【日本野球連盟公式サポ通信】黒獅子のゆくえ(東芝編)
【画像左に立てられている7枚の黒獅子旗とトロフィー】
数多くの黒獅子旗を獲得している東芝野球部
社会人野球のちょっと裏側をお伝えする「日本野球連盟公式サポーター通信」です。
今回は黒獅子旗のゆくえと共に当時を振り返る“黒獅子旗のゆくえ”企画として社会人野球の名門チーム、東芝野球部の黒獅子旗に迫りたいと思います!
東芝野球部は1978年、1983年、1988年、1991年、1999年、2007年、2010年と7回もの優勝を経験しており、神奈川県横浜市にある合宿所の入り口には、ガラス張りの壁一面にトロフィーや優勝旗が飾られ、7枚の黒獅子旗レプリカもきれいに並んでいます。
【合宿所の玄関口に飾られた数多くの黒獅子旗やトロフィーが強豪チームを物語ります】
優勝するべくして優勝した2007年の都市対抗
2007年を「優勝するべくして優勝した年」と振り返る平馬監督曰く、「(2001〜2006年まで監督を務めた)高見泰範さんの厳しい指導と、(2007年〜監督に就任した)印出順彦さんの個人個人の自由を尊重した指導、タイプの異なるそれぞれの指針が融合したことでチームが熟成していた。」と話します。
さらに当時の三菱ふそう川崎硬式野球部に在籍していたミスター社会人野球こと西郷泰之さんや日産自動車硬式野球部の小山豪さんなどが補強選手としてチームに加入し、チームと平馬監督自身にも刺激となったそうです。「優勝を経験している先輩方にどうしたら優勝できるか、などを聞いていました。印出監督からは(当時2番に座っていたが)“3番の気持ちで打て”と言われていて、どうやって塁に出ようか、ランナーを返そうかということだけを考えていたので結果がついてきたと思います。西郷さんより前の打順だったのでプレッシャーなく出来ていました(笑)」と教えてくださいました。
チームワークで優勝した2010年の都市対抗
優勝候補筆頭であった2007年と比べると2010年は何かしないと優勝できないと感じていた井関ヘッドコーチは「2010年はチームの一体感を作るために練習以外で話す時間を作るよう積極的に食事に誘っていました。選手同士とても仲の良いチームだったことも優勝に導いたと思います。」
そして黒獅子旗を獲得し、持った瞬間には応援してくれる人のことが頭に浮かんだそうで、「東芝が日本選手権より都市対抗で結果を残せているのは東京ドームの大応援団の力です。」と教えてくれました。
通常7月に開催される都市対抗が今シーズンは11月に開催されることで今の東芝野球部にとってはプラスになるといい、「昨年までの柱となっていた2投手がドラフトに掛かりチームを離れたので、今は誰を軸にするか模索しています。なので様々な大会を通して、チーム内で競争してもらう時間を作ることが出来る今年のスケジュールは良かったなと感じています。今年こそは優勝しないといけないと思います。」と、10年ぶりの都市対抗優勝に向けて使命感を燃やしています。
日本野球連盟公式サポーター通信では、優勝経験チームの黒獅子旗のゆくえ、そして当時の貴重なお話しを今後も定期的に発信していきます。
あのチームの話が知りたい!という皆さんからのリクエストもお待ちしておりますので、Twitterで「#黒獅子旗のゆくえ」を付けて、ぜひツイートしてください。
また取材のこぼれ話や選手の素顔は公式YouTubeやTwitterで随時発信中!下記URLからフォローしてチェックしてくださいね♪
(取材日:2020/1/20)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ