<国内男子ゴルフ>新・選手会長の初仕事に同行してみた

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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■国内男子ゴルフ / 石川遼から重責を引き継いだ新・選手会長の初仕事に密着<同行編>

1月23日のジャパンゴルフツアー選手会理事会で選手会長に就任した時松隆光(ときまつりゅうこう)が、”初仕事”に臨んだ。その内容とは…。新・選手会長の1日に同行してみた。


1月29日。地元福岡から朝8時の便で飛んできた新・選手会長を、JGTOのスタッフが羽田空港で出迎えた。もともと、年齢にそぐわぬ風貌を備える。着なれないスリーピースのスーツが、26歳の”貫禄”を加速する。
待ち合わせしたスタッフの顔を見つけてぺこりと一礼。デビュー当初から、礼儀正しさには定評がある。

車で約30分。向かったのは都内港区高輪にある「旧高松宮廷」。選手のエントリーフィーや、ツアー会場で販売したオリジナルピンフラッグの売り上げの一部を集めた80万円を、こちらにある「公益財団法人 高松宮妃癌(がん)研究基金」にお届けするのが新・選手会長の最初のお仕事。

1994年から続けてきた選手会の”伝統行事”のひとつである。今年で26回目を数える寄贈式の総額は、1億8189万8779円に到達し「ご協力いただいた選手のみなさんには感謝でいっぱい」。
亡き高松宮妃殿下のご遺影の前で、選手を代表して「みんなで協力しあい、集まったお金です。今後の明るい未来のために使っていただければ」。謹んで、佐藤進・同基金参与に手渡し、初の大役を無事終えた。

選手会長に決まった直後は、テレビ局から祝福の花束が届いたり、さまざまな反響があったという。「大丈夫か」と、気遣ってくれる仲間たちからの声も多く、JGTO相談役の丸山茂樹には「ご協力をお願いします」とすぐに連絡すると、「なんでも聞いてね」との返信をもらった。
「これから会議やミーティングの時にもまた不安を感じることがあると思いますけど、その時こそ副会長の(池田)勇太さん、(石川)遼さん、小鯛(竜也)さんの支えを感じると思います」。
JGTOのSNSに寄せられた、ファンからのたくさんの応援メッセージも励みだ。

13年に19歳で、プロデビューしてからゴルフ一途で3勝を重ねた。「今までは、自分のゴルフだけ徹底してやればよかったですけど、これからは見に来ていただいた方に、いかに楽しんで帰っていただくかも考えながら試合に出たい」と、決意も新た。
「試合数を増やすことも目標ですけど、遼さんから変わって『減っちゃった』というのも責任問題になると思う。今年も25試合やっていただける主催者さんに『面白くないね』などと言われないことも大事。僕一人だけじゃできないことですけど、両方大事にしていきたいと思う」と、神妙に話した。
同時に、未勝利に終わった昨シーズンを返上する”両立”も、重要課題となる。
「去年のいまごろは、練習の時間がたっぷりありましたけど、今年は限られた時間の中で、オンオフの切り替えをしっかり、濃い練習をしていかないといけない」と、4月の開幕に向けて気を引き締めた。

この日は、すぐ夕方の便でトンボ帰り。
寄贈式後に雑誌社の取材を受けたこともあり、3月に出席を控えた主催者会議のJGTOスタッフとの打ち合わせは、羽田空港まで帰りの車中で慌ただしく済ませた。
”初出張”に、少し気疲れした様子で福岡便に飛び乗った。石川から引き継いだ新・選手会長が、最初の一歩を踏み出した。
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