今週から関東地区は東京競馬場に舞台が移る。土曜メーンは56回の伝統を誇るマイル重賞の東京新聞杯。過去10年のレースで傾向を探りたい。
連対馬は1??6,3??1,1??2,7??6,4??1,10??9,3??1,7??5,1??7,11??2番人気の組み合わせで決まった(03年は中山競馬)。1番人気は3勝,2着3回とまずまずの成績だが,2,3番人気が各2連対と不振。代わりに6番人気以下から8頭が連対している。前半5年は上位人気馬の活躍で比較的堅く収まったが,ここ5年の馬連は2万7220円,1180円,4600円,940円,1万5020円。2けた人気馬の台頭もあって波乱傾向を示している。
連対馬の前走は重賞7頭,オープン特別10頭,1600万下3頭。重賞組は前走着順に関係なく巻き返し可能だが,オープン特別組は1??3着,1600万下組なら1着が連対条件になっている。路線別はニューイヤーS組が6連対でトップ。次いで2年連続中で計3連対の京都金杯組が続いている。なお,連対20頭中13頭は芝1600Mから出走し,残る7頭は,1200Mと1400M各1頭と,1800??2500Mが5頭。当レースと同距離のマイルを使われた馬が好成績を上げている。
牡馬は134頭出走して20連対,牝馬が8頭で0連対。出走頭数が少ないこともあるが,牝馬はここまで3着(2回)が最高成績となっている。
年齢別は4??8歳上馬が7,2,9,2,0連対。6歳馬が世代をリードしている。関東馬VS関西馬は83頭と59頭で争い11対9。連対数で関東馬が優位だが,率で関西馬が逆転している。
◎…復帰戦のニューイヤーSでキングストレイルは0秒4差の4着。直線で前に壁ができなければもう少し際どかったか。前走の馬体22キロ増は明らかに重目残り。たたき2戦目。昨年6着の雪辱を晴らすチャンスだ。
○…前走スズカフェニックスは後方で脚をためて追い込んだが,前が止まらず0秒3差の5着。スローペースに末脚を封じられた。2走前に今回と同条件の富士Sで,レース最速タイの上がり33秒3で0秒1差の3着。その時と同じ東京が舞台なら差し切りが期待できる。
▲…メテオバーストはニューイヤーSで0秒3差の2着。勝ち馬には並ぶ間もなく交わされたが,キングストレイルに0秒1先着した。2000M以上の重賞でも善戦しているが,ベストは全4勝中3勝を挙げている1600M。東京コースも走る。
△1…エアシェイディは富士S(2着)で○スズカフェニックスと対戦してクビ差先着。次走でオープン特別を快勝した。マイルは,1勝,2着2回とまだ底を見せていない。休養明けの今回は評価を下げたが,重賞級の能力を秘めている。
△2…グレイトジャーニーは京都金杯で中団から鋭く追い込んで0秒4差の7着と掲示板を外したが,着順ほど大負けしているわけではない。左回りに実績はないが,展開がはまれば大駆けがある。
△3…イースターは2走前にオープン特別を圧勝した。前走は道悪で末脚を生かし切れず,勝ち星も1800M以下に集中しているだけに実績のない2000Mも少し長かったか。管理する瀬戸口調教師は来月2月に定年を迎えるが,今年はすでに2勝をマークしている。人気薄でも“大物”調教師の一発を警戒したい。