ともに今季初勝利を狙う山崎福也と上沢直之の投げ合い。美馬学は本拠地初先発のマウンドへ【4/10 パ・リーグ見どころ】

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 4月10日、パ・リーグでは一軍3試合とファーム3試合の計6試合が主催され、「パーソル パ・リーグTV」は、これら6試合を生中継する。ここでは、各試合の見どころを紹介する。

山崎福也と上沢直之が今季初白星をかけ先発。前試合で初安打のT-岡田に一発は生まれるか

 4月10日の14時から、京セラドーム大阪でオリックスと北海道日本ハムの第2回戦が行われる。9日の試合では北海道日本ハムが終盤に逆転し、救援陣が無失点に抑える試合展開で3月27日以来の勝利を飾っている。

【今季対戦成績】
オリックス→0勝1敗
北海道日本ハム→1勝0敗

【オリックス】山崎福也投手 1試合0勝1敗 5回 7奪三振、防御率3.60
【北海道日本ハム】上沢直之投手 2試合0勝2敗 11.1回 8奪三振、防御率8.74

 オリックスは今季初勝利を狙う山崎福也投手が先発。今季初登板となった2日の楽天戦では5回107球2失点の投球内容で敗戦投手に。立ち上がりを捉えられ、流れを呼び込めなかった。まずは初回をしっかりと抑えたいところだ。打線では前試合今季初安打となる先制適時打が出た、T-岡田選手に期待。その打席ではあわや本塁打の特大ファールも見せるなど調子は上向きか。早い段階で今季第1号も生みたいところだ。

 前試合で連敗を「7」でストップした北海道日本ハムは、上沢直之投手が先発。ここまで2試合に登板し、0勝2敗と精彩を欠いている。再び上昇気流に乗って行けるか重要な一戦だが、気負いすぎず”エース”たる堂々とした投球を披露して欲しい。援護したい打線では、近藤健介選手に注目。前試合では、ヒーローの淺間大基選手の活躍の裏で3安打の活躍を見せている。持ち味のしぶといバッティングでチャンスを作っていきたい。

先発ローテ定着へ弓削隼人が先発。対する鷹は周東佑京の打撃に期待

東北楽天ゴールデンイーグルス・弓削隼人投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 14時から、楽天生命パーク宮城で楽天と福岡ソフトバンクの第2回戦が行われる。9日の試合は、両軍の投手陣が踏ん張り、1対1の引き分けに終わった。

【今季対戦成績】
楽天→0勝0敗1分
福岡ソフトバンク→0勝0敗1分

【楽天】弓削隼人投手 1試合0勝0敗 3.2回 0奪三振、防御率2.45
【福岡ソフトバンク】高橋礼投手 2試合0勝1敗 12.1回 4奪三振、防御率5.11

 楽天の先発は弓削隼人投手。田中将大投手の離脱によりチャンスが回ってきた3日のオリックス戦では、4回途中で降板とアピールしきれなかった。田中将投手の復帰も近付いてきている中、好投を披露し先発ローテーションの座を引き寄せたい。打線では、浅村栄斗選手に注目したい。昨季はリーグ2位の104打点を挙げたが、今季は13試合で3打点。9日の試合で2安打を放って打率を3割台に載せた一方、得点圏打率は.143と低迷している。浅村選手には出塁はもちろんのこと、走者を返す打撃も期待されている。チームを勝利に導く、好機での一打に期待したい。

 対する福岡ソフトバンクは、高橋礼投手が先発する。今季はここまで2試合に先発したが、どちらの試合でも制球に苦しみ、12.1回で17四死球を与えている。防御率も5.17と苦しみ、今季勝ち星を挙げていない。課題の制球を調整し、三度目の正直なるか。打線での注目は、周東佑京選手だ。9日の試合では、今季2度目の猛打賞を記録している。周東選手が出塁すればその走力でも相手に脅威を与える。リードオフマンとして、楽天バッテリーをかき回したい。

美馬学は本拠地で今季初白星を飾れるか。 前試合2本塁打4打点の愛斗の打撃にも期待

千葉ロッテマリーンズ・美馬学投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 同じく14時から、ZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテと埼玉西武の第2回戦が行われる。9日の試合では埼玉西武が逆転勝利をおさめ、4連敗を阻止した。

【今季対戦成績】
千葉ロッテ→0勝1敗
埼玉西武→1勝0敗

【千葉ロッテ】美馬学投手 2試合0勝0敗 11.2回 11奪三振、防御率2.31
【埼玉西武】浜屋将太投手 2試合1勝1敗 9.2回 9奪三振、防御率3.72

 千葉ロッテは美馬学投手が今季本拠地初登板。4月3日の前回登板では5.2回116球8安打9奪三振2四球2失点で勝ち星はつかず。ベテランエースの本領を発揮し、待望の今季初白星を飾れるか。援護する打線では、9日の試合でマルチ安打を記録した藤原恭大選手に注目。昨季、埼玉西武戦では打率.375を記録している。前試合の活躍も加わって好印象で試合に臨めることだろう。逆転負けを喫した昨夜の悔しさを晴らす一打に期待したい。
 
 対する埼玉西武の先発は浜屋将太投手だ。前回登板の4月3日の福岡ソフトバンク戦では5回99球3安打6奪三振3四球1失点で今季初勝利を挙げた。昨季は対ロッテ戦に2試合登板し1勝0敗、防御率1.38とパ・リーグ5球団の中で唯一の防御率1点台を記録しており、相性はよさそうだ。打線では、愛斗選手に期待がかかる。9日の試合ではプロ1号先制ソロと2号逆転3ランを放つ大活躍を見せ、逆転勝利の立役者となった。2019年4月25日に自身初のお立ち台を経験したZOZOマリンスタジアムで連日の活躍を披露し、チームを勝利に導けるか。

高校の先輩後輩による二遊間に注目! ブランドンは一軍昇格へバットに期待

 13時からロッテ浦和球場で千葉ロッテと埼玉西武のイースタン・リーグ公式戦、第2回戦が行われる。9日の試合では、佐々木朗希投手ら投手陣が無失点でつなぎ、1点差の僅差のゲームを千葉ロッテがものにしている。

 千葉ロッテでは、前日の勝利の立役者・西巻賢二選手に注目。西巻選手は、9日の試合で決勝打を放つなど、チーム唯一のマルチ安打の活躍を見せている。宮城、仙台育英高校の先輩・平沢大河選手との二遊間も要注目。

 一方前日無得点に封じ込められた埼玉西武打線では、ブランドン選手に期待。新人ながら開幕一軍を勝ち取り、プロ初本塁打も放ったブランドン選手だったが、体調不良によって3日に登録抹消され二軍での調整を続けている。復帰した9日の試合では、4番で先発出場も、4打数0安打とまだ一軍復帰とはならないか。状態を戻し、再び昇格のチャンスをつかみとりたい。

【昨季対戦成績】
千葉ロッテ→1勝0敗
埼玉西武→0勝1敗

前試合2打点の岡島豪郎が連日の活躍なるか。

 4月10日の13時から、ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で楽天対横浜DeNAのイースタン・リーグ公式戦、第2回戦が行われる。9日の試合では5対8と楽天が敗れている。現在2連敗中だが、ここで連敗阻止なるか。

 楽天打線では岡島豪郎選手に注目。9日の試合では2打数1安打2打点と結果を残した。一軍での実績もある岡島選手だが、ここ数年は思うような活躍ができていない。再び一軍で活躍するためにも、ファームで結果を残し続けたいところだ。

【今季対戦成績】
楽天→0勝1敗
横浜DeNA→1勝0敗

前日3安打猛打賞の水谷瞬が福岡ソフトバンク打線をけん引!

 13時から、タマホームスタジアム筑後で福岡ソフトバンク対広島のウエスタン・リーグ公式戦、第5回戦が行われる。9日の広島戦では、序盤から打線がつながり4回までに7得点を奪う猛攻を見せ、広島から今季初勝利を挙げた。

 注目は水谷瞬選手。9日の試合前の時点で打率.222と本調子ではなかったが、9日の広島戦で3安打を放ち、打率を3割台に乗せた。ここまで一軍での出場経験はないものの、昨季はファームで4本塁打5盗塁、打率.250と、徐々にその大器の片りんを見せつつある。高卒3年目となる今季は一軍の舞台で輝くべく、持ち味の打撃と俊足を存分に発揮したいところ。

【今季対戦成績】
福岡ソフトバンク→1勝2敗1分
広島→2勝1敗1分

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