【日本野球連盟公式サポ通信】全日本クラブ野球選手権に出場する2チームに開幕直前インタビュー!
【【提供】全足利クラブ、兵庫県警察県警硬式野球部県警桃太郎】
社会人野球のちょっと裏側をお伝えする「日本野球連盟公式サポーター通信」をお届けします。
今回は、5月29日から岐阜長良川球場と大垣北公園野球場でスタートする、第45回全日本クラブ野球選手権大会に出場する2チームにお話しをうかがいました。
クラブ選手権最多出場を誇る名門チーム・全足利クラブが3年ぶりの全国大会出場!
【【提供】全足利クラブ】
「昭和31年に、当時の市長が野球が好きというきっかけで創部しました。有難いことに、地域の方からもたくさんのご支援をいただいています。今年は足利市制100周年ということもありますので、何としてでも期待に応えたいです」
と話すのは、椎名博士監督です。
椎名監督自身も全足利クラブで外野手としてプレーをし、クラブ選手権大会での優勝も経験しています。
市営球場を借りての平日夜の練習は、火曜〜金曜日の18時から3時間。
選手個々で職場が違うため、この練習を全員そろって行うことは容易ではありません。
そのため個人の裁量に任せることが多いため、
「クラブ選手権で何度も優勝を経験したり、都市対抗に出場した歴代の先輩たちのように、プライドを持って戦っていこう!と選手たちには話しています。意識の高い選手は、練習後にさらに自主練をしたり、ジムに行って体を鍛えているという話も聞きます。コロナ禍でグラウンドが使えなくなり、体力作りがおろそかになっていましたが、体力作り用のメニューをトレーナーに作ってもらい、休日のオープン戦と並行して日々こなしています」
最多優勝のプライドを胸に高みを目指す!
「クラブチームは、年齢も様々で、やりたいことを続けている人が集まった場所。たとえ負けたとしても、自分たちの野球を見て、楽しかった!と言ってもらえるような試合を、これからもしていきたいですね」
と、目の前に迫った全国大会に向けて、熱い想いを抱いていました。
5年ぶり2度目の全国大会出場!チーム全員警察官の兵庫県警察硬式野球部 県警桃太郎
【【提供】兵庫県警察硬式野球部県警桃太郎】
創部10年の今年、2度目のクラブ選手権出場を決めた、若いながらも力のあるチームです。
ファンの間では、「県警桃太郎」「桃太郎」と呼ばれ、親しまれているこのチームを率いるのは、自身も選手としてクラブ選手権出場経験のある、永井一匡監督です。
「創部のきっかけは、広報活動の一環でした。警察という職業は、団体行動を重んじる部分がありますので、スポーツを通じてそれらをより高めていこうというのが原点です。所属している選手は、全員が警察官で交番勤務をしています。24時間勤務をした後、16時から20時までの限られた時間で全体練習をしています。練習ができるよう勤務のローテーションを合わせてもらっているので、職場の方々には感謝しています」
通常の企業チームやクラブチームとは違い、全員が公務員試験を受けて合格をしないと、県警桃太郎のメンバーにはなれません。
また警察官という職業柄、チーム内では、
「常に厳しく。私生活に関しても気を付けるよう声がけをしています」
と永井監督は話します。
若いチームで挑む2度目の全国大会
永井監督に具体的な目標をお聞きしたところ、西近畿予選で負けているマツゲン簑島硬式野球部と決勝で戦いたいとのこと。
「予選では15対1と大敗でした。でもあの悔しさがあったから、絶対に全国大会に行くんだ!と強い気持ちでいられた。マツゲンさんと戦うことを目標に、一戦必勝で頑張ります」
全日本クラブ野球選手権大会は、5月29日より3日間行われます。
優勝チームには、6月29日からの社会人野球日本選手権大会出場権が贈られます。
今年はメットライフドームから場所を移し、岐阜県にある岐阜長良川球場と大垣北公園野球場の2つの球場を使って開催されます(決勝戦は岐阜長良川球場です)。
残念ながら、新型コロナウイルスの影響により無観客での開催となりますが、応援よろしくお願いします。
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