【日本野球連盟公式サポ通信】最後の都市対抗に挑む三菱重工名古屋硬式野球部
【写真提供:三菱重工名古屋硬式野球部】
社会人野球のちょっと裏側をお伝えする「日本野球連盟公式サポーター通信」第17回目です。
今回は、3月にチーム統合が発表され、最後の都市対抗野球大会出場を目指す、三菱重工名古屋硬式野球部に迫ります。
最後の都市対抗に挑む三菱重工名古屋の熱い思い
9月15日からスタートする東海地区二次予選に挑む三菱重工名古屋の選手たち 【写真提供:三菱重工名古屋硬式野球部】
2018年には、社会人野球日本選手権大会を優勝し、選手たちの勢いと、現在中日ドラゴンズで活躍中の勝野昌慶投手の力投が話題となりました。
しかし母体である三菱重工業が、野球部の強化を目的に、来年から本拠地を横浜と神戸・高砂の2チームに再編すると発表し、三菱重工名古屋は今シーズンいっぱいの活動となりました。
この話を春季キャンプ中に聞かされたと話す、主将である吉田承太選手は、「あまりにもいきなりすぎて、びっくりしました」と振り返ります。
「こういった経験をするのは、実は2回目なんです。1回目は日産自動車硬式野球部(2009年休部)にいたころ。あのときはまだ若く、自分の今後を考えるので精いっぱいでした。でも今回はあのときとは違い主将という立場なので、驚いてはいましたが自分が乱れてはいけないと、気持ちを立て直しました」
”三菱重工名古屋”の名前を残していきたい
主将の吉田承太選手 【写真提供:三菱重工名古屋硬式野球部】
「とにかく若手のケアをしないと、と。目標を持って入社したばかりの新人もいたので、ボクと若手たちだけで意見交換もしました。まずは三菱重工名古屋としての最後の1年をしっかりやっていこうと話しましたが、環境が変わっても自分の良さを忘れずにプレーして欲しいと伝えました。社会人として、三菱重工名古屋の選手として、どこに行っても恥ずかしくない選手であれ、と」
若手選手が統合先のチームで活躍することで、三菱重工名古屋の名前が生き続けると話し、新天地で野球に励むであろう後輩たちに期待を寄せていました。
思い出は”日本一!”
2018年日本選手権優勝に喜ぶ選手 【写真提供:日本野球連盟】
日本選手権優勝のシンボル・ダイヤモンド旗と選手たち 【写真提供:日本野球連盟】
日本選手権を制した年に、チームは都市対抗出場を逃しており、その悔しさがバネをとなり勢いづいたのではないか、と分析していました。
「今年はあの時の状況と似ているんです。昨年は二大大会に出られていないし、チームは今年いっぱいの活動。悔しい思いがたくさんあるから、これを都市対抗で発散したいんです。チームの雰囲気も前向きですし、精一杯戦う姿を最後に見て欲しいです」
と、まもなく始まる東海地区予選に向けて、コメントをいただきました。
激戦といわれる東海地区二次予選は、9月15日から岡崎市民球場でスタートします。
観戦も可能となっておりますので、日本野球連盟の観戦ガイドをご確認の上、感染症対策をした上での応援を宜しくお願いいたします。
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