FIBA女子アジアカップ:決勝[日本 71-68 中国]4連覇達成!「信じられなかったですが、本当に感無量」MVP本橋菜子選手
【JBA】
「本当に最高です。今大会に向けて4月から準備をはじめ、きつい練習も課してきました。このチームは強く、選手たちの気持ちが深い。諦めずに戦った選手たちを尊敬します」と話すトム・ホーバスヘッドコーチは、ひたむきに戦い続けた選手たちを労います。優勝への道のりはけっして簡単ではなく、準決勝のオーストラリア戦同様に、「出だしは良くありませんでした。オーストラリア戦は日本のシュートが入らなかっただけでしたが、決勝はコミュニケーションミスが多く、スペーシングもうまく作れずに、これまで練習してきたバスケットをしてませんでした」とホーバスヘッドコーチは、選手たちに檄を飛ばします。そこから自分たちのスタイルを取り戻し、日本の反撃がはじまりました。
林咲希選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【JBA】
後半はホーバスヘッドコーチが言うように、「本橋(菜子)タイムは最高でした」。次々と得点を決めていった本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)は、「ミスマッチでドライブすることは練習中から意識していたことですし、そこは攻めて行けとトムさんにも言われていました」と言い、これまでの成果を大きな中国を相手に発揮します。ゲームハイとなる24点をマークした本橋選手は後半だけで17点を挙げ、大会MVPとオールスター5(ベスト5)をダブル受賞しました。
「信じられなかったですが、本当に感無量ってこういうことなのかなっていう感じです。うまくいかない時期が今年は結構多くて、トムさんにも結構怒られたりしていました。でも、最後にこの大会でMVPを取れたのは本当にうれしいです。これに満足せずに、これから先はよりマークされると思うので、もっともっと成長していかなければいけないと思います」
本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ) 【JBA】
高田真希選手(デンソーアイリス)にとっては、キャプテンとしてはじめて優勝をつかみ、「今までとは違う思いがあり、自分の中でもひとつやり切った部分があります。今までもうれしかったですが、それ以上にうれしいのが一番です」。接戦となった決勝戦、「お互いにきつい状況の中、勝負どころでどっちが走るか、どっちがラストスパートをかけて勝負をかけるかという戦いでした。そのときに常に自分が声を出し続けることで、みんなも精神的にもう一回がんばろうと思って得点を決めたり、良いオフェンスやディフェンスにつながることを心がけていました」とキャプテンとしてチームを引っ張り、優勝へと導いてくれました。
オールスター5:宮澤夕貴選手(JX-ENEOSサンフラワーズ/一番右)、本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ/真ん中) 【JBA】
女子日本代表はここで一度解散し、それぞれ所属チームに戻って10月4日(金)より開幕するWリーグに備えます。東京オリンピックまであと298日と迫る中、日本代表としての戦いも続きます。すでに開催国枠として東京オリンピックへの出場が決まっている日本ですが、11月(アジア・オセアニア予選)と来年2月(世界最終予選)に行われる各オリンピック予選に出場し、さらなる国際経験を積みながら強化を進めていきます。
渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)はすでに次の戦いに向けて、闘志を燃やしていました。
「今大会でいろんな課題が見つかったので、さらにやってやろうという気になっています。休んでいる時間はなく、オリンピックが終わったら休めば良い話です」
大会期間中は多くの声援を送っていただき、4連覇を後押ししていただいたファンの皆様、ありがとうございました。まもなく開幕するWリーグに足を運んでいただき、アジアチャンピオンであり、ワールドクラスの実力を持つ日本の女子バスケをご堪能ください。
左・高田真希選手(デンソーアイリス)、右・渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【JBA】
優 勝:日本
第2位:中国
第3位:オーストラリア
第4位:韓国
第5位:ニュージーランド
第6位:チャイニーズ・タイペイ
第7位:フィリピン
第8位:インド
【MVP】本橋菜子(日本)
【オールスター5】
本橋菜子(日本)
宮澤夕貴(日本)
シャオ・ティン(中国)
ハン・シュー(中国)
レベッカ・アレン(オーストラリア)
■FIBA 女子オリンピック・プレクォリファイイング トーナメント2019 ーアジア/オセアニアー
○期間:2019年11月14日(木)〜17日(日)
○開催地・会場:10月上旬発表予定
○出場国:8か国
<グループA> 韓国、ニュージーランド、フィリピン、中国
<グループB> 日本、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、インド
各グループ上位2チームが、来年2月に開催される「FIBA 女子オリンピック・クォリファイイング トーナメント2020」へ出場
※日本は開催国枠としてすでに東京オリンピックへの出場権がある。そのためにプレクォリファイイング トーナメントとクォリファイイング トーナメントの両方の出場資格も有する。
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