【サーフィン世界選手権】2019 ISA WSG後半戦。「波乗りジャパン」は敗者復活戦からメダル獲得を目指す。
【Photo:THE SURF NEWS】
会場の宮崎木崎浜は、昨日と同等程度の波サイズをキープしているものの、本日は朝から東寄りの風が入りややまとまりないコンディション。
また、この風の影響で日中は強い流れも発生。決してグッドコンディションとはいえないものの、明日からの悪天候を予想して、残るスケジュールを急ピッチで進行。
am7:30の競技開始よりメインラウンド3〜5、リパチャージラウンド3〜7、合計51ヒートをこなすマラソンデイとなった。
カノアのヒート勝利を迎える波乗りジャパン Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
五十嵐カノアvsフィリッペ・トレドのエアー対決
また、続くラウンド4ではブラジルの強豪「フィリッペ・トレド」と対戦。フィリッペが得意とするエアー勝負を競り勝ち、見事トップでラウンド5まで駒を進めた。
昨日より波が増えてきていて、やれることが多くなってきた。
フィリッペが「エアーやるよ」て合図してきたから、俺もやったんだ。
観客もどんどん増えてきていて・・
さっき洋人も舜もリパに廻ってしまったから、メインラウンドでも日の丸を掲げ続けたいって思って燃えました。
五十嵐カノア
しかしながら、ラウンド5ではイタロ・フェレイラやフェデリコ・モライスを相手に敗退。リパチャージラウンド8行きとなった。
五十嵐カノアのヒートでは「Go! Kana!」の日本国旗を掲げて応援するギャラリー Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
海から上がってくるカノア&フィリッペ Photo: THE SURF NEWS 【Photo: THE SURF NEWS】
大原、村上はラウンド3を敗退、リパチャージへ
しかし迎えたラウンド3では、大原洋人はケリー・スレーター、村上舜はコロヘ・アンディーノなど強豪と対戦。この頃からコンディションもさらに悪化し、波とのサイクルも合わず本来の実力を見せることなく共に敗退。
リパチャージ行きを余儀なくされ、敗者復活からのグランドファイナルを目指すこととなった。
波乗りジャパン Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
リパチャージからの快進撃
サーフィンはもちろん、体力勝負にもなる展開。少なからず波運などにも左右されてしまうサーフィン競技にとって試合数をこなすことはリスキーではあるが、大原洋人は現役CT選手のミシェル・ボーレズ、村上舜は元CTのマイケル・フェブラリーなどの強豪を下すなど徐々に調子を上げていき、共にリパチャージラウンド4〜7を無事通過。リパチャージラウンドラウンド8まで駒を進め、明日につなげた。
疲れたは疲れたけど、こういう時のためにトレーニングをしてきたので、そこまでヘトヘト、というわけではありません。
(村上)舜と二人で「今日は勝ち上がって絶対にファイナルデーに残らないと金メダルなんて話しにならない。」と話していました。
二人とも勝って、明日につなげられて良かったです。
大原洋人
大原洋人 Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida 【Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida】
でもまだ自分のサーフィンはできていないので、明日はもっと良いライディングをしたいです。
村上舜
村上舜 Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida 【Photo: THE SURF NEWS / Kenji Iida】
団体&個人の金メダル、そしてオリンピック代表のアジア枠を賭けた後半戦
第一ヒートには村上舜、第二ヒートには五十嵐カノア・大原洋人・和井田理央(INA)が同ヒートにクレジット。
さらにメインラウンド5には、ケリー、コロヘ、ガブ、イタロなど優勝候補筆頭の選手がまだまだ残っている。
本大会のメダル獲得を目指している日本代表「波乗りジャパン」。そして2020東京オリンピックの出場権を得るためには、アジアで第一位の成績を残すことが条件であり、この1枠を争うのは、五十嵐カノア、大原洋人、村上舜の3名と、日本人とのハーフでインドネシア代表の和井田理央。
※ただし、仮にこのアジア枠を五十嵐カノアが獲得し、後にCT枠でもオリンピック出場権を得た場合は、五十嵐カノアのアジア枠は無効となり次点の選手が繰り上がる。
明日以降、天候の悪化や波コンディションの急変によりスケジュールが大幅に変更になる可能性もあるので、特設ページ等の最新情報をぜひチェックしてほしい。
Go! Japan!
(THE SURF NEWS編集部)
平日ながら本日も沢山のファンが会場へ詰めかけた。Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
観客の目の前でインタビューに答える五十嵐カノア Photo: THE SURF NEWS 【Photo: THE SURF NEWS】
ケリー・スレーターと、USAチームのコーチを務める “シンポ” ことブレッド・シンプソン Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
後半のヒートはツインフィンのボードを使用していたケリー Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
ヒート中のフィリッペ・トレドにポジショニングの指示を送る、コーチであり父親のリカルド Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
勢いに乗ると止まらないイタロ・フェレイラ Photo:THE SURF NEWS 【Photo:THE SURF NEWS】
アジア最上位をかけて争うことになるインドネシアの和井田理央 Photo: THE SURF NEWS 【Photo: THE SURF NEWS】
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