全国リーディングで躍進する関西若手3騎手を分析!
【2019/11/24 東京10R ウェルカムステークス 1着 8番 ヴァンドギャルド】
1〜3番人気成績
■表1 【1〜3番人気成績】
4番人気以下成績
■表2 【4番人気以下成績】
減量別成績
■表3 【減量別成績】
このうち岩田望騎手と西村淳騎手に共通するのが、減量特典が3キロ→2キロ→1キロと小さくなっても、むしろ好走率は上がっていること。また、減量特典がないレース(=特別戦)で好走率を落とすのは仕方のないところだが、西村淳騎手はその下げ幅が小さい点にも着目したい。複勝回収率110%も優秀で、今年3月1日の中京メイン・豊明Sをタイセイアベニールで制すなど特別戦でも侮れない存在となっている。
前走騎手別成績(着別度数順)
■表4 【前走騎手別成績(着別度数順)】
西村淳騎手は、北村友一騎手や武豊騎手からの乗り替わりが好成績。また、松山弘平騎手からだと複勝率46.9%、複勝回収率209%と確実で、ワイドや3連複で狙うのに向いている。
団野騎手は、上位4人が斎藤新騎手、菅原明良騎手、松若風馬騎手、横山武史騎手と、東西を問わず若手ジョッキーからの乗り替わりで優秀な数字を残しているのが特徴だ。
厩舎別成績(着別度数順)
■表5 【厩舎別成績(着別度数順)】
西村淳騎手は昨年8月に田所秀孝厩舎を離れ、現在はフリーで騎乗。西村真幸厩舎の馬に乗って抜群の成績を残しており、この同姓コンビには注目する価値がある。騎乗機会はやや少ないものの、これをさらに上回る数値を残しているのが梅田智之厩舎で、好走例はすべてダートとなっている。
団野騎手は、所属する斉藤崇史厩舎の馬で単複の回収率が110%以上。同厩舎の馬では特別戦でも5回乗って2着2回と結果を出しており、そのうち1回は20年中山牝馬Sで14番人気2着のリュヌルージュ、もう1回も準オープンと、上級クラスでも好走しているのは特筆ものだ。
脚質別成績
■表6 【脚質別成績】
そんななかで注目したいのが団野騎手の中団だ。全勝利に対して中団の1着は23.3%を占めているのだが、これは2019年の平地戦全体の25.0%とあまり差がなく、岩田望騎手の15.3%、西村淳騎手の16.3%より明らかに高い。複勝回収率128%というデータにも優秀性が表れており、差し馬に乗った団野騎手は注目に値する。
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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