【ビーチバレーボール】東京2020オリンピック男子予選ラウンドプールF展望 石島/白鳥組の対戦相手は

日本バレーボール協会
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【(C)JVA Beach Volleyball】

「東京2020オリンピック競技大会」が7月24日(土)、東京都品川区の潮風公園で開幕する。前回のコラムでは、日本代表の石井美樹/村上めぐみ組を中心とした女子予選ラウンドの展望を紹介した。今回は、開催国枠で出場する石島雄介/白鳥勝浩組を中心に男子の予選ラウンドについてふれていきたい。

高い技術のビーチバレーボールを展開するKANTOR/LOSIAK組(ポーランド) 【(C)FIVB】

プールFは石島/白鳥組以外、すべてヨーロッパのチームで強豪が揃った。初戦となる25日(日)は朝10時にポーランドのKANTOR/LOSIAK組と対戦する。ポーランドは言わずと知れたバレーボール王国。ビーチバレーボールでも今回2チームが出場し、盤石の強さを誇る。特徴は高いバレーボール技術を起点としたサーブからのディフェンス、正確なセットからの力強い攻撃で、穴がなく平均点が高いチームだ。

リオデジャネイロオリンピック、銀メダリストのNICOLAI/LUPO組(イタリア) 【(C)FIVB】

2戦目となる27日(火)に戦うのは、リオデジャネイロオリンピックの銀メダリスト・NICOLAI/LUPO組(イタリア)。ともにベテランの域に入り、円熟味の増したプレーを展開するチーム。ここ数年、ツアーなどでの入賞回数は少なくなったが、2019年のOQT(東京2020オリンピック予選)優勝をはじめビッグ大会をモノにするところは、やはりオリンピックファイナリストと言うべきか。2大会連続のメダル獲得を狙って東京へ乗り込んでくる、紛れもない優勝候補である。

ドイツの新鋭・THOLE J./WICKLER 組 【(C)FIVB】

予選ラウンド最終戦の相手はドイツの新鋭・THOLE J./WICKLER 組。現在、24歳と26歳のコンビは、2019年の世界選手権で準優勝に輝き、それ以降、世界のトップクラスで存在感を発揮し始めた。若いだけに、波に乗ったら爆発力のあるチームだ。



この格上3チームに対して、石島/白鳥組はどう戦うのか。石島はビーチバレーボールでは初めてのオリンピックだが、北京オリンピックでインドアのバレーボール日本代表として大舞台は経験ずみだ。念願だった夢の舞台で持っている力を出し切れるか、注目だ。

一方、白鳥は、北京、ロンドンに続いて今回で3度目のオリンピック出場を果たした。これは、2004年アテネオリンピックから連続出場し続けているスペインのHERRERAに続く偉大な記録(アメリカのDALHAUSSERとGIBBも3大会連続)。世界を知り尽くした頼れるベテランであり、分析力にたけている。日本は持っている武器を最大限に生かして、他国の隙を狙っていくことで勝利に近づくはず。



通常のワールドツアーでは、世界の強豪相手に苦戦を強いられることが多かったが、何が起きるかわからないのがオリンピックという舞台である。イタリアとドイツのペアは東京・潮風公園でプレーするのは初めて。しかも日本との試合はすべて午前中に組まれており、それまでのナイトゲームから試合環境が一転、日本戦は酷暑のビーチとなる。

特にドイツペアにとっては、初めてのオリンピック。プールFが混戦を極めるほど、日本にも勝機は見えてくるはずだ。なんとしても開催国の意地を見せ、白星をつかみたいところ。





男子のテレビ放送は、7月31日(土)【ドイツ戦】NHK BS1 (15時45分〜16時50分)にて。
また、NHKにてネットライブ配信が予定されている。
https://sports.nhk.or.jp/olympic/schedules/sports/beach-volleyball/
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