フットボール界の経済的発展に寄与したプロフェッショナルの功績を讃える国際的イベント「ワールドフットボールサミットアワーズ２０２０」において、ラ・リーガのセルタ・デ・ビーゴがベスト・インターナショナリゼーション・ストラテジー（最優秀国際化戦略）に選ばれた。

豊富な知識と経験を持つ各界の著名人たちを審査員とするWFSインダストリー・アワーズは、ワールドフットボールサミットにおける重要なイベントの１つだ。このイベントでは、フットボール産業において国際的な功績を挙げた主要クラブ、代理人、スポンサー、メディア関係者、NGOなどが毎年表彰されている。

セルタは近年、多くの国々でクラブのブランドイメージ向上につなげてきたアクションの数々により、ベスト・インターナショナリゼーション・ストラテジーに選ばれた。

コミュニケーションやSNS、セルタ財団が世界各国で展開しているアカデミー事業、地域社会や企業との提携事業を通して押し進めてきた国際化戦略により、今回セルタは世界的に権威のあるイベントでその功績を讃えられることになった。

セルタの国際化戦略の原動力は、質の高いオーディオビジュアルコンテンツの制作に特化した部署にある。さらにクラブは「Afouteza（勇敢さ）」「Corazón（ハート）」「Orgullo（誇り）」「Tradición（伝統）」といったクラブの価値観を反映させたブランドイメージを確立し、外部へと広めるべく、世界各国に独自の「カンテイラ・セレステ」（空色の下部組織）を作ろうとしている。その基盤として現在、ヨーロッパやアジア、アメリカの各国で１０以上の国際アカデミーを運営している。

日本はセルタが知識や経験の共有に力を入れてきた国の一つだ。残念ながら２０２０年はパンデミックの影響で実現できていないが、２０１８年と１９年には千葉と神奈川で２度のクリニックを実施し、いずれも１００人近くの選手が参加している。

クリニックの目的は二国間でトレーニングメソッドや戦略を共有し、お互いの育成レベルを高めること。対象年齢は６〜１８歳で、クラブのメソッドと価値観に即したトレーニングを実施している。クリニック後には参加者の中から選抜された選手たちをスペインに招き、スポーツや娯楽、観光など様々なアクティビティーを体験してもらう遠征も行なっている。