Bリーグ2024-25シーズン・B2戦力ランキング
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今シーズンのB2はこれまで以上に熱い戦いが期待できそうだ。注目の筆頭は信州ブレイブウォリアーズだろう。2シーズン連続でB1得点王に輝いたペリン・ビュフォード、パリ2024オリンピックで日本代表として活躍した渡邉飛勇らを補強し、1シーズンでのB1復帰を目指す。
その他、B1復帰に向けてチーム力をアップさせたライジングゼファーフクオカ、B3を圧倒的な成績で制してクラブ結成以来最短でのB1入りを目指す福井ブローウィンズ、悲願のB1昇格を目指すアルティーリ千葉などによる、目が離せないクラブが目白押し。2026年にスタートする「B革新」を見据え、B2の各クラブがB1昇格を目指した熱い戦いが繰り広げられることなるはずだ。
(企画構成:バスケットボールキング)
※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点
順位 | チーム | 総合 | オフェンス | ディフェンス |
---|---|---|---|---|
1 | 信州ブレイブウォリアーズ | 89 | 44 | 45 |
1 | ライジングゼファー福岡 | 89 | 45 | 44 |
3 | アルティーリ千葉 | 87 | 45 | 42 |
4 | 福井ブローウィンズ | 86 | 45 | 41 |
5 | 富山グラウジーズ | 85 | 43 | 42 |
6 | 熊本ヴォルターズ | 84 | 44 | 40 |
7 | 山形ワイヴァンズ | 83 | 43 | 40 |
8 | ベルテックス静岡 | 82 | 41 | 41 |
8 | バンビシャス奈良 | 82 | 39 | 43 |
10 | 鹿児島レブナイズ | 81 | 41 | 40 |
11 | 神戸ストークス | 80 | 39 | 41 |
12 | 青森ワッツ | 79 | 41 | 38 |
12 | 福島ファイヤーボンズ | 79 | 39 | 40 |
12 | 愛媛オレンジバイキングス | 79 | 40 | 39 |
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B1昇格に向けて戦力補強に余念のないクラブが牽引
昨シーズン、滋賀レイクスが1シーズンでB1に復帰したように、今回もB2降格の無念を味わったクラブが名誉挽回を期し、B2をリードしていく存在になることが予想される。特に、信州ブレイブウォリアーズはB1昇格の最有力候補となるだろう。2シーズン連続B1得点王のペリン・ビュフォードの加入に注目が集まるが、テレンス・ウッドベリーとアキ・チェンバース、渡邉飛勇の獲得も大きく、圧倒的な成績を残す可能性は十分。トーマス・ケネディらを加えた富山グラウジーズも上位に顔を出しそうだ。
補強のインパクトという点では、B1経験者を7人獲得したライジングゼファー福岡も信州に匹敵する。B1でチャンピオンシップも経験している浜口炎ヘッドコーチの采配で、西地区をリードするのは間違いない。
今シーズンは、長崎ヴェルカ以来となる最短昇格の候補も存在する。伊佐勉HC率いる福井ブローウィンズは、高い得点力とフィジカルなディフェンスを武器にB3で46勝4敗。戦力はほぼ変わらず、練り込まれた戦術でB2でも優勝争いの一角を担う。これらのクラブがひしめくとなると、シーズン最高勝率の記録を塗り替えたアルティーリ千葉も、これまでのようにはいかないだろう。
昨シーズンのプレーオフ進出クラブである山形ワイヴァンズと熊本ヴォルターズは、いずれもオフェンス力では上位に引けを取らない。山形はセミファイナル進出の経験を活かせるか。熊本は故障者の復帰でオフェンス力の更なる向上も見込める。逆に、ディフェンス面で期待できるのがバンビシャス奈良。経験値の高い日本人選手が複数加わったことは、戦術浸透の手助けになる。
もう1つの昇格クラブ、鹿児島レブナイズはアンソニー・ゲインズ・ジュニアの驚異の身体能力が攻守両面でリーグを席巻するだろう。昨シーズン、昇格初年度ながら堅実な戦いぶりでプレーオフに進出したベルテックス静岡に続きたいところだ。
神戸ストークス、青森ワッツ、福島ファイヤーボンズ、愛媛オレンジバイキングスは得点源が退団したため、新外国籍選手の働きがとりわけ重要だ。もちろん、プレーオフを目指すにはディフェンスのレベルアップも不可欠となる。
昨シーズンは山形と越谷アルファーズが番狂わせを起こし、リーグを盛り上げた。HC交代による戦略の転換や新戦力の適応など、どのクラブにもそれぞれの事情がある中、シーズンを通して成長を遂げるのははたしてどのクラブか。
文=吉川哲彦
(企画構成:バスケットボールキング)