<国内男子ゴルフ>トップ5にアマ3人! 前代未聞の決勝ラウンド

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【単独首位の河本さんを挟んで2位タイに杉原さん、桂川さん。トップ5にアマチュア3人!©JGTOimages】

■国内男子ゴルフ/「第85回日本オープンゴルフ選手権競技(10月15ー18日、千葉県・紫カントリークラブ すみれコース)」16日・大会2日目

ゴルファー日本一決定戦は2日目を終えて、前代未聞のリーダーボードに仕上がった。トップ5人のうち、3人がアマチュア(※)。

単独首位には、日体大3年の河本力(かわもとりき)さんが立った。
日大4年の桂川有人(かつらがわゆうと)さんと、東北福祉大3年の杉原大河(すぎはらたいが)さんが、谷原秀人と今平周吾に並んで、1打差の2位タイにつけた。

プロとして、何より賞金王として、負けられません! 今平 【©JGTOimages】

「今のアマチュアは、ほとんどプロと変わらない。凄いですよね」と思わず声をあげた今平。「プロの意地を見せていきたい」。昨今のアマチュアは、2年連続賞金王にも火をつける勢いだ。

ご存知、結さんの弟!リキくん。豪打が何より魅力です。 【©JGTOimages】

河本さんは、女子プロの河本結さんの2つ下の弟。「プロになり、早くアメリカに行きたい」と、姉譲りの海外志向をちらつかす。
十分通用する自慢の豪打も、中学時は「全然、飛ばなかった」という。転機は、高校生から始めた筋トレ。身長177センチと体重60キロから、183センチ92キロの急成長で「飛距離も数十ヤードは伸びた」という。
今週の難コースでも、終始「有利」にゲームを運び、第1打で選ぶクラブも1Wを手始めに3Wや2I、時には4Iと、バリエーション豊か。

「毎日、3アンダー伸ばすのが目標です」。
でも、2アンダーにとどまったこの日、悔しいのは池に入れた12番と「凡ミスでパーに終わった7番」。そして、林に入れてボギーとした4番。
「飛距離は問題なくても精度が悪いので、ミスもある。勝てるとは、思ってないけど明日から、また3アンダーを目標にして、それに優勝がついてきてくれたら嬉しい」と、ハキハキと言った。

2位タイにつけた杉原さんとは、同学年だ。同じ四国の出身で「小学校からの親友」という。大学は違っても、今もとても仲良しで、練習日の水曜日も一緒に練習ラウンドしていた。

杉原大河さん。昨年のAbemaTVツアーで史上3人目のアマVという実績の持ち主! 今大会は初出場とも思えない活躍ぶりです 【©JGTOimages】

杉原さんも十分飛ばし屋だが、河本さんがあまりにも飛ぶので「置いていかれて自信を無くす。リキとは、あんまり一緒に回りたくない」と、冗談を言ったが「小さいときから一緒に頑張ってきた。プロの試合で戦えるのは嬉しい」と、展開を喜んだ。

互いに大会初出場だ。難コースで杉原さんも河本さんと同様に、第1打で1Wを極力持たず、「距離が残っても、フェアウェイに置くことを最優先。それがこの2日間はうまくいっています」。
未知の大舞台でも、若い才能をいかんなく発揮する。

今年はコロナ禍で、海外に住むシード選手が出られない分、予選会から出場枠を充当。そこから河本さんや杉原さんら、イキのいいアマチュアが大挙して流れ込んだ。

ただし、2位タイで並んだ桂川さんは、昨年の今大会で23位タイにつけて、ローアマを獲った”シード選手”だ。また、一昨年大会の2日目には単独首位に立つなど、実力は実証済み。

河本さんと杉原さんより1学年先輩で、来季にもプロ転向を控えた大学4年生。「みんな上手なことは分かってますし、日本一を決める舞台で一緒に上位争いできるのは、凄い嬉しいですけど、年上として負けたくない」。

若い力の切磋琢磨で、大会史上2人目のアマVが達成されたら、1927年の第1回を制した赤星六郎氏(当時28歳)以来となる93年ぶりの快挙である。

日大4年の桂川さん。上位アマ3人中、最上学年として気合が入ります 【©JGTOimages】

※99年のJGTO発足後、トップ5にアマチュアが3人並ぶのは史上初です。
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