前走・日経賞(G2)は稍重の馬場でノメってしまい、力を出し切れずの6着。スローペースで前が残る中、それでも脚を伸ばして差を詰めたのだから力はある。ハンデ戦の今回は1キロ軽くなり、2着好走の日経新春杯(G2)と同斤。直線の長い左回りに戻って重賞初制覇を目指す。

デビュー2戦目から5連続で上がり最速をマークし、ここまでの戦績は(4.1.0.1)。左回りは4戦全勝と得意にしており、新潟コースでは直線一気の差し切りも決めている。まだ底を見せておらず、主戦のルメール騎手も絶賛する素質馬。重賞初挑戦でも楽しみは大きい。

昨年のジャパンカップ(G1)5着馬。上がり最速で追い込み、アルカセットの持っていたレースレコードを0秒2上回った。激走の反動か有馬記念(G1)は11着に終わったものの、G3なら上位評価して当然の一頭。トップハンデを克服できれば、まとめて差し切る力はある。

過去10回、連対馬は5-16、2-3、2-10、5-11、6-3、3-2、5-13、10-1、3-11、5-9番人気の組み合わせで決まった。上位1〜3番人気は1、3、4連対と不調で、代わりに6番人気以下から2けた人気馬6頭を含む8頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
1000円台…2回
2000円台…1回
5000円台…1回
6000円台…1回
万 馬 券……5回

3けた配当で決着したことはなく、10回中5回で万馬券が飛び出す波乱のレースとなっている。

一方、3着に2、6、4、9、4、1、6、8、1、11番人気が入線した3連単配当は、45万円台、2万円台、8万円台、30万円台、2万円台、7500円、94万円台、16万円台、8万円台、58万円台。こちらも10万超の高配当が続出する難解なレースとなっている。

年齢別は4〜8歳以上馬が4、4、6、5、1連対。連対率はそれぞれ14、11、17、15、4%。4〜7歳馬はほぼ互角の成績で、8歳以上の高齢馬が苦戦している。今年8歳を迎えたエアアンセムなど3頭にとっては気になるデータとなっている。

路線別は3連対で中日新聞杯組と福島民報杯組がトップ。次いで2連対で中山記念組が続いている。

連対馬のハンデは(56、55)(56、56)(56、54)(56、56)(55、56)(56、55)(57、57)(57、57.5)(55、57)(56.5、57)キロの組み合わせで決着。斤量が54〜57.5キロの範囲なら問題なさそうだ。


◎……ルックトゥワイスは2番人気に推された前走の日経賞で6着。朝に降った雨の影響で馬場が緩くなり、スローの流れも追い込み馬に向かなかった。この舞台は2戦2勝で、2000Mも(3.2.0.0)と得意。55キロのハンデなら重賞制覇のチャンスだ。

○……昨年のジャパンCでミッキースワローは5着。勝ち馬のアーモンドアイには離されたが、後方待機からメンバー最速の上がり33秒9の猛追を見せた。ローカル開催のG3戦なら、能力上位は明らか。トップハンデ57.5キロでも好勝負になる。

▲……ロシュフォールは6戦して6、1、1、2、1、1着。初出走だった未勝利戦こそ6着に敗れたが、その後はパーフェクト連対を果たしている。前走も3カ月ぶり、昇級戦で楽な相手ではなかったが、2着に0秒2差をつけた。重賞初挑戦でも目が離せない。

△1……昨年の夏からアストラエンブレムは4戦して2、11、3、2着。3走前の札幌記念は稍重で末脚不発だったが、残る3戦は馬券圏を確保している。今回久々の新潟競馬となるが、このコースは3戦して2勝、2着1回。背負い慣れた57キロも恵まれた。

△2……2走前のアメリカJCCでメートルダールはシャケトラ、フィエールマンに続く3着。実力馬2頭に先着されたが、勝ち馬とは0秒1差。不得手な右回りで好走できたのは大きな収穫だった。稍重で凡走した前走を度外視して狙える。

△3……ランガディアは全5勝を左回りで挙げ、新潟コースでも2戦2勝の実績。前走の大阪城S8着は出遅れ、直線でも挟まれるなど不利が重なったが、2走前の0秒3差の中山金杯は悪くない。コース替わりの大駆けに警戒したい。