前々走の赤松賞(500万下)では、今回も有力なパストフォリアとの接戦に勝利。続く阪神ジュベナイルF(G1)では10着に敗れたが、ジョワドヴィーヴルが強すぎただけで2着馬からは0秒3と大崩れはしていない。中山マイルは初勝利を挙げたゲンの良い舞台であり、直線の急坂は経験済み。今週の追い切りでも抜群の動きを見せており、重賞タイトル獲得の好機だ。

レコード決着となったデビュー2戦目のくるみ賞(500万下)で僅差の3着。上位の牡馬2頭はのちの朝日杯フューチュリティS(G1)で3、4着に入ったことから、当馬の評価はさらに高まった。小柄な牝馬だが、瞬発力は重賞でも引けは取らないはずだ。

未勝利、ひいらぎ賞(500万下)を連勝した素質馬。鮮やかに差し切った前走の勝ち時計は、翌日の中山ウインターP(古馬準オープン)より0秒2速く、展開がハマったことを差し引いても価値のある内容だった。再度の中山マイルでもう一丁を狙う。

同条件で行われた過去3回は1〜3着に1-4-10、11-2-1、1-7-2番人気の順でゴールした。馬連配当は1960円、9020円、1890円。3連単が13万2980円、8万7200円、1万3600円。1番人気は馬券対象の3着以内に入線しているが、伏兵馬の健闘で高配当が続出している。

クラス別は重賞組2頭、500万下組1頭、新馬・未勝利組3頭。少ないデータだが、クラス別は気にする必要はなさそうだ。

ステップは阪神ジュベナイルF組から優勝馬が2頭出ているが、ほかに同一路線から馬券対象になった馬はいない。

連対馬のキャリアは4戦以内に限られ、内訳は1戦馬2頭、2戦馬0頭、3戦馬1頭、4戦馬3頭。キャリア1戦馬の活躍も見られ、レース経験は不問としたい。


◎……本命にオメガハートランドを推す。ここまで牡馬相手に3戦して、2勝、3着1回。2走前には直線で不利を受けながら、レコード決着の3着に踏ん張った。牝馬限定戦なら堂々と主役をはれる。

○……阪神ジュベナイルFでラシンティランテは15着。道中折り合いを欠いて惨敗したが、性能の高さは2走前の500万下圧勝で確認済み。リズムよく走ればあっさりVまでもある。

▲……シャンボールフィズはデビュー戦で2着以下を3馬身ちぎって楽勝した。前走は案外な結果となったが、ルメール騎手とのコンビで改めて見直したい。

△1……チェリーメドゥーサはデビュー戦で2着と敗れたが、未勝利を先行押し切り、500万下は後方から鮮やかに差し切った。明け3歳馬にしては脚質に幅があり、勝負強さを生かせれば3連勝も可能だ。

△2……前走の阪神ジュベナイルFでトーセンベニザクラは10着。勝ち馬と同じような位置から追い出して伸び切れなかったが、2着馬とは0秒3差。反撃を警戒したい。

△3……ダイワミストレスは黒松賞でハナ差の2着。新馬勝ちがダート1400Mだったが、芝変わりの前走で難なく2着を確保した。今回は距離がカギとなるが、折り合えば差はない。