重賞初挑戦の前走・金鯱賞(G2)で0秒2差3着に好走。勝ち馬のオーシャンブルーが次走の有馬記念で2着に入ったことを考えれば、当馬にも高い評価を与えてよさそうだ。現在11戦連続で3着以内を確保しており、中山コースも2戦2勝と好相性。ここは重賞制覇の大きなチャンスとなりそうだ。

前々走のアルゼンチン共和国杯(G2)で重賞タイトルを獲得。前走の有馬記念(G1)は8着に敗れたが、結果的に先行馬が揃って崩れる展開となったため、同情の余地はあるだろう。本来は好位からひと伸びできる安定感の高いタイプ。G2のメンバーが相手なら、巻き返しの期待は十分とみる。

一昨年の皐月賞(G1)でオルフェーヴルの3着に入った素質馬。古馬になってからも重賞で好勝負を繰り返しており、こちらも警戒の必要な一頭だろう。前走の金鯱賞(G2)は8着に敗れたが、初めて逃げる形となったため参考外。じっくりと脚を溜めて運べるようなら、終いは確実に伸びてくる。

過去10年、連対馬は1-3、2-3、1-3、5-2、2-5、2-9、4-2、5-9、1-6、1-2番人で決まった。2番人気が最多の6連対で、1、3番人気も各4、3連対。上位人気が連からそろって消えたのは1回だけ。

馬連配当は
3けた…………4回
1000円台…3回
2000円台…1回
7000円台…1回
万馬券…………1回

08年と10年に9番人気が連対して、7040円と1万990円の高配当が出たが、2000円未満の決着も7回。波乱度は低い。

ただ、3連単配当(8回)を見ると、4100円、2万8100円、2万8670円、14万2190円、2万7530円、11万1460円、1万8300円、1270円。馬連で高配当が出た08、10年に14万、11万馬券が飛び出した。ちなみに、3着には5、4、6、6、7、3、3、4番人気が入線している。

連対馬20頭の前走をクラス別(着順)に見ると、G1組8頭(4、5、6、3、12、9、5、4着)、G3組9頭(5、3、1、3、8、2、11、5、18着)、オープン特別組1頭(1着)準オープン組2頭(1、1着)。重賞以外なら前走1着が連対条件で、重賞組は着順に関係なく巻き返し可能と見たい。

ステップは中山金杯組が6連対、次いで有馬記念組5連対。中山金杯組が上回っているが、ここ4年で見ると1対5。3勝、2着2回の有馬記念組が、好成績を残している。

年齢別は4〜8歳以上馬が6、5、1、5、3連対。連対率は33、21、3、19、15%。6歳馬は精彩を欠いているが、ほかの世代には大きな差はない。


◎……ダノンバラードの前走・金鯱賞は逃げ馬不在。16戦目で初めてハナに立ったが8着。やはり脚をためる競馬がいいようだ。皐月賞でオルフェーヴルの3着に迫り、G2日経新春杯で2着。直線勝負に持ち込めばG1級の末脚がさく裂する。

○……ルルーシュは前走・有馬記念で8着。先行して自分の競馬は見せたが、先に行った組が苦しくなる展開に直線で失速した。2走前のアルゼンチン共和国杯は2番手から鮮やかな差し切り。流れに乗れば巻き返しは必至。

▲……アドマイヤラクティは重賞初挑戦となった前走・金鯱賞で3着。後方から猛然と追い込んものの、0秒2差届かなかった。勝ち馬のオーシャンブルーが続く有馬記念で2着に食い込んだことを思えば、上記2頭をまとめて負かす可能性も十分ある。

△1……トランスワープは昨年の夏に函館記念、新潟記念を連覇。勝ちタイムを2秒8も縮めての2連勝だった。前走の天皇賞(秋)は強敵相手で凡走したが、この組み合わせなら能力は互角と見ていい。

△2……サトノアポロは前走、この中山で同距離のクリスマスCを快勝。準オープンを勝ち上がったばかりだが、2着馬が次走で勝利したことを思えば、ハイレベルな戦いだった。スピード決着では厳しいが、時計がかかれば上位争いに浮上する。