安西幸輝ら所属のポルティモネンセは4連勝なるか。守田英正も上位進出かけた重要な一戦に臨む【リーガNOS第28節プレビュー】
リーガNOS（ポルトガル1部）の第28節は、ミッドウィーク開催となる。現地20日から22日にかけて開催が予定されている9試合の中から、日本人選手たちの活躍も期待される注目すべき4試合のプレビューをお届けする。
サンタ・クララとモレイレンセの勝ち点差はわずか1ポイントだ。前節終了時点で前者は勝ち点35の7位、後者は勝ち点34で8位につけている。下からは3連勝で絶好調のポルティモネンセが迫っており、両クラブとも是が非でも勝って欧州カップ戦出場権争いに弾みをつけたいと考えているだろう。サンタ・クララは前節のヴィトーリアSCを接戦の末に0-1で落としており、連敗は避けたい。守田英正は中3日の連戦でも中盤の軸を担うことになると見られる。一方、モレイレンセは前節のトンデラ戦でスペイン人FWマリオ・ゴンザレスのハットトリックを食らい、終盤にはディフェンスラインの柱だったDFスティーブン・ヴィトーリアが退場処分を受けてしまった。守備陣に不安を抱えた状態で重要な試合を迎えることになる。
ジル・ヴィセンテは前節、強豪ベンフィカ相手に2-1で金星を挙げた。守備に徹してゴールを固め、少ないチャンスで速攻を成功させた会心の勝利だった。中4日で迎えるファマリカン戦は全く違う戦い方が求められることになるだろう。前節のポルティモネンセ戦を落としたファマリカンだが、イヴォ・ヴィエイラ監督のもとで確実にチーム状態は上向いており、全く侮れない相手だ。自動降格圏からも5ポイント離れた位置まで浮上し、精神的にも安定した状態で戦うことができている。前節ベンフィカ戦でスタメンから外れた藤本寛也は、他の主力選手たちよりもコンディション面で有利なはず。右ウィングの定位置からチャンスメイクでチームを勝利に導く結果を残したい。
ポルティモネンセは絶好調だ。前節はファマリカンに勝利し、今季初の3連勝を飾った。23歳のFWベトが大ブレイク中で、前節終了時点で11得点を挙げている。ファマリカン戦の決勝点を奪ったのもベトだ。一方、ベンフィカは上位のポルトやスポルティングCPに食らいついていきたいところで、ジル・ヴィセンテに足もとをすくわれた。2位ポルトとの勝ち点差は6ポイント、首位スポルティングCPとの差も12ポイントまで広がり、リーグ戦は残り7試合となっている。間違いなく死に物狂いでポルティモネンセを叩きにくる。前節ファマリカン戦で右サイドMFとして好プレーを見せた安西幸輝にとっても、国内屈指の強豪相手に真価が問われる一戦になるだろう。
リーグ戦6連勝中のポルトは、開幕から27試合無敗で首位のスポルティングCPとの差を徐々に詰めている。前節終了時点で両クラブの勝ち点差は6ポイント。UEFAチャンピオンズリーグ敗退のショックは引きずっておらず、国内リーグでの存在感は相変わらず圧倒的だ。ヴィトーリアSCは前節のサンタ・クララ戦に勝利したものの、直前まで5連敗と不振を極めていた。4月上旬にジョアン・エンリケス監督を解任し、ビノ暫定監督がチームを引き継いでからも守備陣の不安定さは否めない。ポルトにとっては首位との差をさらに詰めるためにも絶対に勝たなければいけない試合であり、ヴィトーリアSCにとっては欧州カップ戦出場権争いに踏みとどまるための足がかりにしたい試合と、両者にとって重要な意味がある。プライドをかけた真正面からのぶつかり合いを見ることができそうだ。
【その他の試合】
現地20日（日本時間21日4時）
パソス・デ・フェレイラ対ファレンセ
現地21日（日本時間22日1時）
マリティモ対リオ・アヴェ（食野亮太郎所属）
現地21日（日本時間22日3時）
スポルティング・ブラガ対ボアヴィスタ
現地21日（日本時間22日5時15分）
スポルティングCP対ベレネンセス
現地22日（日本時間22日23時）
トンデラ対ナシオナル
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