今回と同じ舞台で行われたシクラメン賞(500万下)を圧巻の末脚で快勝。上がり3ハロン32秒7の切れ味で楽々と差し切り、非凡な素質を見せつけた。前走・きさらぎ賞(G3)は道悪で瞬発力を削がれたが、連対を外さなかったあたりは地力の高さ。今週の追い切りではトーセンレーヴ(古馬オープン)を豪快に突き放し、状態は更に上がっている。良馬場なら持ち前の決め手を存分に発揮できるはずだ。

休み明けの前走・京成杯(G3)で2着に善戦。これまでとは異なる追い込む競馬でクビ差まで猛追し、脚質の幅を見せた。まだ精神的に幼い面はあるが、3走前にも当舞台でカデナと接戦の2着。ポテンシャルが高く、このメンバーでは持ち時計もトップ。押さえておきたい1頭だ。

昨年暮れの朝日杯FS(G1)は7着に敗れたが、立て直された前走(500万下)を制して軌道修正。休養を挟んで馬体がひと回り大きくなり、課題の気性面にも成長がうかがえた。兄姉にカミノタサハラ(弥生賞V)などの実績馬が並ぶ良血馬。折り合いさえつけば、重賞でも出番がある。

過去10年、連対馬は(1)(6)、(6)(1)、(1)(12)、(3)(5)、(2)(4)、(1)(3)、(1)(6)、(5)(3)、(7)(3)、(1)(4)番人気の組み合わせで決まった。1、3番人気は6、4連対とまずまずの成績を残しているが、2番人気が1連対と絶不調。代わりに、6番人気以下から伏兵馬が5連対している。

馬連配当は
3けた…………3回
1000円台…2回
2000円台…3回
5000円台…1回
万馬券…………1回

2009年に12番人気が2着に飛び込んで1万2300円の高配当となったが、9回は6000円未満で決着。大荒れは期待できない。

また、3着に4、11、2、2、1、7、3、4、1、2番人気が入った3連単配当は8860円、23万円台、11万円台、1万円台、1万円台、1万円台、1万円台、4万円台、5万円台、2410円。08年と09年に23万、11万円台の高配当が飛び出したものの、ここ7年はほぼ落ち着いた配当に収まっている。

ステップ(着順)はアーリントンC(3、4、7、5着)組と共同通信杯(2、4、4、6着)組が4連対で並び、これを3連対のきさらぎ賞(2、6、2着)組、2連対でつばき賞(1、2着)組が追っている。

前走のシンザン記念でアルアインは6着。直線でギアがトップに入ったところでブレーキをかけたのが痛かった。スムーズなら突き抜けてもいい脚色。新馬、500万下特別を連勝した素質馬が、スムーズな競馬で巻き返す。

馬単は(3)←→(8)、(3)←→(1)、(3)←→(4)、(3)←→(7)。

3連単は(3)←→(8)から(1)(4)(7)と、(3)←→(1)から(8)(4)(7)への3着流し。