エル・クラシコ、世界を席巻

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フットボール界で最も注目されている2クラブによる伝統の一戦「エル・クラシコ」が4月10日、史上初めてエスタディオ・アルフレド・ディステファノを舞台に行われる。残り9試合となった現在、勝ち点66の首位アトレティコ・マドリーをバルセロナは同65、レアル・マドリーは同63で追う。2位と3位の直接対決となる今回のクラシコは、2020/21シーズンのタイトル争いを左右する一戦となる。

バルセロナは2019年3月のクラシコ以降、レアル・マドリーに勝てていない 【(C)LaLiga】

クラシコは世界的に見ても非常に長いライバル関係の歴史を持つ、情熱と激しさに溢れた一戦だ。ゆえにラ・リーガは今回のクラシコに先駆け、いかにこの一戦が世界中で注目されているのかを示す様々な活動を行ってきた。

ラ・リーガは世界中のファンがクラシコを観戦するための空間を世界各地の様々なロケーションに設置した。ジャワ島東部のブロモ山(インドネシア)、ボマ(家)が並ぶマサイ族の集落(ケニア)、1001夜物語で有名なサマルカンドの旧市街(ウズベキスタン)、そして美しいアイプ湖のほとり(ドイツ)。さらに17のクラシコの旗がエジプト、イスラエル、モロッコ、アンゴラ、モーリシャス、ニカラグア、インドネシア、ブラジル、ボリビア、トルコ、マレーシア、エクアドル、日本、タイ、デンマーク、アメリカ、カナダの予測し得ない驚くべき場所に設置された。

昨季サンティアゴ・ベルナベウのクラシコはレアル・マドリーが2ー0で完勝している 【(C)LaLiga】

いまだ続くパンデミックの影響によりスタジアムに観客を入れることはできないが、ラ・リーガはスペインと世界中のフットボールファンがクラシコに没頭できる環境を用意している。ラ・リーガが提供するクラシコのテレビ中継では、AI(人工知能)、オーグメンテッド・リアリティ(拡張現実)といったテクノロジーのおかげで試合を観ながらグラフィックやデータを楽しめるだけでなく、ファンカム、シネマカメラ、ドローンカメラなどを用い、選手の視点まで含めた様々なアングルからプレーを体感することができる。

ラ・リーガの国際放映権を持つ22の放送局は、数日前からクラシコに関する重要な情報をSNSを通じて発信している。試合当日にはキックオフの2時間前から世界中の1億3000万人の視聴者に向けて生放送を行う。

今回のクラシコで行われる画期的な試みの1つは、試合前のウォーミングアップの様子を「Twitch」の公式アカウントでライブストリーミング配信することだ。試合中まで続くこの配信には2人のレジェンド、イケル・カシージャスとフェルナンド・モリエンテスがゲストとして登場する。

「TikTok」ではそれぞれのファンがクラシコにまつわる動画を撮影し「#EsElClasico」のハッシュタグをつけて配信するハッシュタグチャレンジを募集している。インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどのラ・リーガ公式アカウントでも、クラシコに関する様々な活動が発信されている。またラ・リーガ公式ウェブサイトに開設されたクラシコの特集ページでは、バルセロナとレアル・マドリーのユニフォームをプレゼントするイベントを行っている。

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優勝争いの鍵を握る今回のクラシコは、過去数年で最も重要な意味を持つ一戦となりそうだ。この試合で使用されるプーマ社製の試合球「アドレナリーナ」には、史上初めて試合の日時「ElClásico abril 2021」がプリントされる。

今回のクラシコでも、フットボール界を代表するビッグスターたちの共演が実現する。残念ながらクラシコの最多出場記録を持つセルヒオ・ラモスは怪我で出場できないが、クラシコの最多得点記録を持つリオネル・メッシを筆頭に、ルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマ、アントワーヌ・グリーズマン、フレンキー・デヨンク、ティボ・クルトワらが先発に名を連ねるだろう。

さらにはペドリやセルジーニョ・デスト、ビニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスら次代のスター候補たちのポテンシャルを世界に披露し、ラ・リーガが世界屈指のタレントの源泉であることを示す場にもなるはずだ。

今季最初のクラシコはレアル・マドリーが3ー1で快勝。はたして今回はどうなるか 【(C)LaLiga】

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