昨年の阪神ジュベナイルF(G1)3着馬。僅差だった上位2頭が桜花賞で1、2着しており、本馬も世代トップクラスの扱いが必要になるだろう。前走・フラワーC(G3)は出遅れながらも3着確保。直線の長い東京コースは歓迎のため、きっちりと結果を出してオークスに向かいたい。

デビューから休養を挟んで2連勝。前走・アルメリア賞(1勝クラス)は牡馬を相手に好位から力強く押し切った。母は仏2冠牝馬で、全姉デゼルは阪神牝馬S(G2)勝ち馬。小柄なタイプで長距離輸送は課題となるが、このメンバーでも上位の素質を秘めていそうだ。

デビューから2、3着と足踏みしたものの、その後は2連勝。前走・ゆりかもめ賞(1勝クラス)では最後方で折り合いに専念し、馬群を割って追い込んできた。前向きな気性で距離短縮はプラスになりそう。引き続き東京コースなら、鋭い決め手を発揮できそうだ。

過去10年、連対馬は9−15、1−2、1−2、4−6、2−1、3−2、12−10、1−13、3−2、4−2番人気の組み合わせで決まった。1番人気は4連対と不振だが、2番人気が6連対とこれをカバー。上位1〜3人気は計12連対とまずまずの成績を残している。

馬連配当は
3 け た......2回
1000円台...3回
2000円台...1回
5000円台...1回
万 馬 券......3回

2けた人気が連に絡んだ年に、10万3540円、3万2010円、1万3300円の万馬券が出ているが、2000円未満の人気サイド決着も半数の5回。堅いか荒れるか、両極端な傾向が出ている。

一方、3着に3、18、9、13、3、13、2、5、9、5番人気が入線した3連単配当は、113万、16万、2万、108万、1万、22万、39万、11万、5万、7万円台。こちらは100万馬券が2回も飛び出し、11〜39万円台の高配当も4回。一筋縄ではいかないオークストライアルとなっている。

連対馬20頭のクラス別(着順)は、重賞(2、3、4、6着)組4頭、オープン特別(1着)組1頭、1勝クラス(9、1、2、4、1、1、1、1、2、1、1、1着)組12頭、未勝利(1、1、1着)組3頭。格上のオープン組はわずか5連対というお粗末な結果で、本番への出走権取りに全力投球の1勝クラス組以下が大健闘している。

連対馬20頭の前走着順は【12.3.1.2.0.2】(左から1〜5着、着外)。クラスに関係なく掲示板を確保していることが連対への条件となる。

また、距離別は1600M組2頭、1800M組11頭、2000M組6頭、2400M組1頭。マイルや長距離からの臨戦馬は減点対象になる。

ステップ(着順)は君子蘭賞(1、1、1、2着)組が4連対。次いで、フラワーC(2、3、4着)組とミモザ賞(2、1、1着)組が3連対の順。上記3路線が有力で、そこで4着以内ならさらに強気に狙える。

キャリア別は1戦〜8戦以上馬が8、28、34、24、30、19、15、17頭出走して0、1、7、3、3、1、3、2連対。連対率は0、4、21、13、10、5、20、12%。キャリア1戦馬には気になるデータとなっている。

所属別は関東馬が103頭出走して12連対(連対率12%)、関西馬は72頭で8連対(同11%)。関東馬が一歩リードしている。

◎......ユーバーレーベンは阪神ジュベナイルF、フラワーCと重賞で連続3着。ともに後方に置かれたが、メンバーナンバー1、2の末脚で0秒1、0秒2差まで追い上げた。あとひと押しが足らないが、2走前の上位2頭が桜花賞でそのまま1、2着したように能力は世代トップ級。ここは負けられない。

○......ウインアグライアは前走、芝2000Mの若駒Sを押し切り勝ち。3番手追走から直線鋭く伸びて、牝馬として25年ぶりに同レースでVを飾った。2走前の阪神ジュベナイルFは距離不足だったが、距離を伸ばして堂々と勝利した。メンバー唯一の3勝馬。牡馬を一蹴した前走内容も高く評価したい。

▲......休養を挟んでオヌールは、新馬、アルメリア賞を快勝。特に前走は1000M通過が64秒3の超スローペースに折り合い、直線徐々にエンジンをふかして32秒7の驚異的な上がりで差し切った。412キロの小柄な牝馬だが、父ディープインパクト譲りの強烈な瞬発力を秘めている。

△1......ジェニーアムレットはデビュー戦を飾れなかったが、2戦目の前走2400M戦を4馬身差で圧勝。初距離、道中も息の入らない厳しい流れだったが、2番手から抜け出した。開幕週は前が止まらない高速馬場。スタートを決めれば、そのまま押し切るスピードを秘めている。

△2......初勝利にパープルレディーは3勝を要したが、休養を挟んで2連勝。カリカリとした気性に不安があったが、レースでは落ち着き、メンバー最速の上がりで差し切った。勝ち時計は前日のジェニーアムレットに0秒6遅れたが、長距離戦で3ハロン34秒2の上がりは優秀。一発大駆けに警戒したい。

△3......クールキャットは1勝馬の身だが、アルテミスS、フラワーCの2重賞で5着した実績馬。中でも前走は後方で脚をため、メンバー最速の上がりで0秒3差まで追い上げた。芝2000M戦は初めてとなるが、相手なりに立ち回れる自在なタイプ。直線の長い東京も魅力だ。