【J1リーグ第33節 C大阪vs清水】セレッソ一筋15年、現役引退を発表した藤本康太と戦う最後のホームゲームを勝利で飾りたい

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【©?CEREZO OSAKA】

早いもので、今シーズンも残すところあと2試合。清水エスパルスをホームに迎える今節は、セレッソ大阪にとって今季のホーム最終戦となる。

スペイン国籍のロティーナ監督、イバンコーチを迎えた今季。セレッソは、“ポジショナルプレー”を基盤とした新たなスタイルにチャレンジした。シーズン序盤こそ、その浸透に時間を要し、思うように勝点を積み重ねることはできなかったが、「一つひとつ練習から積み重ねていった結果、目指しているサッカーが形になり始めた」(水沼宏太)チームは、試合を重ねるごとにコンセプトがピッチで具現化され始め、結果も付いてきた。

「チームとして、より共通理解を持って崩すことを学んだ」(丸橋祐介)「立ち位置とか、ボールを受けるポジショニングとか、いろいろ勉強になることも多かった」(松田陸)。選手個々にとっても、成長の1年になったことは間違いない。

直近のリーグ戦3試合は、相手のプレスに思うようにボールを運べない時間帯もあるが、相手も研究して臨んでくることは当然であり、対策を上回る打開策を示し、さらなる進歩を遂げていくことがチームの発展には重要だ。今節対戦する清水も、前からのプレス、1トップのドウグラスを生かした攻撃には迫力があるだけに、セレッソとしてはボールの運び方が問われ、失い方には十分、気を付ける必要がある。

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ホーム最終戦となる今節。ここまでチームを支えてくれたサポーターに対し、清武弘嗣キャプテンは深く感謝している。

「最初、結果が出ない中でもブーイングはなく『ここから、ここから』と常にポジティブな声をかけてもらった。選手たちも、それで心が救われた。今、こうやって結果を出せているのはサポーターのおかげ。僕たち自身、監督やコーチから学んだことを発揮できるようになったことも大きいけど、サポーターの皆さんが我慢しながら見守ってくれたことが、それ以上に大きかった。キャプテンとして、みんなを代表して『本当にありがとうございました』という言葉を伝えたいです」

新たなスタイルに取り組んだ今季。監督、コーチ、スタッフ、選手、そしてサポーター。セレッソに関わる全員の力で送った右肩上がりのシーズンだったと言えるだろう。その集大成として、有終の美を飾るべく、今節は勝利を掴みたい一戦だ。

そして、もう一つ。28日、背番号4藤本康太の2019シーズン限りでの現役引退が発表された。ルーキーイヤーに経験した“長居の悲劇”、そこから2度のJ2降格とJ1昇格も経て、17年には初戴冠を含む二冠達成に貢献して涙。近年のセレッソに起きた“天国と地獄”の両方を、身を持って体験してきた貴重な選手がユニフォームを脱ぐ。セレッソ一筋15年。ここまでクラブに大きく貢献してきた藤本と戦う最後のホームゲームを、勝利で飾りたい。
(文=小田尚史)

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