前走・ジュニアC(オープン)は4角13番手から鮮やかな差し切りV。まだスタートに課題はあるものの、デビューから4、3、1、3、1着と大崩れしないあたりは素質の高さゆえ。直線の長い中京なら、自慢の末脚を存分に発揮できる。

近2走はデイリー杯2歳S(G2)2着、朝日杯FS(G1)3着と重賞で好走。ともに逃げを打って粘り、低評価を覆した。3走前の未勝利戦では控える競馬で差し切ったように、ハナにはこだわらない。当時と同じ1400Mへの距離短縮も歓迎で、上位争い濃厚だろう。

1400M以下で6戦4連対のスピードタイプ。前走・クロッカスS(オープン)は0秒1差4着に敗れたが、斤量57キロだったことを思えば悲観する結果ではない。今回で9戦目とキャリア豊富で左回りも走り慣れており、相手には押さえたい。

芝1400Mで行われた過去5回、連対馬は4-12、2-11、1-3、14-4、2-3番人気で決着した。

上位1〜4番人気は1、2、2、2連対と悪くないが、伏兵馬の11、12、14番人気がそれぞれ1頭ずつ連対している。

馬連配当は1万9180円、8170円、850円、2万4640円、1960円。上位人気馬同士の組み合わせで堅く収まる年と、人気薄馬が絡んで万馬券となる両極端の結果が出ている。

一方、3連単配当は、32万140円、15万580円、4万7980円、63万8950円、4万2480円。こちらは10万超の万馬券が3回も飛び出すなど、一筋縄では収まらない一戦となっている。ちなみに、3着は3、5、11、5、9番人気だった。

連対馬10頭のクラス別は重賞組5頭、オープン特別組2頭、500万下組3頭。オープン組が7連対と優勢だが、500万下組にもチャンスは十分ある。

距離別は1400M5頭、1600M4頭、2000M1頭。スプリント戦や中距離からの参戦馬は苦戦している。

路線別は2連対でアーリントンC組とクロッカスS組が並んでいる。

キャリアは1〜8戦以上馬が0、0、1、1、2、1、4、1連対。連対率は0、0、14、10、13、5、19、8%。キャリア1、2戦馬はここまで連対していない。

関東馬VS関西馬は29頭と61頭で争い、3対7。連対率は10、11%。関西馬が連対数で関東馬を大きくリードしているが、率はほぼ互角となっている。


◎……前走のシンザン記念でコウソクストレートは14着。長距離輸送、初の道悪、さらにマイルも少し長かったか。芝1400Mで新馬、500万下と2連勝し、出負けした京王杯2歳Sでも4着まで追い上げた。末脚は確かで、距離もベスト。良馬場で巻き返す。

○……ボンセルヴィーソは3戦目で未勝利を快勝すると、デイリー杯2歳S2着、朝日杯フューチュリティS3着。強敵相手の重賞戦で好走している。ここ2戦続けて逃げているが、初勝利は差し切り勝ち。ハナにこだわらないタイプで、距離短縮も好材料だ。

▲……2走前のひいらぎ賞でナイトバナレットは出遅れを挽回して3着。前走ジュニアCも立ち遅れたものの、直線外に出して大外から差し切った。スタートに課題を残すが、決め手は重賞級。決め手を生かせる流れになればタイトルに手が届く。

△1……デビューから左回りの芝1400Mを4戦してジョーストリクトリは1、6、5、1着。敗れた2戦はG2と力のかかるやや重馬場だった。前走のアーリントンC5着は、初の右回りに戸惑ったようだ。距離短縮は好材料で、500万下特別勝ちした舞台。変わり身があっても驚けない。

△2……ライズスクリューは前走・春菜賞を中団から楽々と差し切り勝ち。地方時代を含めていろいろな条件を使われてきたが、驚きの力走を見せた。牡馬相手で条件は厳しいが、左回りの芝1400Mという意味では前回と同条件。大駆けも十分に期待できる。

△3……ここまで8戦してラニカイサンデーは(1.3.1.3)。初勝利は前走の中京芝1400Mだったが、勝ちタイム1分22秒7はここに入っても通用する時計。差す競馬を身に付けたのは大きな収穫で、仕掛けひとつで上位争いに食い込める。