渋野日向子 291ヤードに驚いた

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)

 渋野日向子が逆転で賞金女王となるためには、単独2位以上が最低条件。「いい締めくくりをするためには4日間、すべてアンダーパーでプレーすることだと思う。コースが難しい。1年間、練習したことを生かしていけたらいいなぁと思う」と、淡々と話した。

 好調をキープ。いや、それ以上かもしれない。この日のプロアマトーナメント。3番でドラコン賞を獲得した。291ヤードのビッグドライブを披露。「やばいですね。まさか、あんなに飛ぶとは思わなかった」と仰天の表情を浮かべている。指導する青木翔コーチが、キレのあるスイングに、「調子がいい。だから、修正など必要はない。いい感じで、クラブが振れている」と後押しした。

 高麗グリーンは4月、フジサンケイレディスクラシック以来の挑戦だ。アグレッシブに攻め、2位と好成績を収めている。「しっかりと距離を合わせて、決めたい気持ち。ラインを消し、強気で入れたい気持ちもある。強気は大事だと思うけど、欲をあまり出さないように注意する」と真顔で語った。平均パット数1位である。持ち味は、正確なストロークと強気のタッチだ。無限大の可能性を秘める。

 前週、大王製紙エリエールレディスオープンは、1打差で鈴木愛の4週連続Vにストップをかけた。それでも、獲得賞金差は、約1,500万円。「狙って勝つのが強い選手。前週は無欲でプレーできたし、気持ちで頑張ったようなものです。(鈴木愛は)私のあこがれの存在。技術レベルも全く違う。まだまだ遠い。でも、1ミリは近づけた」と控えめだった。 (森谷 清)
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