根岸Sの舞台でもある東京ダート1400mの傾向を知る

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【2020/2/2 東京11R 根岸ステークス(G3) 1着 11番 モズアスコット】

今週末から1回東京の開催がスタートする。開幕週の番組を確認すると、土日あわせてダート1400mのレースが6鞍あり、日曜メインにはフェブラリーSの前哨戦となる根岸Sが組まれている。そこで今回は、東京ダート1400mの傾向を過去5年(2017年1月28日〜21年11月28日)のデータからチェックしておきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

■表1 【人気別成績】

表1は人気別成績。表の一番下に付記したコース全体の回収値を確認しておくと、単勝65%、複勝70%という数値が残っている。同期間の全ダート戦では単勝回収率73%、複勝回収率73%だから、東京ダート1400mはやや堅めの人気傾向と言っていいだろう。実際、1〜3番人気の回収率は単複ともにすべて80%以上を記録している。ただ、6番人気は単勝回収率88%、7番人気も単勝回収率95%に達しており、このあたりの中穴馬が勝ち切るケースは比較的多いようだ。

枠番別成績

■表2 【枠番別成績】

表2は枠番別成績。東京ダート1400mは最大16頭立てで、集計期間内468レース中409レースがフルゲートで行なわれた。率にして87.3%と、フルゲートになる割合が非常に高いコースとなっている。このことを確認したうえで表2を眺めると、7枠の勝率8.3%、単勝回収率102%という数値が目を引く。しかし、連対率、複勝率、複勝回収率は他の枠と大差がなく、7枠有利とまでは言いづらい。逆に、数値が低いほうの枠も微差ではあるのだが、1枠は勝率と連対率が最低で、複勝率は下から2番目、単勝回収率も39%にとどまる。また、2枠の数値も全体にやや低調だ。以上を総合すると、東京ダート1400mには際立った枠の傾向はなく、概ねフラット。強いて言えば、わずかに内枠不利となるだろうか。

クラス別成績

■表3 【クラス別成績】

表3はクラス別成績。3勝クラスからG3にかけての上級戦で軒並み単勝回収率が低いことが、ひとつの特徴となっている。このうちリステッド競走とG3はどちらも単勝回収率39%で、複勝回収率も低く、かなり堅い傾向が見て取れる。一方、3勝クラスとオープン特別の複勝回収率は80%台で、2、3着には穴馬が突っ込むチャンスもありそうだ。そのほか、新馬戦と2勝クラスは単勝回収率80%台と、このコースのなかでは高い数値を記録しており、穴馬1着のパターンに気をつけたい。

前走コース別成績

■表4 【前走コース別成績】

※ダートのみ。勝率順と単勝回収率順は20走以上

表4は前走コース別成績で、出走数順、勝率順、単勝回収率順の各5位まで掲載している(勝率順と単勝回収率順は20走以上)。なお、対象とする前走はダートのみとした。

当然かもしれないが、最多出走は同コースの前走東京ダート1400m。勝率から複勝回収率まですべての数値がコースの全体成績(勝率6.4%、連対率12.8%、複勝率19.2%、単勝回収率65%、複勝回収率70%)を上回っており、前走の経験や慣れが結果につながっている様子が見て取れる。一方、2番目に出走例が多い前走中山ダート1200mの成績はあまりよくなく、直結しづらくなっている。

勝率順と単勝回収率順に目を転じると、勝率3位、単勝回収率2位の前走新潟ダート1800mは好相性の注目コース。そのほか、勝率、単勝回収率ともに4位の前走京都ダート1200m、勝率、単勝回収率ともに5位の前走中京ダート1800mも期待できる臨戦となりそうだ。

騎手別成績(50走以上)

■表5 【騎手別成績(50走以上)】

表5は騎手別成績(50走以上)で、勝率順、単勝回収率順の各5位まで掲載している。勝率順ではなんといっても1位のC・ルメール騎手が圧倒的で、加えて単勝回収率104%、複勝回収率92%も優秀。重賞の根岸Sでは19年にユラノトで2着、20年にモズアスコットで1着、21年にタイムフライヤーで3着と3年連続で好走した。単勝回収率順では、7勝を挙げて単勝回収率194%の石川裕紀人騎手、10勝を挙げて単勝回収率144%の横山武史騎手の名前を挙げておきたい。

厩舎別成績(50走以上)

■表6 【厩舎別成績(50走以上)】

表6は厩舎別成績(50走以上)で、勝率順、単勝回収率順の各5位まで掲載している。勝率1位の伊藤圭三厩舎は、出走数や勝利数も最多であることを考慮するとなおさら価値が高い。もちろん、単勝回収率1位、勝率5位と、両方で5位以内に入った唯一の厩舎である斎藤誠厩舎にも注目していきたい。

種牡馬別成績(50走以上)

■表7 【種牡馬別成績(50走以上)】

表7は種牡馬別成績(50走以上)で、勝率順、単勝回収率順の各5位まで掲載している。勝率2位、単勝回収率1位と、どちらの順でもハイレベルな成績を収めているのがロードカナロア。昨年の根岸Sを勝ったレッドルゼル、19年にオープン特別の霜月Sを制したミッキーワイルドと上級戦でも活躍しており、中身もしっかり整っている。また、勝率1位のスズカコーズウェイは8勝中5勝を伊藤圭三厩舎の管理馬がマークしているのが特徴で、このコースで要注意の組み合わせとなっている。

文:出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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著者プロフィール

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