18H全注意 古江彩佳ー忍耐の春

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)

 勝負は時の運。古江彩佳が今、かみしめていることだ。今年、5戦してトップ10はない。もちろん、優勝争いへ加わっていないことも昨年のことを考えれば、ちょっと不思議だろう。とはいうものの、「今回は地元開催。無観客がちょっと残念だけど、気持ちを強く」と自身へ言い聞かせているという。

 振り返れば、プロへ転向して、一気にJLPGAツアーのトップ選手の仲間入りを果たした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で昨年、関西の試合が中止になっているだけに、今大会が地元凱旋。気合が入るのは当然だ。

 成績が跳ね上がらない要因を、「運がない」と話した。「ショットがいまひとつ。でも、いい感じで打っても、ボールがディボットにあって…。そういうことがたくさんでした。特に2試合前はそういうことが多かった」とひと息ついて、「今年、ボギーが多い。ショートゲームなどでも、打ってはいけないところへボールが行ったりして、ボギーやダブルボギーになってしまう。でも、ミドルアイアンなどは感覚が良くなってきた」と、前向きにとらえている。

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty images>】

 目標は、ちょっと意外だが全試合出場。新成人の決意だった。もちろん、今年はより競争が激しくなっているが、予選落ちが1度もない。21年、全試合出場選手で予選落ちなしの13人のひとりだ。一方で、クローズアップしたいスタッツは、3パット率が1位。3パット以上の確率が極めて少なく、1.6129はひとたび良い流れが来た際の起爆剤に変わる。来るべきXデーまで忍耐なのだ。ちなみに、今年は3パットが3回と少ない。

 「すべてが砲台グリーン。距離をあわせることが難しい。とにかく、目の前の試合を頑張るだけです。ボギーを叩かないプレーを取り戻したい」とひたむきだ。もちろん、18ホールすべてを全注意。2年目のジンクスなどとはいわせない。

(宮崎 善秀)
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