ファンが選ぶ!花園伝説の名選手・名監督ランキング
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スポーツナビでは、第100回全国高校ラグビー大会にあわせ、「花園伝説の選手」と「あなたの好きな花園名監督」のアンケートを実施。
あなたが思う名選手・名監督を最大3人まで投票してもらいました。
1位に輝いたのはどの選手・監督なのか!?
(2020年12月掲載)
順位 | 名前(学校・学年/活躍年度) | 紹介文 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 平尾誠二 (伏見工3年生/1980年度) | ケガを抱えながら司令塔としてチームを全国優勝に導き、ドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった。日本代表35キャップ。 | 43.51% |
2 | 松島幸太朗(桐蔭学園3年生/2010年度) | しなやかな走りで大活躍。3年時の準決勝で見せた100m独走トライで花園に衝撃を与えた。日本代表39キャップ。 | 23.24% |
3 | 元木由記雄(大阪工大高2年生/1988年度) | 高校生離れしたパワーで相手を弾き飛ばし、花園を席巻した。2年時に茗渓学園と両校優勝。日本代表79キャップ。 | 17.57% |
4 | 藤田慶和(東福岡3年生/2011年度) | 3連覇を達成した花園のスーパースター。長い手足を生かしてダイナミックにグラウンドを走り回った。日本代表31キャップ。 | 14.32% |
5 | 堀越正巳(熊谷工3年生/1986年度) | 身長160cmと小柄ながら、圧巻のパスワークとリーダーシップでチームを全国準優勝に導く。日本代表26キャップ。 | 11.35% |
6 | 難波英樹(相模台工3年生/1994年度) | 日本ラグビー史に残るファイター。リーダーシップにも優れ、主将として公立校を全国2連覇に導いた。日本代表24キャップ。 | 10.54% |
6 | 国定周央(啓光学園3年生/2008年度) | 伸びやかな加速で相手を翻弄し、決勝では圧巻の3トライ。細身のエースがグラウンドを自由自在に駆け回った。 | 10.54% |
8 | 赤羽俊孝(茗溪学園3年生/1988年度) | SOとして準々決勝で見せた「3人飛ばしのパス」は日本ラグビー界に大きな衝撃を与えた。大阪工大高と両校優勝。 | 9.19% |
8 | 山中亮平(東海大仰星3年生/2006年度) | 身長185cmの大型SOとして“花園史上最強”と言われたチームを全国優勝に導いた。日本代表18キャップ。 | 9.19% |
10 | 布巻峻介(東福岡3年生/2010年度) | 高校時代は圧倒的な強さのCTBとしてチームを引っ張った。3年時には松島らを擁する桐蔭学園と両校優勝。日本代表7キャップ。 | 8.65% |
11 | 正面健司(東海大仰星1年生/1999年度) | 1年生で出場した決勝戦で70m独走トライ。伸びやかな加速とステップワークでラグビーファンを驚かせた。日本代表2キャップ。 | 8.11% |
12 | 福岡堅樹(福岡3年生/2010年度) | 左ひざのケガを抱えながらも、本郷高戦のラストプレーで劇的な逆転トライを見せた。日本代表38キャップ。 | 7.03% |
13 | 本多貴(大阪工大高3年生/1998年度) | 豪快なハンドオフで相手を次々となぎ倒したFL。中学生時代の五郎丸歩にも影響を与えたと言われている。 | 6.76% |
14 | 佐々木隆道(啓光学園3年生/2001年度) | 鋭いアタック、激しいディフェンスでチームを引っ張った闘将。早稲田大、サントリー、日本代表でも主将を務めた。日本代表13キャップ。 | 6.22% |
14 | 八役大治(天理3年生/2004年度) | 花園史に残る名タックラー。準決勝の大阪工大高で見せた鋭いタックルは強烈な印象を残した。 | 6.22% |
16 | 田中史朗(伏見工3年生/2002年度) | 強気なゲームメイクで花園を沸かせたSH。ハツラツとしたプレーで全国ベスト4の原動力となった。日本代表75キャップ。 | 5.14% |
16 | 奥井章仁(大阪桐蔭3年生/2019年度) | 体重100kgを超す「怪物」FL。3年時の茗渓学園戦では何人ものタックラーを弾き飛ばし、70m独走トライを奪った。 | 5.14% |
18 | 松田力也(伏見工3年生/2012年度) | 平尾誠二さんと同じ中学、高校で活躍した天才BK。ラン、パス、キックとオールラウンドな能力が光った。日本代表24キャップ。 | 4.59% |
19 | 福井翔大(東福岡3年生/2017年度) | 身体のバランスに優れ、タックルを次々と外してトライを量産したNo.8。高卒でパナソニックとプロ契約を結んだ。 | 3.78% |
20 | 桜庭吉彦(秋田工3年生/1984年度) | 秋田工2年時に野球部から転部し、翌年に全国優勝に輝いた身長192センチの大型LO。日本代表43キャップ。 | 3.51% |
21 | コリニアシ・ホラニ(現・ホラニ 龍コリニアシ、埼工大深谷2年生/1999年度) | トンガ在住時は吹奏楽部。日本でラグビーを始め、2年時の全国準優勝、3年時のベスト4に貢献した。日本代表45キャップ。 | 2.70% |
22 | 垣永真之介(東福岡3年生/2009年度) | パワフルな突進と、PRとは思えないスピードで大暴れ。大会最多得点記録を更新したチームを主将としてまとめた。日本代表9キャップ。 | 2.43% |
23 | 平塚純司(秋田工2年生/1995年度) | 身長199cmの大型LOとして花園に鮮烈な印象を残した。2年時に全国準優勝。日本代表1キャップ。 | 2.16% |
24 | 松井千士(常翔学園3年生/2012年度) | 決勝の御所実戦で終盤に涙の決勝トライ。現在は7人制日本代表で東京五輪出場を目指している。日本代表2キャップ。 | 1.89% |
25 | 畠山健介(仙台育英3年生/2003年度) | 力強さと器用さを併せ持ったPRとして3年連続で花園に出場。機動力にも優れ、日本代表78キャップは現役最多。 | 1.62% |
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解説
ドラマ「スクールウォーズ」のモデルにもなった平尾(写真:アフロ)
全国高校ラグビーの「花園伝説の選手」で1位となったのは伏見工(1980年度)の平尾誠二だった。弱小校から数年で全国的な強豪となり、その中心にいた平尾は大ケガを負いながらも決勝の舞台に立ち、チームは試合終了直前のトライで栄光をつかんだ。ドラマのモデルになった劇的なエピソードは、その後の活躍によってさらに広く知られることになり、今回のランキングでも44%と抜群の支持を集めた。
2位は桐蔭学園(2010年度)の松島幸太朗。100メートル独走トライなどで強烈なインパクトを残し、2019年ワールドカップでは日本代表の8強進出に大きく貢献した。
3位には大阪工大高(1988年度)の元木由記雄が入った。高校生離れしたパワーで大暴れし、日本代表でも79キャップと長く活躍した。
決勝では圧巻の3トライをあげ、ファンを魅了した国定(写真は共同)
高校卒業後に日本代表でプレーした選手が多い中で、7位の国定周央(啓光学園/2008年度)、8位の赤羽俊孝(茗溪学園/1988年度)は日本代表未経験。軽やかにグラウンドを駆け抜けた国定には「ラグビーを始めるきっかけとなった」という声が届いた。自由奔放な攻撃の司令塔だった赤羽を見て「ラグビーの面白さを知った」というユーザーも。
第100回大会を迎えた花園、これからも新たな「伝説の選手」が生まれることを期待したい。(文中、敬称略)