【サーフィン】五十嵐カノア&タティアナが2位、WSLカウントダウン初戦『Rumble at the Ranch』
【© WSL/Lawrence】
このイベントは2020年11月(メンズは12月)から開幕が予定されている2021年シーズンのプレイベントとして実施される、国を跨がない形の「WSLカウントダウン」の初戦でもあり、カリフォルニアにあるケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」を舞台に16名の選手が集結してライブ中継のみ、スタッフも最小限に加えて様々な感染対策が施されていた。
16名の選手とフォーマット
ウィメンズはCT選手の他、QSトップでアメリカ在住の選手。
カリッサ・ムーア、キャロリン・マークス、レイキーピーターソン、セージ・エリクソン、タティアナ・ウェストン・ウェブ、ココ・ホー。
QSからはアリッサ・スペンサー、キラ・ピンカートンの2名。
16名の選手は男女ペアとなり、各ラウンドでライト、レフトの波を2本ずつ、合計4本の波に乗ることが出来る。
また、ペアの片方がロースコアの場合、ライト、レフトのどちらかの波を譲れるリベートルールが採用。
それぞれのベストスコアの合計が高い方が勝ち上がるシンプルなフォーマットだ。
【WSL】
【WSL】
故デレク・ホーのトリビュート
イベント開始前には1986年と1993年のパイプラインマスターである彼に敬意を表して無人のレフトの波を捧げ、アロハスピリットの象徴であるシェアライドを世界トップの選手が行う計らいがあった。
(スタイリッシュなサーフィンで優勝したココ・ホー) PHOTO: © WSL/Morris 【THE SURF NEWS】
8ヶ月ぶりのCT選手によるイベント
久々に揃ったCT選手はもちろん、ホスト役のジョー・ターペル、ロージー・ホッジ、ピーター・メル、ストライダー・ヴァシレフスキがコロナ前と同じペースで素晴らしい仕事をこなしていたのは特筆すべきことだろうし、WSLファンにとっては懐かしささえ感じた一日だったと思う。
(48歳現役のケリー・スレーター) 【PHOTO: © WSL】
五十嵐カノアがファイナル進出
(ファイナルに進出した五十嵐カノア) 【PHOTO: © WSL/Morris】
QFでは、2019年のサーフランチのCTイベントの覇者、レイキーピーターソン&グリフィン・コラピント、SFでは絶好調だったキャロリン・マークス&エイドリアーノ・デ・ソウザのペアを倒してファイナル進出。
SFでは以前に紹介した謎の黒いボード「Dark Arts Surfboard」を駆り、イベント初の9ポイントをスコアして注目を集めていた。
「私達はプレッシャーの中でベストなパフォーマンスを発揮するような状況で戦っている。この数ヶ月、コンテストから離れてそれが足りなかったんだ。この数時間で確実に要領を得たね。このイベントは素晴らしいフォーマットだし、タティアナのサーフィンは凄かった」
五十嵐カノア
(カノアとペアを組んだタティアナ) 【PHOTO: © WSL/Morris】
優勝はココ・ホー&フィリペ・トレド
(ファイナルで9.67を出したフィリッペ) 【PHOTO: © WSL/Morris】
約半年ぶりのコンテストのプレッシャーからか、QFの1本目のライトの波はミスしたが、その後のレフトでリカバリーを果たし、ファイナルがピークになる理想的な形で2021年のウォーミングアップイベントを制することに成功。
ファイナルのライトの波は2つの完璧なアーリーウープとターン、バレルのコンビネーション。パーフェクトに近い9.67ポイントを出していた。
もちろん、ペアのココ・ホーも6ポイント台をアベレージにSFでは7.03をスコアするなど安定したライディングで優勝にふさわしい仕事をした。
「最後のチャンス、最後の波でやり遂げたよ。ココには感謝しなければいけない。彼女は素晴らしかった!」
フィリペ・トレド
なお、優勝賞金の10,000USドルはサーフライダーファウンデーションに寄付された。
なお、9月〜10月はオーストラリアのゴールドコーストとマーガレットリバー。
フランスとポルトガルで「WSLカウントダウン」が開催予定。
オーストラリアの『Australian Grand Slam of Surfing』はすでに詳細が公表されている。
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