全英女王の競演 申ジエも発奮

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 今大会は全英女子オープン、チャンピオンの競演である。第1日、5アンダーで首位に立った申ジエは2008、12年大会で優勝を飾った。「メジャーで初優勝した時は、大変な緊張感のなかでのプレー。しかし、すべてのショットを今でも正確に覚えている。パッティングの距離、ラインもはっきりと…」。遠い目をしながら言葉にした。当然、渋野日向子の心情をもっともわかっている1人だろう。

 「渋野さんと1度だけ、ラウンドをしたことがある。パワーと柔軟性がうまくミックスされています。飛距離が出るのに、ボールが曲がりません。帰国直後で、きょうはとても疲れていたでしょう。それでも、しっかり2アンダー。さすがですね」と評した。その上で、「若干20歳で、堂々としたプレーと、あの笑顔。素晴らしいパフォーマンスです。もっと成長して、ゴルフ界をけん引する選手になってほしい」とエールを送る。

 では、メジャーを制するとは、どれだけすごいことなのか。ひと息ついて、「言葉では表現できませんね。42年ぶりのすごさです」。にっこりとほほ笑んだ。
右手首痛でエビアン選手権、AIG全英女子オープン出場を断念した。今回が復帰戦だが、1イーグル、3バーディー、ノーボギー。存在感を示した。「久々のラウンド。まだ、手首痛は完治していないけど、ギャラリーの皆さんにお会いできて、すごく幸せなラウンドでした。皆さんがすごくいいムードをつくってくださった。いいプレーができたのは、そのおかげです」としみじみと語っている。
 
 8番、残り95ヤードの第2打を50度で、イーグル奪取。渋野効果で、元世界一もより輝いた。(森谷 清)
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