2月10日、北京2022冬季オリンピック大会フィギュアスケート男子シングルの後半・フリースケーティング（FS）が行われた。前半・ショートプログラム（SP）3位の宇野昌磨は22番目に出場し、187.10点をマーク。SPとの合計293.00点で銅メダルを獲得した。優勝はFSで218.63点、合計332.60点のネイサン・チェン（アメリカ合衆国）。鍵山優真は合計310.05点で銀メダルを獲得している。

演技後、取材に応じた宇野は「久しぶりに試合で体が思うように動かず、振り返ると緊張していたと思う」と振り返った。銅メダルという結果に「素直にうれしく思う」としながらも、「ネイサンと同じような構成で、ネイサンのように安定させられなかった部分は、今シーズンの練習というよりも何年も前から（の積み重ね）」と冷静に分析。今後、彼のレベルまで成長することを目標と語った。

「ネイサンは4年間であそこまでの構成を滑る力をつけたと思う。僕は今年、どうにかこの舞台に立てるような練習をしてきた。1年では足りなかったという印象なので、もっともっと次に向かって練習して、ネイサンのような選手になれるよう練習していきたい」

ここまでの道のりを振り返り「どんな演技でもこの4年間いろいろなことがあって、ようやくこの舞台に戻ってこられた。4年間、よく頑張ったなとも思う」とホッとした様子も。続けて「ただ、もっと頑張れる、もっとうまくなれるという確信がある。僕の目標はオリンピックというよりも、選手としてもっとうまくなるということ。どこまで続けるかはわからないが、どんどん成長し続けていきたい」と今後への意気込みを語った。