セビージャ、6度目のEL制覇をかけてインテルと対戦

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15キログラムのシルバーでできたヨーロッパリーグのトロフィーは、UEFA主催大会の中で一番の重さを持つ。前身のUEFAカップを2006年と2007年、現行のヨーロッパリーグを2014〜16年に制したセビージャは、そのことをよく知っているクラブだ。

最多5度の優勝回数を誇るセビージャは8月21日、ドイツのケルンで「セクスト(6冠目)」を獲りに行く。相手はラウタロ・マルティネス、ロメル・ルカクらスター選手を擁するインテル・ミラノ。イタリアの猛者もまた1991年、1994年、1998年にUEFAカップを制し、セビージャに次ぐ3度の優勝を経験している。

6月の国内リーグ再開以降、セビージャは全公式戦で9勝5分と無敗を貫き、ラ・リーガ・サンタンデールを4位で終えた。インテルも11勝5分1敗と好調を維持し、セリエAを2位でフィニッシュ。いずれも来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にしている。

堅守を誇る両チーム

セビージャの堅守を支えるディエゴ・カルロス 【(C)LaLiga】

セビージャの躍進は最終ラインの堅守に支えられてきた。再開後のヨーロッパリーグで喫した失点は、2ー1で逆転勝ちしたマンチェスター・ユナイテッドとの準決勝で与えたPKによる1点のみ。その点、同大会でゴールマウスを守るモロッコ人GKのボノ、センターバックコンビを形成するディエゴ・カルロスとジュレ・クンデの功績は大きい。

昨夏に就任したジュレン・ロペテギ監督はライバルの危険なFWたちを自陣ゴールから遠ざけるべく、ボールポゼッションをベースとするスタイルをチームに植えつけた。攻撃では左右のサイドバック、ヘスス・ナバスとセルヒオ・レギロンの攻め上がりが鍵を握る。中盤ではセビージャでのラストマッチとなるエベル・バネガがタイトルを置き土産とすべく、クリエイティブなプレーを見せてくれるはずだ。

加入1年目で攻撃の中心となったオカンポス 【(C)LaLiga】

懸念材料はシーズン17ゴールを挙げているチーム得点王のルーカス・オカンポスが怪我を抱えていることだ。セビージャに関わる誰もがダイナミックなアルゼンチン人アタッカーの回復を願っている。もちろんスペクタクルなラ・リーガデビューを実現した彼も、キャリア最高のシーズンをタイトルで飾ることを望んでいる。

インテルもまたイタリア伝統の堅守を誇るチームだ。再開後のヨーロッパリーグではレバークーゼンとの準々決勝で喫した1失点しか許しておらず、シャフタール・ドネツクとの準決勝は5ー0で大勝している。アントニオ・コンテ監督が作り上げた堅固なセンターバックトリオには、ビジャレアルやアトレティコ・マドリー時代にセビージャと何度も対戦してきたディエゴ・ゴディンを擁する。

注目のマッチアップ

不動の右サイドバックとして活躍するヘスス・ナバス 【(C)LaLiga】

フィジカルモンスターのルカクは、シーズンを通してあらゆるライバルのDFたちを震え上がらせてきたが、セビージャには鉄壁のセンターバックコンビがいる。ルカクも彼らほど強力なマーカーと対峙した経験はさほど多くはないだろう。

アシュリー・ヤングとヘスス・ナバスのベテラン対決も見どころの1つだ。前者はマンチェスター・ユナイテッド、後者はマンチェスター・シティの一員として、何度もダービーを戦ってきた経験を持つ。

ステファン・デフライとルーク・デヨンクのオランダ人対決にも注目したい。デヨンクはマンチェスター・ユナイテッドとの準決勝で決勝点を決めた。先発か途中出場かは分からないが、出番が回ってくることは確実。その際にはオランダ代表のチームメートであるデフライとマッチアップすることになる。

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