昨年の当レース勝ち馬。今年は2戦して6、5着と案外な成績だが、暑い時期を休養に充てしっかりと立て直されてきた。地元・関東のレースでは(6.2.0.1)と安定した成績を収めており、昨年は当レースをステップに天皇賞・秋(G1)を快勝。きっちりと巻き返して復活の狼煙を上げたいところだ。

前走・クイーンエリザベス2世C(国際G1)を制し、3連勝で初G1タイトルを獲得。昨年は1勝のみだったが、5歳を迎えて充実期に突入した印象だ。中山コースでは中山記念(G2)連覇を含めて計5勝(重賞4勝)。2200Mの外回りコースは初となるものの、有力視して当然の一頭だろう。

前走・七夕賞(G3)を快勝し、重賞2勝目をマーク。トップハンデを背負いながらも外を回って他馬をねじ伏せ、力の違いを見せつけた。これまでの追い込む競馬ではなく、早めに動く形で結果を出せたことも収穫。一昨年のセントライト記念(G2)を制した当舞台で重賞連勝に挑む。

過去10年、連対馬は3-1、5-1、1-6、2-4、9-2、2-7、3-1、1-3、5-1、1-3番人気の組み合わせで決まった(2014年は新潟競馬)。

馬連配当は
3 け た……4回
1000円台…4回
6000円台…1回
7000円台…1回

上位1〜3番人気は7、3、4連対と期待に応え、伏兵馬の連対は3頭だけ。10回中8回は2000円未満の決着と波乱度は低い。

一方、3連単配当は4830円、1万円台、6120円、3万円台、6万円台、25万円台、2万円台、8070円、2万円台、1640円。14年に25万5930円と荒れたが、9回は7万円台未満で決着。無理な穴狙いは避けた方が賢明か。ちなみに、3着は2、6、2、6、1、12、7、6、3、2番人気だった。

路線別は宝塚記念組が7連対でトップ。2連対で天皇賞(春)組と七夕賞組が続いている。

年齢別は3〜7歳以上馬が0、7、6、6、1連対。連対率は0、28、13、21、3%。7歳以上の高齢馬は苦戦中で、4〜6歳馬が有力となっている。

また、連対馬の出走間隔は、中4〜6週組2頭、2カ月半〜5カ月組17頭、11カ月組1頭。20頭中18頭は休養明けの馬。久々は減点材料にならない。


◎……ミッキースワローは前走の七夕賞をトップハンデ57.5キロを背負って快勝。3〜4コーナーで馬群の外から一気に動いて2着馬の追い上げを封じた。G1勝ちはないが、中山の芝2200Mは(2.1.0.0)と得意。格上馬を一蹴して3個目のタイトルを奪取する。

○……前走のクイーンエリザベス2世Cでウインブライトは待望のG1初制覇。これで今年は3戦して全勝。期待の素質馬がようやく完成の域に到達したか。香港からの遠征帰りで対抗としたが、勝たれても文句の言えない実力馬に成長している。

▲……レイデオロは対照的に今年2戦して6、5着。昨秋の快進撃に程遠い成績が続いている。とはいえ、2敗はいずれもG1レース。天皇賞(秋)1着、有馬記念2着の走りが戻れば、上記2頭をまとめて負かす地力を備えている。

△1……ゴーフォザサミットは昨年、青葉賞を2馬身差で圧勝。ダービーは7着止まりだったが、今春のG2を2戦して5、4着と上昇気配を見せている。前走の札幌記念は3カ月ぶりで10着に敗れたが、ラストに次走につながる伸び脚。たたき2戦目の良化も見込める。

△2……今春G1でスティッフェリオは2戦連続7着。掲示板を確保できなかったが、2走前の大阪杯は外を回るロスがありながら、上位に食い込もうという脚を見せた。3、4走前にG3連勝の実力。勝つまでは厳しくても連下には警戒したい。