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早稲田スポーツ新聞会

早大競走部 井川が21キロタイムトライアルを制す トラックでも自己新続出

早稲田大学競技スポーツセンター

第15回早稲田大学競技会 11月20日 埼玉・早稲田大学織田幹雄記念陸上競技場

早稲田スポーツ新聞会(記事 松平将太朗、写真 及川知世、朝岡里奈、加藤志保)

淡い霧のかかる早朝の所沢に集まったのは、早大と東洋大の選手。東京箱根間往復大学駅伝(箱根)を約40日後に控える中、一区間の距離に近い21・1キロのタイムトライアルが、所沢の700メートルロードで行われた。早大からは、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)を走った井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)、佐藤航希(スポ2=宮崎日大)、石塚陽士(教1=東京・早実)に加え、河合陽平(スポ4=愛知・時習館)ら4年生が4人出場。東洋大の前田義弘との一騎打ちを制した井川が、全体トップの1時間2分58秒でゴールした。

トップを走る井川と東洋大の前田 トップを走る井川と東洋大の前田 早稲田スポーツ新聞会

15キロまでを井川、佐藤航、石塚が交代しながら引っ張り、終盤がフリーになるというレース。8400付近までは大集団で走っていたが、それ以降後方がばらけ始め、早大選手で先頭集団に残ったのは、ペースをつくる3人と河合。14キロ付近で河合と石塚が遅れ始め、16キロ付近になると先頭は井川と前田に絞られた。一時は「自分のペースで」と考え先頭から離れた井川だったが、鈴木創士(スポ3=静岡・浜松日体)らの熱い声援を受け再度ペースアップ。ラスト1周で前田に並ぶと、「ラストの直線、自分の得意な距離だったら絶対に負けない」とスパートし、見事に競り勝った。

5000メートルを走る日野 5000メートルを走る日野 早稲田スポーツ新聞会

昼間の暖かさから一転、陽が落ちて肌寒さの感じられるグラウンドでは、第15回早稲田大学競技会が開催された。5000メートル、1万メートルに分かれて計11人が出走し、全日本に出場した鈴木創士(スポ3=静岡・浜松日体)を含む5人が自己新記録を更新した。約1カ月半後に迫る箱根に向けて弾みをつけるレースとなった。

 5000メートルに出場したのは日野斗馬(商1=愛媛・松山東)、小玉瑞葵(文1=福島・安積)、尾座本赳至(スポ1=福岡・筑紫丘)の3人。スタート直後から、日野は先頭集団の最後尾に付いた一方、小玉と尾座本は先頭に付くことはせず2人で並走するかたちに。日野は2600メートル付近まで先頭集団に食らいついたが、その後はペースを落とし集団から離れ、11番目でゴールした。また、小玉は途中から単独走となった中、15分45秒41で自己ベストを更新した。

激しいスパート合戦の中、150メートルで2番手に立ち、そのままゴールする鈴木 激しいスパート合戦の中、150メートルで2番手に立ち、そのままゴールする鈴木 早稲田スポーツ新聞会

続いて行われた1万メートルは、鈴木が集団から飛び出すかたちでスタート。単独になる意図はなかったというが、最初の1周を一人65秒で通過した。1000メートル付近で2位集団に追いつかれたが、その後は6人に絞られた先頭集団の4番手ほどで、67〜68秒のペースで進む。全く余裕がなくなったという4000メートル以降は、何度か先頭集団から離される場面も見られた。しかし「挑戦」というテーマの下、「きつくなっても諦めない」姿勢を何度も見せ、決定的な差が開く前に追い上げる。そしてラスト400メートルではペースを63秒に上げ、全体の2番手、チームトップでフィニッシュ。自己ベストの28分26秒41をマークした。後続は、70秒ほどのペースを着実に刻み続けた安田博登(スポ3=千葉・市船橋)。目標としていた29分一桁台には届かなかったが、29分21秒09で自己ベストを更新する走りを見せた。

 3大駅伝も2つが終わり、多くのメンバーにとってはこれが箱根前最後のレース。今回の結果は、箱根に向けてどう作用するか。各自の収穫と課題を得た中で、いよいよ伝統の集中練習に取り組んでいく。

結果
▽ハーフマラソンタイムトライアル
井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)  62分58秒
佐藤航希(スポ2=宮崎日大)     63分41秒
石塚陽士(教1=東京・早実)     63分54秒
河合陽平(スポ4=愛知・時習館)   63分58秒
室伏祐吾(商4=東京・早実)     65分09秒
向井悠介(スポ4=香川・小豆島中央) 65分52秒
茂木凜平(スポ4=東京・早実)    67分16秒

▽5000メートル
日野斗馬(商1=愛媛・松山東)   15分03秒56(11着)
小玉瑞葵(文1=福島・安積)    15分45秒41(13着) 自己新記録
尾座本赳至(スポ1=福岡・筑紫丘) 16分24秒62(14着)

▽1万メートル
鈴木創士(スポ3=静岡・浜松日体) 28分26秒41(2着) 自己新記録
安田博登(スポ3=千葉・市船橋)  29分21秒09(10着) 自己新記録
和田悠都(先理1=東京・早実)   30分13秒70(17着)
伊福陽太(政経1=京都・洛南)   30分15秒42(18着)
白井航平(文構3=愛知・豊橋東)  30分16秒71(19着) 自己新記録
菅野雄太(教1=埼玉・西武文理)  30分31秒68(20着)
中山遥稀(スポ1=千葉・専大松戸) 30分48秒53(22着)
濱本寛人(スポ2=熊本・宇土)   30分50秒10(23着) 自己新記録
山田泰誠(政経2=東京・早実)   棄権
小指卓也(スポ3=福島・学法石川) 棄権
菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)   棄権

コメント ▽ハーフマラソンタイムトライアル

井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)

――今日のレースはどんな狙いで出場しましたか

ハーフなので、箱根の予行練習のようなイメージで走りました。

――全日本後の調子はいかがですか

正直そこまでモチベーションが上がらなくて、1週間くらい休憩して、やっと走り始めてからの今日のポイントでした。

――体の調子はいかがでしたか

疲労がずっと抜けづらい感じはありました。

――ペース設定やレースプランは考えていましたか

15キロまでは(佐藤)航希と石塚と3人で3キロと2キロずつ引っ張りあって、後半はフリーと言われていたので、リズム良く走ろうかなと思っていました。

――終盤で一度東洋大の前田義弘選手から離れたときにも、声かけに応えていましたが、余裕はありましたか

そこまで追い込む必要もないかなと思っていて、気持ちもそこで一回切れて、自分のペースで行こうかと思いました。でも(鈴木)創士とかの声かけがすごかったので、休憩してから後半またペースを上げました。

――最後の直線で前田選手を離しましたが、仕掛けどころは決めていましたが

ラストの直線、自分の得意な距離だったら絶対に負けないと思っていたので、そこまでは楽にゆっくり走ろうかなという感じでした。

――全体的に走りを振り返って、どう評価されますか

一回きつくなるポイントというのも分かったし、一回休憩して自分のリズムがつかめたら追いつけるということも分かりました。ここから集中練習をすればもっと走り自体が磨かれていくと思うので、今日箱根に向けて良いポイントを見つけられたかなと思います。

――出雲全日本大学選抜駅伝と全日本と、短めの区間でした。今日のハーフを走って、距離に対する手応えはいかがですか

21・1キロを、キロ3分切っても楽に走れていたので、思っていた以上にハーフも楽に走れるんだなと感じました。

――今後への意気込みをお願いします

しっかり集中練習で自分を磨いて、箱根では区間賞を目指して頑張りたいなと思っています。

佐藤航希(スポ2=宮崎日大 )

――今日のレースはどんな狙いで出場しましたか

集中練習、箱根前の最後の試合なので、全日本が終わってからの状態や距離の確かめ、ポイント練習の延長線上という位置づけで出場しました。

――順位よりはタイムを狙ったという感じですか

順位もタイムも狙っていなくて、とにかくペース走感覚で走りました。

――全日本後の調子は

全日本後はしばらく休養で、しっかりとした練習はほとんどしていなかったです。全日本の時の状態を10割とすると、今は5割6割くらいの状態ぐらいです。ちょうど疲労を抜いている時だったので、今日はその状態でどれくらい走れるか、と思っていました。

――走りを振り返って、レースプランと比べてどうでしたか

5割6割の状態ではありましたが、最近の状態を考えて、正直もう少しタイムは出したかったですね。16キロ過ぎのフリーになってから余裕はありました。先頭から一回離れても粘れたことは今日の収穫かと思います。

――結果についてはいかがですか

もっと前の方でゴールしたかったです。今日の結果を受けて集中練習に臨んでいくので、今日得た課題を改善して、収穫できたものを自信につなげていきたいです。

――収穫と課題について教えていただきたいです

収穫は呼吸が乱れた中で先頭に粘り強くついていこうとしたところです。中間の速いペースになると、先頭に遅れをとってしまうので、中間疾走のところが課題かと思います。

石塚陽士(教1=東京・早実)

――今日のレースはどんな狙いで出場されましたか

出雲、全日本が終わって、12キロのレースはそこそこできるかなと思ったのですが、箱根に向けて20キロ超えのレースが未経験だったので、どれくらいの実力なのかという現状把握と、集中練習への課題を見つけるための中間試験的な位置づけで走りました。

――走りを振り返って、レースプランと比べてどうでしたか

自分が引っ張るところは3〜6キロと11〜13キロだったのですが、一回目の引っ張りから正直きつくて。13キロのところで自分の持ち分が終わってから気持ちが切れてしまって、本当は15キロ過ぎからもっと上げていかなければいけなかったのですが、上がり切らずにむしろ落としてしまいました。河合(陽平、スポ4=愛知・時習館)さんとかにも抜かされてしまって、このままじゃだめだなと思いました。ラスト1周になった時に河合さんが少しずつ落ちてきたところで、ここは出雲と全日本を走ってきた身として負けられないところだったので、最後は少し狙ってギリギリでした。

――結果についてはいかがですか

1時間3分台というのはそこそこだと思うのですが、設定タイムから見ても普段の練習から見てもあまり良い結果とはいえないと思います。あと1カ月あるので、集中練習に向けて改善していきたいです。

――全日本後の調子はいかがですか

やはり全日本のダメージが思ったより大きくて。走り終わった後は出雲よりあまりないのかなと思ったのですが、筋の奥の方の疲労が抜けない感じはあります。2週間経ったのですが、まだ少し残っています。

――体の調子はどうですか

良くはないですね。全日本の時もラスト3日、4日くらいで上がってきたので、出る大会前のあるあるかもしれないです。

――ハーフマラソン走ったのは何回目ですか

初です。そもそもレースで走ったのが、12キロ超えは初めてです。全日本も10キロ超えのレースは初めてです。それまで8キロくらいしか走ったことがなくて。ここ1カ月で急に距離が伸びました。

――箱根に向けて20キロ走った感触はどうでしたか

やはり長いなという感じです。中間疾走というところが苦手なので、改善していきたいと思います。

――これから集中練習なども始まりますが、今後の意気込みをお願いします

出雲や全日本前の夏合宿でケガせずに順調に練習積めたので、集中練習も同じようにまずはしっかりやり切りたいです。夏合宿と違うのは授業との両立だと思うので、授業を言い訳にせずにしっかりやり切って、21キロにしっかり対応できた姿をお見せできればいいなと思います。

▽1万メートル

鈴木創士(スポ3=静岡・浜松日体)

――今回のレースはどういう位置づけで臨みましたか

午前中にあったハーフか1万(メートル)かという選択肢を与えていただいたのですが、例年通り同じ流れで行きたいというのと、最初突っ込んでからそのまま20キロ走りきる中で、ここで1回1万メートル走っておきたいということで、二つの意味をもって臨ませてもらいました。

――全日本終わってから、今日の調子は

全日本が終わってからそこまで休みもせず、調整もせずという感じでやってきました。なのでそんなに調子がいいという感じではなかったです。

――今日のレースプランは

特に考えていなくて、外国人選手についていこうと考えていましたが、最初外国人選手がいなくて、これはどうしようとなりました。でも今日のテーマは『挑戦』だったので、きつくなっても諦めないというか、ここでもう1発20キロに向けての『挑戦』を練習できたらいいなと思ってました。

――入りが65秒くらいだったと思うのですが、その意図は

それくらいでいくんだろうなと思っていたら浮いてしまいました(笑)。あれ、誰もいない、やばいとなったくらいで、その時は特に何も考えていなかったです。流れに身を任せていたらやばいなとなったので、(集団に)つこうと思った感じです。

――集団に吸収された後、創価の選手が一人前に出たときの体の調子、気持ちは

3000メートルくらいからもうきつくて、苦しくてどうしようとなり、このままでは1万は走りきれないなと思っていました。ですが、ここで諦めたら箱根とかもどうしようもないですし、20キロも走りきれないし、『挑戦』をテーマに置いていたので、一つでも前へというふうに思って走りました。それでも4000メートルくらいできつくなってしまいました。

――その時の余裕度はどれくらいでしたか

全然なくて、iPhoneの電池残量が1%になってからめちゃめちゃ粘る感じでした。

――先頭が絞られて、離れてからも粘っていました。その時の状態はいかがでしたか

限界を超えている状態だったんですが、事前に相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)から途中で失敗してもいいからというお話もあったので、これで失敗しても調整してませんでしたし、行くだけ行ってやろうというふうに思っていました。

――今日のレース全体を振り返って、ご自身でどのように評価されますか

全日本や、全日本の前に走った1万メートルの時は、差し込みが来て苦しんでいました。今日差し込みが出なかったというのは今回のレースの成果で、タイムとかはそんなに気にしていなかったです。課題は、タイムも全然良くないですし、この練習でこのタイムが出たのは合格点ではあるんですが、やっぱり27分台とかも出したいです。あとは創価大の選手(嶋津雄大)に最後負けてしまって、前回の箱根でも負けているので、それが何より悔しいですね。箱根でなんとかリベンジできたらと思います。

――集中練習への意気込みを教えてください

毎年箱根はいい思いをさせてもらっています。去年もおととしも良かったですが、今年はあえて同じことをせず、常に上を見てもっと良くなる方法や、集中練習のやり方があるのではないかというのを模索しながらやっていこうと思います。

安田博登(スポ3=千葉・市船橋)

――練習の状況は

2年時は故障などがあって、練習は積めていませんでしたが、3年時はとにかくケガだけはしないようにしていたので、状況は良かったと思います。練習量をコントロールするのもそうですし、ケガしそうな感覚があったら無理しないことも意識してました。

――今日の目標をお願いします

29分一桁台を目標にしていました。

――プランとしては

専大の留学生の方が29分ちょうどペースで走るとのことだったので、それについていって、ラスト勝負ということを意識していました。

――余裕度はどこまでありましたか

8000メートルまでじわじわと疲労が溜まっていましたが、それ以降一気にきつくなりました。

――ラストの粘りに関してはいかがですか

足が一気に止まってしまったので、そこで一回休憩してからまた上げようと思っていました。ただ、そこで落としすぎた感じがあって、タイムも伸びなかったので、そこが反省点かなと思います。

――結果はどのように捉えていますか

ひとまず自己ベストが出たのは良かったですが、レース展開的に、留学生の方のペースに最後までついていけなくて。そこはスタミナの強化と体づくりをしっかりしていかなければならないと思いました。

――スタミナ面では、どういった取り組みをされているのですか

ポイント以外のジョグを増やして、距離を踏むことを実際にやっています。

――これからはどういった狙いで取り組みますか

これから箱根に向けて、集中練習などの重要な練習が続いていくので、メンバー争いや、部内のトップ集団に食らいつけるようにしたいと思います。

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クラブ名
早稲田大学競技スポーツセンター
クラブ説明文

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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