前々走の武蔵野S(G3),前走のギャラクシーSと現在2連勝中。レースぶりも,現在の勢いを示すような着差以上の強さで,ダート短距離トップクラスへ完全に仲間入りした感である。今回改めて重賞戦になるとはいえ,ここは8戦6勝の実績誇るダート1400M。中間の調教過程も順調そのもので,3連勝は濃厚だ。

前走のガーネットS(G3)は2着までも,かなりタイトなスケジュールの中,59キロの酷量を背負い,0秒1差なら勝ちに等しい内容だ。本命馬がかなり強力なのは確かであるが,別定で斤量58キロへ戻るのはプラスだし,状態も引き続き良好。先団に厳しい流れとなれば,当レース連覇まであっていいだろう。

これまで勝ち味に遅かった当馬が,3走前の太秦Sでオープン入りを果たすと,続く前々走の霜月S(オープン)では後続を0秒5千切る圧勝劇。前走のギャラクシーSこそ0秒1差3着に終わってしまったが,ここにきての充実ぶりには目を見張るものがある。ここは重賞初挑戦となるだけに,強気になれないとはいえ,勢いなら上位。展開次第では一気の差し切りも。

◎…ニホンピサートはガーネットSで大外から追い込んで4着。差し切りはかなわなかったが,明け9歳馬でもメンバー中2番目に速い上がりで,見せ場十分の末脚を発揮した。前走より1．5キロ減の斤量56キロなら一気に突き抜けても不思議はない。

○…シーキングザベストは武蔵野S,オープン特別を連勝中。これまでダートは15戦して,8勝,2着6回で,唯一連を外してのが4着だった。好位から立ち回れる安定したレースぶり,1400Mも8戦6勝。重賞2勝目の可能性は高い。

▲…タイキエニグマは平安S4着からの連闘。前走は2カ月と間隔があいて馬体12キロ増の数字が示すようにやや太目だった。ダート1400Mは準オープンで連勝した距離。流れさえ向けば勝ち負けになる。

△1…リミットレスビッドは8歳馬で大幅な上積みはないが,2走前の兵庫ゴールデンTで2着を3馬身ちぎり,前走ガーネットSでも59キロを背負って2着を確保した。使い詰めのローテーションを嫌って評価を下げたが,連覇でフェブラリーSへ駒を進める可能性は十分にある。

△2…前走のギャラクシーSでボードスウィーパーは0秒1差の3着。4コーナーで先頭集団を射程圏に入れ,クビ＋クビまで迫った。重賞は初挑戦となるが,2走前の霜月Sで2着以下を3馬身ちぎった東京が舞台だけに軽視はできない。

△3…トウショウギアは昨年の3着馬。全9勝を左回りで挙げているサウスポーで,ここ東京のダートでも6勝をマークしている。前走ギャラクシーSは右回りの阪神で7着に敗れたが,この1400Mはベストの距離。連下には警戒したい。