、サンドセーブが課題ですから」と解説した。参考までに、第1日=100点、第2日が80点。
さらに、付け加えると、本日のベストショットは18番・第2打だった。左ラフからピンまで195ヤードを5Uで、バンカーの左サイドからボールを転がしていく狙い。思ったとおりです。6メートルのバーディーパットはちょっとショートでしたけど…」。
大会コースレコード更新から一転して、前日はオーバーパーだったが、ホールアウト後には巻き返しのためのミーティングをコーチのお父さんと行ったそうだ。「父が来てくれたのは1カ月ぶりぐらい。普段は動画や電話などでやりとりをしているけど、今回はスイングを実際に見てもらえる。また、第3日のコースマネジメントなどを一緒に考えた」と、再上昇の要因を振り返った。
他にも、10番=5メートル、13番で9メートルのバーディーパットを決めているように、パッティングの良さも際立つ。今大会、開幕前、新しいパターを試した。「今週、出会ったばかり。ストロークが安定した。ちょっとブレているのが気になっていたから、思い切って替えて良かったと思います」。ピン型からマレットタイプの変更を決定したのは、もちろん自身の決断だ。
3戦連続予選落ちから、劇的に変化を遂げた。「これだけ、ギャラリーが多いと緊張します。しかし、(緊張を)楽しみながらプレーしている。たくさんのギャラリーの皆さんが足を運んでくださる。本当にありがたいことです」。
この日、コースセッティング担当ディレクター・茂木宏美が設定した優勝予想スコアへ到達した。「去年は最終日、首位でスタートすると逆転されることが多かった。今回は落ち着いてプレーができればいい」。あえて優勝とはいわない。プロ3年目とはいえ、勝負の厳しさ、怖さを知っているからだ。
山下美夢有・データアラカルト
【パーオン率】
今大会第3日まで43/54で約80%
※前週までは69.69%(14位)
【優勝した場合】
4日間大会完全優勝:年少3位(20歳279日)
※宮里藍(2005日本女子オープンゴルフ選手権競技)、西郷真央(2022年ヤマハレディースオープン葛城)に次ぐ。
公式競技の4日間大会完全優勝:年少2位(20歳279日)
※宮里藍(2005日本女子オープンゴルフ選手権競技)に次ぐ
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