【新門司NOW】チーム最年長・六平光成選手が語る開幕戦と今季のチーム

ギラヴァンツ北九州
チーム・協会

【©GIRAVANZ】

約2か月の準備を経て迎えた2022シーズンの開幕戦。結果だけを見れば残念な船出と言えるが、収穫と言える部分も多くあった。ゲームキャプテンを務め、ボランチとしてフル出場した副キャプテン・六平光成選手に、開幕戦を通して見えたことを改めて聞いた。

「入りが良くて前半はうまくできた部分と、少しセットプレーで押し込まれたシーンもあった中で、もっと決定機をつくって得点を取るところまで行っておけば勝てたのかなと。後半もいい流れ、チャンスはありましたが、守備において個人のところ、チームのところで
しっかり守り切れなかったから失点して負けたという、わかりやすいゲームでした。ただ、内容が何もない試合ではなかったので、負けはしましたが前向きに捉えていいとは思っています」

ボランチの位置から見る今季のチームについては、「どんどん前進していく攻撃的なサッカーをやっている中で、皆がポジショニングの意識、パスの強さ、前に運んでいくという部分で徐々によくなっていると思っています。それによって、チャンスもできているし、自分たちで繋いでいくサッカーもできつつあるのかなと思います」と一定の手ごたえを感じられているようだ。

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移籍2年目を迎えた今季はプレシーズンの段階から開幕戦も含め、多く声掛けをしたりコミュニケーションをとったりしている印象があり、チーム最年長や副キャプテンといった立場的なものがそうさせているのかと聞くと、「もちろん、それもありますけど」と前置きしたうえで、こんな話をしてくれた。

「わかりやすいサッカーをしているというのが一番大きいかもしれません。うまくいっているところといっていない部分がわかりやすく出るので、周りへ指示も出しやすいし言われた方もわかりやすいのかなと。真中のポジションでやっている分、バランスを見やすいので、そういうところはしっかりやっていきたいです」
目指すサッカーの副次的な効果とも言えるだろう、チーム内のさらなる円滑なコミュニケーション、そしてそれによるチーム力の向上に期待してよさそうだ。

今季、六平選手は天野監督に指名され、副キャプテンに就任した。天野監督はキャプテン選考のポイントについて「各ポジションに1名置きたかったのと、リーダー5人の年齢バランスも考慮した」と明かしており、チーム最年長の一人である六平選手の役割は必然と定まってくる。

「副キャプテンになったからといって、特に大きな気持ちの変化があるわけではないです。けれども、若い選手がこれだけ多い中で引っ張っていかなくてはいけない立場ではあると自覚しているので、なおさらしっかり1年間頑張らないといけないと思っています」

昨季はコンディションの面で大きく悩まされ本領発揮とはならなかったが、今季はここまで離脱もなく、心身共にコンディションも良いようだ。一つ気になっていたのは今季取り組む週2回の2部練習。正直、上の年齢の選手にとってはコンディション面で負担があるのではと思っていたが、「もちろんきついですけど、自分的には試合でもいい感じで動けているし、いいんじゃないかと思っていますよ。まぁ、頑張らなければいけないと思っています!(笑)」と、さらりと答えてくれた。杞憂だったようだ。

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今週末はアウェイでのテゲバジャーロ宮崎戦が待つ。開幕戦を落としたことで、否が応でも勝利を求めねばならない一戦に向けて、力も入っている。

「次節は攻撃的なチーム同士、最後は球際でどれだけ行けるか、どちらが頑張れるかというところが大事になってくる。そして、どちらが攻めきれるかだと思います。守備は切り替えて頑張るしかないですし、まずは攻撃で点を取れるようにやりたいですね。
とにかく勝たないといけないので、宮崎戦でまず1勝する。開幕戦はホームで負けてしまったので、次のホームまでのアウェイ2試合で勝利し、良い流れでホームゲームを迎えたい。そこで勝って皆さんと喜び合えればと思います」

攻撃的なサッカーを標榜し、若い選手が大半を占めるギラヴァンツにとって、この熟練バランサーの存在は欠かせない。決して口数は多くないが、的確な声掛けと豊富な経験、その実直な姿勢でチームを大きく牽引してくれるだろう。

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著者プロフィール

イタリア語で"ひまわり"という意味の「Girasole」と"前進する"という意味の「Avanzare」を組み合わせた造語。ひまわりは、ホームタウン北九州市の市花で、太陽に向かって力強く伸びていく元気を象徴する。「Girasole」は、本来「ジラソル」と発音するが、ここでは「ジラ」部分を「ギラ」と読み、太陽の輝きと躍動を想起させる強い語感に。「北九州から、日本、アジア、そして世界へと飛躍すべく、常に成長・前進を続ける光り輝くチームであり続けたい」「サポーターや地域が輝き、元気になる、その象徴でありたい」という願いが込められている。

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