メッシ、他の追随を許さぬクラシコの覇者
【(C)LaLiga】
それからの15年間において、メッシはバルセロナとレアル・マドリーの力関係を一変させ、永遠のライバルから天敵と恐れられる存在になった。半世紀以上も保たれてきたものまで含め、ラ・リーガ・サンタンデールの代名詞と言える一戦に関するあらゆる記録を塗り替えてきた彼は、今や誰もが認めるクラシコの覇者としてリスペクトを集めている。
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さらにメッシはクラシコ通算14アシストを記録し、セルヒオ・ラモスに次ぐ歴代2位の出場回数を重ねてきた。その間の戦績は19勝11分14敗と大きく勝ち越し、長く続いてきたレアル・マドリー優勢の歴史を覆している。
クラシコ史上誰も成し得なかった数々の記録を築いてきたメッシだが、そんな彼にもまだ手が届いていない記録がある。パコ・ヘントが持つクラシコ通算最多21勝であり、レアル・マドリーの名誉会長に並ぶにはあと2勝を必要としている。
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メッシの名を世界中に知らしめたのは2007年3月、カンプノウで行われた一戦だ。彼はこの日、19歳にしてクラシコ初ハットトリックを達成し、敗戦濃厚だった試合を3ー3のドローに持ち込んだ。さらにロナウジーニョの背番号10を受け継いだ2008年以降は、別次元のプレーレベルに達する。08年12月にではファビオ・カンナバーロをゴールポストに激突させるゴールで2ー0の勝利をもたらし、09年5月2日の一戦では2ゴールを挙げ、敵地で6ー2の大勝を飾った。
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だがマドリディスタたちに最も大きなダメージを与えたゴールはより近年のもので、とりわけ2017年4月の一戦で終了間際に決めた決勝ゴールは衝撃的だった。3ー2とする勝ち越しゴールを決めた直後、メッシはサンティアゴ・ベルナベウのスタンドに向けて自身のユニフォームを誇らしげに両手で掲げ、背番号10を見せつけた。クラシコ史上に残る名シーンである。
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4月10日に迎えるクラシコでは、その伝説に新たな一章が書き加えられることになる。
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