混戦の菊花賞を制する馬は?
【2021/9/26 中京11R 神戸新聞杯(G2) 1着 5番 ステラヴェローチェ】
過去10年の菊花賞の前走レース別成績
■表1 【過去10年の菊花賞の前走レース別成績】
また、前走2勝(1000万)クラス組も5頭好走している。勝つのはかなり難しいだろうが、3着以内なら十分チャンスがありそうだ。
前走神戸新聞杯組の前走着順別成績(過去10年)
■表2 【前走神戸新聞杯組の前走着順別成績(過去10年)】
前走セントライト記念組の前走着順別成績(過去10年)
■表3 【前走セントライト記念組の前走着順別成績(過去10年)】
前走2勝(1000万)クラス組の前走距離別成績(過去10年)
■表4 【前走2勝(1000万)クラス組の前走距離別成績(過去10年)】
菊花賞で好走した前走2勝(1000万)クラス組の馬(過去10年)
■表5 【菊花賞で好走した前走2勝(1000万)クラス組の馬(過去10年)】
【結論】
それでは今年の菊花賞を占っていくことにする。出走予定馬は表6の通りだ。
今年の菊花賞出走予定馬
■表6 【今年の菊花賞出走予定馬】
今年も神戸新聞杯は中京芝2200mで行われ、なおかつ極度の不良馬場となったが、好走した馬に関しては素直に評価してみたいところ。勝ったステラヴェローチェと、2着レッドジェネシスがまずは有力だろう。かなりタフなコンディションでレースをしたので、疲労が残っていたり反動があったりすると心配だが、力を振り絞って最後の1冠に臨んでほしい。神戸新聞杯3着のモンテディオは前走、1、2着馬とは0.5秒差という内容だった。それほど離されていないし、阪神芝3000mも合いそうだ。人気はないかもしれないが、有力とみる。
前走セントライト記念組の取捨は難しい。勝ったのはアサマノイタズラだが、皐月賞は16着と惨敗している。セントライト記念2着のソーヴァリアントは今回不在で、同3着オーソクレースは今春、休んでいた。タイトルホルダーはセントライト記念で13着と敗れたが、最後の直線で不利があった。皐月賞で2着と好走した地力があるだけに、巻き返してくる可能性がありそうだ。
ヴァイスメテオールは前走ラジオNIKKEI賞で重賞初制覇。菊花賞トライアルは使わず、ぶっつけ本番になったが警戒したい。前走2勝クラス組の中ではヴェローチェオロをマーク。前走は阪神芝2200mの2勝クラス・三田特別を勝った。春は京都新聞杯で5着と、ダービー前哨戦の経験がある。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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