五輪サーフィン会場・釣ヶ崎海岸(志田下)は11月に駐車場利用再開、来年4月に自然公園完成
【snowy】
志田下の現状
駐車場や保安林は、大会組織委員会による撤去作業のため、10月30日まで利用規制が続いている。
五輪直後の会場の様子。既にこの殆どが解体されている。 【Photo: BCM】
11月から駐車場の利用再開
一宮町企画課によれば、従来のトイレやシャワーは五輪の整備段階で撤去されたため、一宮町が11月からの再開に向けて一時的な措置として簡易トイレと簡易シャワーを用意する。
現在は駐車場は利用不可。11月から利用再開する。 【Photo: BCM】
2022年4月には自然公園が完成
新設されたシャワー&トイレ施設。水道・電気工事の入れ替え工事後、来年4月に開放される。 【一宮町役場提供】
オリンピックのために新設されたシャワー・トイレ施設は、11月以降電気・水道の入れ替え工事を行い、来年4月以降使用可能となる。そのほか、駐車場100台分、芝生広場、鳥居から自然公園に続く道も新たに整備される。
完成すれば、既存の駐車場に加え、更に100台以上の駐車スペースが出来ることになる。
自然公園を除く、五輪会場跡地の大部分は千葉県が管轄する保安林に戻され、数万本の植栽が行われる。
オリンピックが無観客開催になったために、全く日の目を見ることのなかった「サーフミュージアム」。この自然公園に活用されるのではなどと噂もあったが、現時点でそのような計画はないという。また、一部では会場跡地に道の駅を作る構想もあるが、これも具体的な計画には未だなっていない。
五輪出場選手や一部の関係者にしか公開されることのなかった「SURF MUSEUM」 【Photo: ISA / Ben Reed】
オリンピック会場の町にどんな“レガシー”が残るか
会場跡地の整備を担当する企画課の担当者は、「五輪を終えて何か町にレガシーを残してほしいと期待する声もあります」と話す。
オリンピックが無観客開催となり、会場内の様子をほとんどの人が見れなかっただけに、町にどのような“レガシー”が残されるのかに期待も高まっている。
国内のトップサーファーが集まる登竜門的なサーフポイントであり、“波乗り道場”とも称される志田下。自然公園が完成すれば駐車場台数もかなり増え、これまで以上に多くのサーファーが集結することになる。これまでのローカルルールや伝統がどのように継承され、また変化していくのか。史上初の五輪会場となったサーフポイントの今後にも注目だ。
史上初の五輪会場となったサーフポイント「志田下」を象徴する鳥居 【Photo: THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ