【フットサルプレーオフ決勝 第2戦/名古屋vs大分】7失点で大敗した6年前の悪夢が再び……。大分は初制覇ならず。「僕らにはまだユニフォームの重みがない」(大分 伊藤雅範監督)

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【軍記ひろし】

1月26日(日)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝 第2戦が武田テバオーシャンアリーナで行われ、バサジィ大分は名古屋オーシャンズと1-7で大敗。25日(土)の第1戦は2-2で引き分けて望みをつないでいたものの、クラブ史上初となるタイトル奪取には届かなかった。

緊迫感のある前日のゲームと同様、立ち上がりから集中した守備を見せた大分だったが、12分にピヴォ当てから崩されて失点すると、14分、15分、18分と立て続けにゴールを許してしまう。今シーズン初めて0-4という大差での折り返すことになると、後半に入っても相手の勢いを止めることができなかった。

開始早々から白方秀和をゴレイロと交代してパワープレーを始めたが、22分にパワープレー返しで追加点を許したことで4人対4人の戦いに戻す。しかし、27分、30分にもゴールを決められて0-7。くしくも、2013シーズンに戦ったプレーオフ決勝第2戦と同様のスコアになってしまう。

勝負はもはや決定的なものになっていたが、大分は34分から再び、白方でパワープレー。すると、35分に名古屋・ヴァルチーニョが2枚目のイエローで退場したことで、相手が一人少ない数的有利な状況を生かして、36分に芝野創太が押し込んで1点を返すことに成功した。しかし、それ以上の得点を重ねることができないまま試合は終了。1点を争った第1戦とは打って変わって、大量失点での敗戦となってしまった。

ブラジル人3人を押さえないと絶対に勝てない

伊藤雅範監督(バサジィ大分)

──今日の試合を振り返って。


試合を総括する前に2つあります。一つは、名古屋オーシャンズの優勝を祝福したいと思います。その結果にふさわしいチームでした。2つ目は、今日でリーグは終了となります。集まってくださったメディアやFリーグのみなさん、フットサルを愛するみなさんに支えていただいたことに、感謝を申し上げます。

試合の結果は残念でした。自分たちの力を考えて、僅差に持っていくというプランを考えていましたが、いけなかった。監督の采配ミスがあったと感じています。

──昨日以上にスタートから戦う気持ちやアグレッシブさがあったが、僅差にできなかった要因は?

それも2つあります。一つ、今シーズン突き詰めてきたことに隙があったということ。細かいディティールの部分の積み重ねですね。それともう一つ、前半に奪われた4点のうちの3点は、外国人選手によるものでした。彼ら3人を押さえないと絶対に勝てないと思っていたので、そこを押さえきれませんでした。

──今日は会場にも多くの人、大分のファン・サポーターが詰め掛けました。今シーズンはずっと強さを見せてきましたが、そうした手応えや選手の成長を感じたシーズンだったのではないでしょうか?

今はまだ冷静に振り返られないですが、今シーズン何がよかったかというと、選手の質が高かったことです。練習から一生懸命頑張っていたので、それが結果に表れました。シーズンを通して自分たちが苦戦したり、足りなかったもので感じたものとして、僕の表現ではありますが「勝ったチームが勝ったのではなく、勝ち続けたチームが勝った」ということ。大阪や名古屋に勝てなかったのは、この1年ということではなく、やはり勝ち続けてきた歴史や伝統もあります。僕らにはまだ、ユニフォームの重みがありません。だからこそ、大きなゲームや、強い相手に結果を残せなかったのかなと。これは積み重ねでしたか解決できません。

この2年、監督として大分に戻ってきましたが、常に優勝争いをして、ここ(プレーオフ決勝)に来るのが当たり前にしないといけません。来シーズンも続けられるのであれば、それを突き詰めて、自分たちのフットサルを続けていきたいです。

白方秀和(バサジィ大分)

──今日の試合を振り返って。


「悔しい」という感情も出ないくらいの完敗でした。この第2戦に注目してくださる方に申し訳ない試合をしてしまったと思っています。
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