ただマリーンズ優勝のために。魂の投球を続けるロッテ益田
【魂の投球を続ける益田直也】
昨オフ、FA権を所持する益田直也投手の去就が注目された。最後はマリーンズへの想いが決め手となった。振り返ったのは原点だった。2012年11月。マリーンズに指名され入団が決まり、下敷領悠太担当スカウト、球団幹部が地元和歌山で食事会を開催してくれた。祝いの場で、益田は思わず涙した。エリートとは程遠い紆余曲折の日々だった。プロへの道が開かれた喜びと、ここまでの道のりを思い返し、涙した。気が付けば席の向こう側に座るスカウトたちも、もらい泣きをしていた。身体の大きな大人たちがテーブルを囲み一目はばからず、泣いた。お酒が入っていたこともあり延々と涙した。後にも先にもあれほど泣いたことは記憶にない。
「懐かしいですね。みんなで泣きましたもん。ボクにとってそれほど嬉しい入団だった。だからマリーンズが大好き。このチームで優勝がしたいです」
残留を決めた時の益田は清々しい表情で、その時の事を嬉しそうに振り返った。忘れてはいけない原点だった。あれから月日は流れた。ドラフト4位で全国では無名の存在として入団した若者はプロ通算500試合登板、100セーブを目前に控えている。そして選手会長としてチームを引っ張る存在となっている。
6月19日、敵地PayPayドームで行われたシーズン開幕戦。試合前、井口資仁監督に続いてチーム全員の前で選手会長の益田直也投手が言葉を発した。
「こういう状況の中、開幕が出来ることに喜びと感謝の気持ちでプレーしましょう。そして井口監督を今年、絶対に胴上げをしましょう。みんな強い気持ちを持って一年間、闘いましょう。テレビなどで見てくれているファンの皆様のために、しっかりと丁寧にプレーをしましょう」
前夜、ホテルの自室で考え抜いての言葉だった。それは選手会長として伝えたいメッセージだった。心から発した熱いスピーチに自然発生的に拍手が起こった。気持ちは伝わった。
「この開幕は当たり前ではなくて大変な状況の中で色々な人の努力と準備があって出来ることにみんなで感謝をしたいと思っていました。自分たちが精一杯、プレーをすることでファンの皆様に楽しんでもらいたいという想いからあのような言葉になりました」
益田はスピーチの内容をそのように説明した。言葉通り、守護神として魂の投球が続いている。無観客のスタンドには投げるたびにマウンドから雄たけびがこだまする。一球入魂。ただ優勝のために。全身全霊の投球が続いている。
「今年は100セーブとか、500試合登板とか自分の節目は沢山あります。でも正直、そこに照準はないです。チームが勝てばいい。優勝がしたい。このメンバーで優勝がしたいです。だからFAせずに残りましたから。今年のチームは本当に雰囲気がいい。優勝への大きなチャンスだと思っています。自分も気持ちが入っています。開幕して気が入っています」
連投も辞さないタフネス右腕。連日、ブルペンで肩を作り、マリーンズの勝利をピシャリと締める。試合後の表情は疲れではなく喜びに満ちている。大好きな千葉ロッテマリーンズが勝利したことを心の底から喜んでいる。目指すべき先は一つ。優勝を決めるマウンドに上がる事。今年こそその夢を現実にする。入団前以来の男泣きをする。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
「懐かしいですね。みんなで泣きましたもん。ボクにとってそれほど嬉しい入団だった。だからマリーンズが大好き。このチームで優勝がしたいです」
残留を決めた時の益田は清々しい表情で、その時の事を嬉しそうに振り返った。忘れてはいけない原点だった。あれから月日は流れた。ドラフト4位で全国では無名の存在として入団した若者はプロ通算500試合登板、100セーブを目前に控えている。そして選手会長としてチームを引っ張る存在となっている。
6月19日、敵地PayPayドームで行われたシーズン開幕戦。試合前、井口資仁監督に続いてチーム全員の前で選手会長の益田直也投手が言葉を発した。
「こういう状況の中、開幕が出来ることに喜びと感謝の気持ちでプレーしましょう。そして井口監督を今年、絶対に胴上げをしましょう。みんな強い気持ちを持って一年間、闘いましょう。テレビなどで見てくれているファンの皆様のために、しっかりと丁寧にプレーをしましょう」
前夜、ホテルの自室で考え抜いての言葉だった。それは選手会長として伝えたいメッセージだった。心から発した熱いスピーチに自然発生的に拍手が起こった。気持ちは伝わった。
「この開幕は当たり前ではなくて大変な状況の中で色々な人の努力と準備があって出来ることにみんなで感謝をしたいと思っていました。自分たちが精一杯、プレーをすることでファンの皆様に楽しんでもらいたいという想いからあのような言葉になりました」
益田はスピーチの内容をそのように説明した。言葉通り、守護神として魂の投球が続いている。無観客のスタンドには投げるたびにマウンドから雄たけびがこだまする。一球入魂。ただ優勝のために。全身全霊の投球が続いている。
「今年は100セーブとか、500試合登板とか自分の節目は沢山あります。でも正直、そこに照準はないです。チームが勝てばいい。優勝がしたい。このメンバーで優勝がしたいです。だからFAせずに残りましたから。今年のチームは本当に雰囲気がいい。優勝への大きなチャンスだと思っています。自分も気持ちが入っています。開幕して気が入っています」
連投も辞さないタフネス右腕。連日、ブルペンで肩を作り、マリーンズの勝利をピシャリと締める。試合後の表情は疲れではなく喜びに満ちている。大好きな千葉ロッテマリーンズが勝利したことを心の底から喜んでいる。目指すべき先は一つ。優勝を決めるマウンドに上がる事。今年こそその夢を現実にする。入団前以来の男泣きをする。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
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