昨年の橘S(OP)勝ち馬。今夏に降級後は3,2着と勝ち切れないものの,上位の力を見せている。持ち時計トップの実績から,新潟の高速決着は向いているはず。休み明けを使われながら上昇ムードなので,そろそろ,このクラスは卒業したいところだ。

休養前の橘S(OP)では,直線で他馬に寄られる不利を受けながら4着に入線。終いの伸びを見る限り,スムーズな競馬であったなら,もっと際どい競馬になっていたはず。今回は復帰初戦となるが,鉄砲は利くタイプ。斤量の有利な3歳馬は押さえたい。

同条件で行われた過去2回は14,13頭立て。1??3着に2??6??4,6??1??2番人気の順でゴール。馬連配当は1960円,1830円で,3連複が5530円,2420円。3連単はそれぞれ2万8110円,2万540円。入線馬は6番人気以内に限られ,3連単以外は比較的平穏に収まっている。

年齢別は3??7歳馬がそれぞれ5,8,7,4,3頭出走し,4歳馬と5歳馬が各3,1連対。ここまでは4歳馬が好成績を挙げている。

関東馬23頭と関西馬4頭で争い,3対1。一昨年,関東馬が1??5着を独占したが,昨年は関西馬が2着に食い込んで一矢を報いている。

牡馬は17頭が出走して1連対(連対率6％),牝馬が10頭で3連対(同30％)。「夏に強い」といわれる牝馬が大活躍している。


◎…前走のマイネアルデュールは,直線半ばで他馬に寄られる不利を受けながら4着。勝ち馬と0秒4差まで迫ったのは地力のある証し。3カ月半ぶりとなるが,今から伸びる3歳牝馬。古馬相手でも52キロなら勝ち負けになる。

○…オメガエクスプレスは降級後のここ2戦で,3,2着。あとひと押しが利かずにいるが,3歳時に芝1200Mのオープン特別・橘Sを快勝している。先行脚質で目標になる不利はあるが,スピードの違いで押し切っても不思議はない。

▲…マルタカエンペラーは芝1200M(500万下)を連勝し,昇級戦の前走で11着。2けた着順に敗れたが,着差は0秒6差と現級にメドの立つ内容だった。クラス2戦目,得意の6ハロン戦で一発を狙う。

△1…前走の白河特別でノーザンスターはクビ＋ハナ差の3着。直線の短い小回りコースの後方からよく追い込んだ。2着馬は次走,函館でこの1000万下を快勝。得意の6ハロン戦なら好勝負に持ち込める。

△2…ボムシェルは前走初距離の1400Mで2着。52キロの軽量ではあったが,距離の壁を克服しての連対に好調さがうかがえる。55キロに増量されるが,1ハロン短縮で流れに乗れば上位に進出できる。

△3…スプリングタピアンは芝1200Mで全3勝を挙げ,2着5回,3着4回とこの距離を得意にしている。6歳の牝馬で大幅な変わり身は期待できないが,良馬場ならヒケを取らないスピードを備えている。