ホークスが催す「焼きそばコンテスト」とは? 窮地を救われた第2回王者の逸品

福岡ソフトバンクホークス
チーム・協会

【第2回審査員長は彦摩呂さん。賞金100万円を手にするグランプリは!?】

福岡ソフトバンクホークスが「うまい!焼きそばコンテスト」なるものを開催しているのはご存知だろうか?焼きそばのレシピを一般から公募し、グランプリ受賞者には賞金100万円が贈られる。さらに、そのレシピは本拠地PayPayドームで実際に商品化されて販売される。2021年に第1回が開催され、2022年1月に第2回が開催された。
第2回のグランプリは、福岡・久留米市で「鉄板食堂みなはれ」を営む田所優一さんが考案した「博多明太子マヨ焼きそば」。応募総数150件のレシピの中から書類審査、実食審査を経て、頂点に立った。

【第2回グランプリに輝いた田所さん】

審査委員長を務めたタレントの彦摩呂さんも「味付けの足し算と引き算のバランスがとても良いと思いました。明太子を使っているという点も、ご当地焼きそばとして今後、福岡に根付いていくのではないかという可能性も感じました。まさに、焼きそばの宝石箱や〜」と“鉄板”フレーズで絶賛した逸品だ。

【審査員長の彦摩呂さん】

田所さんにとっては藁にもすがる思いで応募した挑戦だった。かつて会社員だった田所さんは「いつか地元でお店をやりたい」との思いを持っており、3年ほど前に脱サラ。夢を叶えるために地元の久留米市に戻り、店を開くための準備を始めた。そんな中で起きたのが、今も続く新型コロナウイルスの感染拡大。コロナ禍で先の見通せない中で、店舗の物件探しなどを進め、ようやく見つかったのが今の店舗だった。

開店準備が整ったのは昨年3月末。いよいよ開店というタイミングで再びコロナの感染が広がり始め、世は第4波に飲まれた。度重なるまん延防止等重点措置、営業の時短要請…。「物件の契約はしたけど、店はオープンできない状況が続きました。店の内装などは出来上がっていましたけど、オープンできていなかった。開けないと厳しいな、と」。厳しい状況であることは承知の上で、6月下旬、ついにオープンの時を迎えた。

だが、コロナ禍は状況が改善しては悪化しての繰り返し。なかなか通常営業が出来なかった。さらに追い討ちをかけたのが、時短要請への協力金。前年度の営業実績がなく協力金を受け取れず。蓄えを切り崩しながら営業を続けてきたが、いよいよ「余裕を持っていたはずの」資金も底を尽きそうになっていた。

そのタイミングで見つけたのが、このコンテストだった。「資金繰りが苦しかった時期で、何かないかと調べていた時に妻が見つけてきてくれました。店には何種類か焼きそばがあり『明太子マヨ焼きそば』は福岡の有名な食材の明太子を使っていて、ご当地というテーマにも合っていたので応募しました」。これが起死回生の一打になった。見事に審査を切り抜けてグランプリに。賞金の100万円はまだ手元には入っていないものの「安心できるようになりました」という。

【実食審査でこだわりの焼きそばを作る田所さん】

田所さんのこだわりがギッシリ詰まった焼きそば。元々、店舗では「明太子マヨ焼きうどん」で出していたものを焼きそばにアレンジした。「味付けは和風のニンニク醤油になっています。このニンニク醤油も、自分のところでオリジナルの醤油として漬け込んでいます。女性でも男性でも食べやすい味だと思います」。数々のグルメ番組に出演する彦摩呂さんに絶賛されたことで「評価いただけて、いい印象を持っていただけると思います」と自信も深まった。

【PayPayドーム7ゲート「焼きバルももち」にて楽しめる。(価格:850円)】

この「マヨ明太焼きそば」は、田所さんの営む「鉄板食堂みなはれ」だけでなく、ペナントレースの開幕戦となる3月25日の日本ハム戦より、PayPayドーム内7ゲート「焼きバルももち」でも販売される。多くの応募の中から見事にグランプリに輝いた逸品。ぜひ、PayPayドームに来場した際はご賞味いただきたい。
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