ファンが選ぶ!花園伝説の名選手・名監督ランキング

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スポーツナビでは、第100回全国高校ラグビー大会にあわせ、「花園伝説の選手」と「あなたの好きな花園名監督」のアンケートを実施。
あなたが思う名選手・名監督を最大3人まで投票してもらいました。

1位に輝いたのはどの選手・監督なのか!?
(2020年12月掲載)

順位 名前(学校) 紹介文 得票率
1 山口良治(伏見工) 1980年度に平尾誠二らを擁して全国優勝。ドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった。情熱と愛情を注ぐ熱い指導が代名詞。 48.92%
2 記虎敏和(啓光学園) 監督、総監督として2001年度から4連覇を達成し、「啓光時代」を築く。強固なディフェンスを元に常勝チームを作り上げた。 26.22%
3 竹田寛行(御所工/御所実) 1989年に監督就任。ひとつの塊のように動くモール、厳しいディフェンスで「御所」の名をラグビー界に広めた。準優勝4回。 15.95%
4 谷崎重幸(東福岡) グラウンドを広く使うダイナミックなラグビーで優勝4回。選手の自主性を重んじ、才能を伸ばす指導は全国に影響を与えた。 14.86%
5 荒川博司(大阪工大高) 監督、部長として4度の全国制覇。1980年度の伏見工との決勝戦は伝説の一戦として知られる。河瀬泰治、元木由記雄らを育てた。 12.16%
6 松沢友久(相模台工) 公立校を全国的な強豪に育て、1993年度から2連覇を達成。黒一色のジャージで激しく戦う姿は迫力十分だった。 10.27%
6 藤原秀之(桐蔭学園) 選手として大東大一高で全国優勝。桐蔭学園では理解力の高い選手を育て、松島幸太朗らを輩出。昨季は初の単独優勝を成し遂げた。 10.27%
8 湯浅大智(東海大仰星) 主将として1999年度に優勝。2013年度に監督就任してから優勝3回、準優勝1回。チーム力を総合的に高めており、接戦での勝負強さが光る。 9.73%
9 土井崇司(東海大仰星) 選手の能力を見極め、多彩な戦い方で全国優勝2回。トライ世界記録を持つ大畑大介、19年W杯日本代表の山中亮平らを育てた。 8.92%
10 中村誠(国学院久我山) 4度の全国優勝を誇り、そのうちの2度は同じ東京の目黒と決勝で対戦。「ラグビーは教育」として指導を続けた。 7.84%
10 藤田雄一郎(東福岡) 2012年に監督就任し、2度の三冠(選抜、7人制、花園)を達成。フィジカルに優れ、スピード豊かなチームを作り上げた。 7.84%
12 梅木恒明(目黒) 早朝から夜までの猛練習で知られ、全国大会で5回優勝。元日本代表・松尾雄治、水谷眞らを育てた。 6.49%
13 田中克己(天理) 選手として1回、監督として2回優勝。高校日本代表監督も務めた。体格で劣っても技術と工夫で対抗する天理ラグビーを築いた。 5.68%
14 徳増浩司(茗溪学園) 「エンジョイ・ラグビー」を掲げて1988年度に大阪工大高と両校優勝。自由な発想で戦うチームの快進撃は衝撃的だった。 5.14%
15 野上友一(常翔学園) 1995年度にはパワフルなチームを作り上げ、「史上最強」とも評された。12年度には機動力を生かして自在に戦い、全国制覇。 4.86%
16 森喜雄(熊谷工) 1986年度には堀越正己を擁して全国準優勝。定年退職後は埼工大深谷(現・正智深谷)を指揮し、埼玉ラグビー界に大きく貢献した。 4.32%
17 湯浅泰正(京都成章) 組織化されたディフェンスと、展開力のあるアタックで花園4強3回、8強5 回。京都で絶対的な存在だった伏見工と切磋琢磨して強豪に。 4.05%
18 小城博(佐賀工) 公立校に集まる選手を鍛え、2000年度に全国準優勝。身長185cmの五郎丸歩をFBとして育て、日本代表入りへつなげた。 3.78%
19 高崎利明(伏見工) 選手として1980年度に全国優勝。監督としても優勝2回を誇り、19年W杯日本代表の田中史朗、松田力也らを育てた。 3.24%
20 佐藤忠男(秋田工) 「サッチュウ先生」と呼ばれ、監督、コーチとして優勝8度、一時代を築いた。元日本代表・志賀英一らを育てた。 2.70%
20 浜野昭夫(国学院久我山) 中村誠監督をコーチとして支え、監督就任後は優勝1回、準優勝1回。97年度には攻撃力のあるチームで当時の大会得点記録を更新した。 2.70%
22 山田耕二(西陵商) 体の小さな選手たちを徹底的に鍛え上げ、1996年度に全国優勝。伏見工の山口良治氏とは日体大の同級生。 2.43%
23 三重野達(大分舞鶴) 1975年度に粘り強いディフェンスで全国初優勝。83年度に準優勝となった決勝は松任谷由実「ノーサイド」のモデルと言われている。 2.16%
24 新井隆吉(保善) 1957年度に初優勝を飾り、その後も3度優勝。ライバルの秋田工とし烈な戦いを繰り広げた。日本代表・伊藤忠幸らを輩出。 1.35%
25 綾部正史(大阪桐蔭) 2018年度に全国初優勝。選手の個性を尊重する指導で強豪校に育て上げた。野球部の西谷監督の指導も参考にしている。 0.81%

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解説

1位に輝いたの「泣き虫先生」のイメージが定着している伏見工の山口監督だった(写真は共同)

 全国高校ラグビーの「あなたの好きな花園名監督」で1位に選ばれたのは伏見工の山口良治監督。弱小校を全国的な強豪に育てた熱血指導や、涙ながらに選手を抱きしめる姿は高校ラグビーの代名詞となった。ユーザーからも「選手想いの泣き虫先生のイメージ」、「高校ラグビーの象徴だと思う」という声が集まり、得票率は49%と圧巻の数字に。

 2位は26%の得票率で、監督、総監督として啓光学園を戦後初の4連覇に導いた記虎敏和監督。3位には御所実の竹田寛行監督が入った。廃部寸前だったチームを鍛え上げ、4度の全国準優勝。来年3月に定年を迎える指揮官は、今大会で悲願の初優勝に挑む。

今大会、悲願の初優勝を目指す御所実の竹田監督(写真は共同)

 4位は東福岡で黄金期を築いた谷崎重幸監督、5位は大阪工大高でスケールの大きな選手を育てた荒川博司監督、6位には相模台工で2連覇を達成した松沢友久監督。選手が身を包んだ真っ黒なジャージは威圧感十分だった。

 今回の候補の中で最年少(39歳)だった東海大仰星の湯浅大智監督は8位。ここまで3度優勝の若き名将のさらなる活躍が楽しみだ。

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