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ラ・リーガ・サンタンデール、第３５節プレビュー

ラ・リーガ公式 2022年5月7日 0:00

チーム・協会

【(C)LaLiga】

今週末に行われるラ・リーガ・サンタンデール第３５節は、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーによるダービーにベティス対バルセロナ、ビジャレアル対セビージャと、上位７チームのうち６チームが直接対戦する。いずれもラ・リーガ・サンタンデール屈指の好カードであるだけでなく、来季のヨーロッパ行きを争う大一番だ。

【(C)LaLiga】

５月６日（金）に行われる一戦では、唯一上位陣との直接対決が組まれていない６位レアル・ソシエダが敵地でレバンテと対戦する。レアル・ソシエダは３戦未勝利と足踏みが続くが、まだ４、５位浮上の可能性を残している。対するレバンテは前節バレンシアとのダービーで引き分け、最下位に転落。ホームでは２連敗中ながらバルセロナとセビージャに善戦しており、今節こそは逆転残留の望みをつなぐ勝利が欲しいところだ。

５月７日（土）の１戦目はマジョルカ対グラナダ。勝ち点１差の１６位と１８位による直接対決は、残留争いの行方を左右する重要な一戦だ。ハビエル・アギーレ監督の就任以降、ホームでは２戦２勝のマジョルカに対し、グラナダもアイトール・カランカ新監督の下では負けていない。はたして今節も監督交代後の良い流れを維持できるのはどちらか。

マジョルカは前節、アントニオ・ライージョが１点を返したもののバルセロナに１ー２で惜敗【(C)LaLiga】

カランカ監督の就任以降、グラナダは２戦２分。前節セルタ戦ではダルウィン・マチスが起死回生の同点弾を決め、勝ち点１を拾った【(C)LaLiga】

２連勝中のアスレティック・クルブはヨーロッパ行きの望みをつなぐべく、ホームでバレンシアと対戦。コパデルレイ決勝のショックを引きずるバレンシアは今季の目標を失っており、モチベーションの維持が難しい試合が続く。

現地時間１８時半からはセルタ対アラベス、カディス対エルチェの２試合が行われる。１９位アラベスは前節ビジャレアルを破ってホーム２連勝とし、残留圏との差を４ポイントに縮めた。さらに今節、４連敗中のアウェー戦で勝ち点３を持ち帰ることができれば、逆転残留への希望が大きく膨らんでくる。一方のカディスは前節セビージャと敵地で引き分け、かろうじて残留圏にとどまった。残るホームゲームは３７節レアル・マドリー戦のみであり、今節は何としても勝利ちたい一戦となる。

アラベスは前節、ビクトル・ラグアルディアらのゴールによりビジャレアルに２ー１で競り勝ち、残留への望みをつないだ【(C)LaLiga】

カディスのルーカス・ペレスは３戦連続ゴール中。今節は１月まで所属したエルチェと対戦する【(C)LaLiga】

土曜の夜を飾るのは今節１戦目の上位対決、ベティス対バルセロナ。ベティスにとってはコパデルレイ王者として迎える初のホームゲームであり、ベニト・ビジャマリンは多くのファンで埋め尽くされることが期待される。ラ・リーガ・サンタンデールでは３戦未勝利が続いているが、まだチャンピオンズリーグ出場権獲得の望みは残されており、モチベーションには事欠かない。対するバルセロナは前節マジョルカを下して単独２位に浮上。ベティスには前回ホームでシャビ・エルナンデス体制の初黒星を喫しており、選手たちはリベンジに燃えているはずだ。

バルセロナは前節、久々に先発したメンフィス・デパイの活躍によりマジョルカを下し、ホームでの連敗を止めた【(C)LaLiga】

５月８日（日）には２つのマドリーダービーが組まれている。その１つはヘタフェ対ラージョ・バジェカーノ。前半戦の同カードではラダメル・ファルカオがラージョで初出場、初ゴールを記録している。３６歳のベテランストライカーは前節レアル・ソシエダ戦で約半年ぶりのゴールを決めており、２戦連発に期待がかかる。

チャンピオンズリーグでの快進撃を終えたビジャレアルは、休む間もなくセビージャとの大一番を迎える。ヨーロッパリーグ出場圏とは勝ち点４差。ジェラール・モレノの再離脱などリバプールとの激戦で負ったダメージは大きいが、最後の力を振り絞れるか。対するセビージャは前節カディス戦で勝ち切れず、バルセロナとの２位争いで一歩後退。今節はチャンピオンズリーグ出場権獲得で満足するのか、スーペルコパ出場権を伴う２位を本気で狙うのかが問われる一戦となる。

ファルカオは前節レアル・ソシエダ戦で約半年ぶりにゴールネットを揺らした【(C)LaLiga】

セビージャのユゼフ・エンネシリは前節カディス戦で昨年９月以来のゴールを記録【(C)LaLiga】

現地時間１８時半キックオフのエスパニョール対オサスナに続き、今節の大トリを務めるのはアトレティコ対レアル・マドリー。前節アスレティックに敗れ、チャンピオンズリーグ出場権争いで後がなくなったアトレティコに対し、レアル・マドリーは前節リーグ優勝を決め、チャンピオンズリーグでも決勝進出を果たしたばかり。本拠地をワンダ・メトロポリターノに移して以降、アトレティコはホームのダービーでまだ１勝もできていないが、選手たちは今回こそはと気合いを入れて臨むはずだ。

アトレティコはここ４戦１勝１分２敗。不発続きのFW陣には奮起が求められる【(C)LaLiga】