3150×LUSHBOMU vol.2

10/12 12:30 愛知県国際展示場

第1試合/60.7kg契約4回戦

判定

 1R、両者オーソドックスで開始から近距離で左フックを振り合う。そこからともに距離を離すが、月田がジャブからの右ストレートを決めダウンを奪取。立ち上がり反撃に向かう仲里だが、頭が当たりバッティングとなってしまう。

 2R、両者ジャブと左フックで交戦。上背でまさる月田はジャブとストレートを当てる。仲里は踏み込んでのボディフックを当てるが、後半は月田が距離を作ってさばく。

 3R、前に出る仲里に対し、月田はステップバックして間合いを保ちジャブを伸ばす。仲里は左フックに力を込めるが月田は当てさせない。その上でアッパー、ストレートと仲里にパンチをまとめて終える。

 4R、月田は巧みに距離を作り仲里のパンチをブロック、あるいは空転させていく。その上で月田はジャブ、ストレートを見舞うが、仲里が右ストレートをヒット。月田はこれに一瞬腰が落ちるが、マットに膝は着かず持ちこたえる。

 判定は38-37、38-37、39-36の3-0で月田。勝利するも「KOで飾る予定でしたが判定ですみません。また鍛え直して強くなります」と反省を口にし、「次はKOで勝つので応援お願いします」と意気込みを語った。

第2試合/スーパーウェルター級6回戦

判定

 1R、両者サウスポーで対峙する。身長177㎝の上村に対し、168㎝のピーラポンは距離を詰めパワフルな左右フックを振り回す。上村はこれをブロックして右ジャブを返す。

 2Rもピーラポンは前に出て上村の距離を潰していく。上村にロープを背負わせ、左右のフック&アッパー。しかし上村は的確なブロックで当てさせない。

 3R、ジャブを放つ上村だが、ピーラポンがこのラウンドも距離を詰めてくる。上村は近距離ではディフェンスし、距離ができるとジャブを伸ばす。

 4R、ピーラポンは頭をつけ連打を見舞うが上村のガードを破れない。上村は中盤以降、ジャブとストレートで離れて展開する。

 5R、上村は逆にピーラポンをロープに追い込みジャブ&ストレートで探る。このパンチに阻まれ、ピーラポンは前に出て来られなくなる。

 6Rも上村は前に出てプレス。ガードを上げるピーラポンにボディストレート、アッパー、左フックと迫る上村だが、とらえ切れずゴングとなる。

 判定は3者59-55で上村。6勝目を手にしてA級昇格を決めたが「微妙ですね。まだまだ8Rで戦えないと思ったので頑張ります。早くランカーになります」と試合内容を反省しつつ今後の抱負を語った。

第3試合/56kg契約4回戦

1R・KO

 1R、サウスポーの宮里は左ストレートの上下打ちから右フックを繋ぎ、左ストレートを当て先制ダウンを奪う。

 立ち上がった藤本に宮里はストレート、ボディアッパーと左を打ち分けて追加し、動きの鈍い藤本のダメージを見て取りレフェリーが試合を止めた(1R1分31秒TKO)。

 バスケットボール出身でデビュー戦となった宮里は「沖縄から来てくれた友達・家族に感謝します。今年プロテストを受けて2ヵ月後に試合が決まって、1R・KOするのは予想できなかったんですけど、こういう結果になって満足です。今後は世界チャンピオンという目標を持って頑張っていきたいと思います」と白星発進に声を弾ませた。

第4試合/スーパーバンタム級8回戦

棄権

第5試合/スーパーバンタム級8回戦

2R・ドロー

 1R、花田はガードを上げてケビドのパンチを弾きながら前に行く。そしてケビドのパンチをかいくぐって左フック。さらに前進する花田だが、偶然のバッティングにより花田は右目上が切れ出血する。

 2R、ケビドは前後左右にステップを踏むが、ここで再びバッティングが発生。1Rの傷が開いて花田はまた出血してきてしまい、レフェリーがここで試合をストップ。続行不可能と判断され、試合序盤のためドローの裁定となった。

第6試合/ライト級8回戦

判定

 1R、サウスポーのアルデアに英豪は右ストレート、左フックと思い切りよく振るっていく。アルデアも左ストレートを返すが、英豪は当てさせない。

 2R、英豪はジャブで距離と空間を作り、踏み込んでのストレート。アルデアが来ても懐に入らせない。

 3R、英豪は右ボディアッパーを振るって前に行く。アルデアがストレートを返してもかわして当てさせない。

 4R、英豪はストレートからの左フックを強振。だがアルデアも被弾を避け前に出返す。英豪のパンチに空を切らせるアルデア。

 5R、攻めるタイミングを探るアルデアだが英豪のジャブとストレートに阻まれる。さらに英豪は左フックもカウンターする。

 6R、依然英豪のジャブとストレートに阻まれるが、アルデアもストレートを当て始める。下がる英豪をアルデアは追い、ガードの上だがパンチが届き始める。

 7R、英豪は再びジャブと左フックで警戒させ、アルデアを来させない。それでもアルデアが来るとストレートを狙い打ちする。
 8R、ジャブでけん制し、英豪は右アッパー。ストレートもフォローし、アルデアを攻める。逆にアルデアが出てくるとカウンターでストレートを振るう。

 判定は80-72、80-72、78-74の3-0で英豪。

 東洋ランカーを降すも「喜べる内容じゃないですけど、強い相手に勝てたのはよかったです。もっと圧倒的に勝てるよう練習を頑張ります。国内やアジアのランカーとやって、来年タイトルマッチをやりたいです」とさらに前を見据えた。

第7試合/スーパーフライ級8回戦

判定

 1Rの開始からカミケはラフなフックを強振。かわす政所だが、カミケは股の間に手を入れ持ち上げてしまい、レフェリーから減点を告げられる。ダッシュしてパンチを浴びせるカミケに政所はカウンターを合わせるが、カミケは止まらない。

 2R、突っ込んでくるカミケに政所はやはり強めのジャブ、左ストレートでカウンター。カミケは頭のバッティングも見られる。しかし政所はペースを乱されず、接近戦では左右フックを上下に集める。

 3R、政所のストレートをかわし、カミケもすぐにストレートを返す。変わらずラフに来るカミケだが、政所は左ボディ、右ボディフックで削る。

 4R、カミケは突進が減り、政所はジャブ、左ボディアッパーと攻める。ステップインして接近戦を迫るカミケだが、政所は横にフットワークしてかわす。だかカミケも右ストレートを当てて終える。

 5R、政所はジャブでストップを図るが、カミケは頭を振って前に出て右ストレート。カミケは体をつけるように接近して右を振るっていく。

 6R、政所は速いフットワークからジャブを突く。接近戦から横に振り、政所がカミケを投げたようになってしまう。フック、ストレート、アッパーとボディを打つ政所だが、カミケは身を低くして前進を止めない。

 7R、カミケはストレート、クロスと右パンチを使い分ける。被弾せず進める政所だが、残り時間1分を切ったところで右ストレートを浴び、やや足をフラつかせる。しかしボディ打ちでカミケに反撃する。

 8R、距離をあけジャブを放つ政所だが、カミケはワイルドなフックを右・左と振るって狙う。政所はしかし正面で受けず横に回ってかわす。だがカミケの右は軌道が見えづらく政所をとらえる。

 判定は78-73、78-73、77-74の3-0で政所。

 手の骨折からの復帰戦を飾ったが、「相手はガッツがあるしパンチが強くて、自分が技術面で劣ってるところがある感じでした。KOで勝つイメージをしていたんですけど、内容も求められている試合で、もっと堂々とてっぺんを獲ると言えるよう戻ってきます」と反省しつつ試合を振り返った。

第8試合/IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ 12回戦

9R・KO

 1R、矢吹が先制したジャブにノンシンガは右クロスをカウンターで狙う。両者互いに鋭いジャブを突く。矢吹はジャブでの先行から右ストレートもノンシンガはガードが固い。

 2Rも両者シャープなジャブを突き合う。矢吹の右ストレートが当たりノンシンガは後退。追う矢吹だがノンシンガが立て直す。さらにジャブからストレートを繋ぐ矢吹だが、ノンシンガは当てさせない。

 3R、矢吹はジャブを上下に突いてノンシンガを探る。ノンシンガのストレートをかわし、矢吹は前に出て左右のストレートにボディ打ちを交えて攻める。

 4R、矢吹は浅くなったが右ストレートをこのラウンド先制ヒット。その後もプレッシャーを発してノンシンガをロープに追い詰める。ノンシンガがリング中央に出てくると、矢吹はそれを制するようにジャブを伸ばす。

 5R、ノンシンガはリング中央に出て、このラウンド下がらない。矢吹はその周囲を回り、ジャブとストレートを返して応戦する。終盤、前に来たノンシンガに矢吹はストレートをカウンターして終える。

 6Rもリング中央で立つノンシンガに矢吹はジャブを放ち、ノンシンガの強打はバックステップとブロックで殺す。ジャブで巧みに距離を制していく矢吹。

 7Rも両者中央で向き合う。矢吹は先にジャブを放ってけん制し、ノンシンガが来ないとジャブを追撃して攻めを封じる。しかしノンシンガもスイングフックを振るって矢吹を狙う。

 8R、ノンシンガがジャブからフックを振るってきても、矢吹はスッと引いてかわし、すぐに戻って下がらない。矢吹はジャブを突き、鋭いステップバックでノンシンガのパンチを空振りさせる。矢吹が踏み込んでのワンツーを当てると、ノンシンガは横向きになって膝を着き弱気に首を振る。しかし立ち上がり、ここでラウンド終了となる。

 9R、ダウンでギブアップしたようにも見えたノンシンガに矢吹は襲い掛かり、左右のフックを上下に打ち込みダウンを追加。

 何とか立ち上がるノンシンガだが、右目から血が見られる。矢吹はすぐに再び向かい、右でとらえるとノンシンガは崩れ落ち、9R1分50秒での決着となった。

「今日はありがとうございました。負けたら引退と思っていたので、続けられると思うとホッとしました。相手を高く見積もって練習していました。(KOのパンチは)手応えはありました。応援してくれる人、スポンサー、自分に関係してくれてる人たちのおかげでやれているので、結果を出せてよかったです。自分の試合の10日前だったんですけど東京に行って、子どもが2人とも全国チャンピオンになれたのでそれがすごく力になりました。
 今後はハッキリ決まってないですけど、階級を上げてオラスクアガ選手とやりたいです。これで胸を張って世界チャンピオンって言えます。みなさんのおかげでこういう舞台に立てて勝てたので、また応援してください。来週弟が試合なので、それも気にかけてやってください」

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