ファンが選ぶ!高校サッカー選手権「名勝負ランキング」

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スポーツナビでファン投票を実施した高校サッカー選手権「名勝負ランキング」企画。ファンの方が思う選手権の名勝負を「20世紀」「21世紀」別で投票してもらいました。

今回は21世紀編。はたして1位に輝いた試合は!?

順位 試合 得票率
1 【05年度 決勝】野洲2-1鹿児島実 45.03%
2 【19年度 決勝】静岡学園3-2青森山田 36.30%
3 【13年度 決勝】富山第一3-2星稜 19.49%
4 【02年度 決勝】市立船橋1-0国見 15.31%
5 【18年度 準決勝】青森山田3(4PK2)3尚志 11.80%
6 【08年度 決勝】広島皆実3-2鹿児島城西 10.31%
7 【11年度 決勝】市立船橋2-1四日市中央工業 9.26%
8 【17年度 決勝】前橋育英1-0流通経済大柏 8.96%
9 【08年度 準決勝】鹿児島城西5-3前橋育英 8.29%
10 【14年度 決勝】星稜4-2前橋育英 5.08%
11 【04年度 準決勝】市立船橋2(5PK4)2星稜 4.63%
12 【06年度 決勝】盛岡商業2-1作陽 4.48%
13 【03年度 準々決勝】鹿児島実業1(5PK4)1市立船橋 4.41%
14 【09年度 決勝】山梨学院大附1-0青森山田 4.33%
15 【12年度 決勝】鵬翔2(5PK3)2京都橘 3.73%
16 【10年度 決勝】滝川第二5-3久御山 3.58%
17 【14年度 準決勝】前橋育英1(5PK4)1流通経済大柏 3.51%
18 【06年度 準々決勝】作陽3-2静岡学園 3.36%
19 【14年度 準々決勝】日大藤沢2-1静岡学園 2.84%
20 【01年度 準決勝】岐阜工2-1前橋育英 2.69%
20 【15年度 準決勝】国学院久我山2-1青森山田 2.69%

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解説

「高校サッカーを変えた」とまで評価された野洲。延長戦で決めた美しい決勝ゴールは、今なお語り草だ【写真:アフロスポーツ】

 21世紀に行われた高校サッカー選手権の名勝負で最多得票を集めたのは、2005年度大会の決勝、ダークホースの野洲が前年王者の鹿児島実業に挑んだ一戦だ。選出理由に「セクシーフットボールを世に知らしめた野洲のサッカーは本当にセクシーだった」「こんな楽しいサッカーがあるのかと驚いた」とあるように、華麗なパスサッカーで勝ち進んできた野洲は1-1で迎えた107分、大きなサイドチェンジからワンタッチパスを織り交ぜた鮮やかな攻撃で決勝ゴールを奪取する。この野洲の優勝は、高校サッカーに新風を吹き込んだ。このとき、2年生ながら主力だった乾貴士のインタビューも併せてご覧いただきたい。

 2位に入ったのは前回大会の決勝だ。青森山田が2点を先行したものの、静岡学園が3点を連取してひっくり返した好勝負。テクニックに秀でた静学が、泥臭さ、粘り強さも発揮したこの試合には「プロ顔負けの技術とひたむきさが凝縮された90分間に震えた」との最大級の賛辞が寄せられた。

 3位には富山第一と星稜の“北陸ダービー”となった13年度大会の決勝が選ばれた。2-1と星稜がリードして迎えた後半のアディショナルタイム。富山第一がPKを獲得して土壇場で追いつくと、延長戦で決勝ゴール。「地域的なハンデを乗り越え、レベルの高い好ゲーム」「富山第一の監督とキャプテンが親子で、PKを蹴る息子を父親が祈っていたのが印象的」といった試合に関するコメントだけでなく、「国立の最終章だったので、観に行った」と、旧国立競技場との別れを惜しむ声もあった。

 興味深いのは、20世紀編からの変化だ。20世紀には、静岡勢、埼玉勢、九州勢による名勝負が目立ったが、21世紀に入ると、青森山田、前橋育英、星稜の試合に多くの投票が集まった。高校サッカーの勢力図が大きく変わったことがうかがえる。

 今や全国屈指の強豪で、20年度大会においても優勝候補筆頭の青森山田は、2位にランクした19年度大会決勝に加え、尚志との激闘を演じた18年度大会準決勝も上位に入った。尚志のエース・染野唯月にハットトリックを許しながら、PK戦の末に下した青森山田はそのままの勢いで頂点へと駆け上がる。この準決勝には「東北ダービーにふさわしい壮絶な打ち合いで、歴史に残る名勝負」との言葉が贈られた。

 また、柴崎岳を擁して準優勝に輝いた09年度大会の決勝は14位にランクイン。このとき、優勝を飾ったのは山梨の新興勢力・山梨学院大附属。「韮崎が何度も挑みながらつかめなかった優勝旗を山梨に持ち帰ってきてくれた」というコメントが寄せられた。

ガンバ大阪ユースに昇格できず、星稜にやって来た本田。3年間で大きく成長し、持ち前のカリスマ性を発揮した【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 星稜の試合では、3位の13年度大会決勝に続き、10位に初優勝を果たした14年度大会決勝が入った。前年、延長戦で涙を飲んだ星稜は、再び延長戦にもつれ込みながら、前橋育英を4-2と撃破。「どちらも初優勝が懸かり、痺れるようなゲームだった」と評価された。

 続く11位には石川県勢として初めてベスト4に進出した04年度大会準決勝・市立船橋戦がランクイン。この大会で星稜のキャプテンを務め、チームをけん引したのは、本田圭佑だ。星稜と市船の激戦は、開始3分に星稜が先制すると、市船の鮮やかな同点ゴール、途中出場の2年生の逆転弾、ロスタイムの劇的な同点弾、そしてPK戦と、「無数のドラマがちりばめられていた一戦だった」と高く評価された。

 前橋育英が絡んだ試合で20位以内にランクインしたのは4ゲーム。10位に入った14年度大会決勝で初優勝の機会を逃した“タイガー軍団”に悲願の初戴冠の瞬間が訪れたのは17年度大会。流通経済大柏を1-0と下した決勝は8位にランクインし、「1年で4度目の対戦。攻める前育に守る流経柏の攻防は見応えがあった」といった言葉が届いた。
 一方、20位に入った01年度大会準決勝は、岐阜工業に1-2と敗れて涙を飲んだゲーム。坪内秀介、相川進也、佐田聡太郎、相川進也、大谷昌司ら、のちにプロ入りする好タレントをそろえていたが、大会屈指のストライカー・片桐淳至の1ゴール1アシストの活躍の前に散った。

 2000年度から4大会連続決勝進出し、そのうち3度優勝と黄金時代を築いた国見の試合では、02年度大会決勝が4位に選出された。もっとも、この試合は市立船橋の小川佳純に強烈ミドルを決められ、0-1で敗れたゲーム。大久保裕樹や増嶋竜也擁する市船の守備陣に、超高校級ストライカー・平山相太が封じ込められた。「戦後初の3連覇を狙う国見の野望を、小川のロングシュートが打ち砕いた」「歴史的快挙が懸かった試合を、日本中が注目した」といった声が届いている。

 21世紀編で国見の試合が選ばれたのは、この1試合だけ。大久保嘉人が3年生だった2000年度大会決勝は3-0、徳永悠平がチームをけん引した01年度大会決勝は3-1、平山が最上級生となった03年度大会の決勝は6-0と、国見が勝つときは大差が多かったため、名勝負に成り得なかったという見方もできる。

(企画構成:YOJI-GEN)

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