武居由樹vs.比嘉大吾

9/3 有明アリーナ

武居由樹、判定で比嘉大吾を下し初防衛に成功

ゲームスコア

大会名
WBO世界バンタム級 タイトルマッチ

武居由樹(王者)

判定

比嘉大吾(挑戦者)

3-0(115-112、114-113、114-113)

  • 入場

    先に入場の比嘉は黒のTシャツで、野木トレーナーが後ろから付き添い花道を進む。階段を上がりロープをくぐると、軽くリングを回って手を上げアピールする。

    対して武居は首丈の深いガウンで、あまり表情を変えず花道を進んでリングに入り、こちらもグルッと中を1周する。

  • 1R

    国歌吹奏の後、武居、比嘉の順にコールがなされ、試合開始となる。

    1R、武居は足を広く開き、懐を深くしたサウスポーで構える。比嘉は鋭い踏み込みのジャブから左フックを繋ぐが、武居は当てさせない。武居も離れた位置から右ジャブを伸ばしていくが、比嘉は右・左とフックを強振。武居はクリーンヒットさせず体を離す。

  • 2R

    武居は右ジャブで探るが、比嘉は左フック、武居はボディフックで反撃するが、比嘉が右フックを振るってヒット。武居はこれにややグラつく。比嘉は左フックで追撃。武居も右アッパーを返す。ラウンド後半は武居、比嘉の順で前に出て圧力を発する。

  • 3R

    比嘉の踏み込みに武居はカウンターの右アッパー。比嘉はこれに怯まず踏み込むが、武居は再び右アッパー。比嘉もしかし左フック、右ストレートと当て返す。圧力を掛け、武居にロープを背負わせる比嘉。だが、武居はここから脱して中央に戻り、右フックをヒットする。

  • 4R

    武居は右ジャブでけん制も比嘉は右フックを放って武居をロープに詰め、右・左のフックで猛攻。武居はクリンチでこらえる。

    武居の右フックに比嘉は足をもつれさせる。武居はここから圧力を発してジャブ・左アッパー、右フックと比嘉を追う。比嘉はしかし、これをブロックで防ぎ、ジャブを連続でヒット。ダッキングしながらの左フックも武居に当てる。

  • 5R

    先手で攻める武居だが、比嘉は右ジャブに左フックをクロスして当てる。比嘉がロープを背負わせ武居を追う。ジャブを刺してくる比嘉に武居は右アッパーで対抗。武居は左アッパーも大きく振るい比嘉の接近をけん制する。

  • 6R

    武居はジャブの後アッパーのモーションで比嘉を再びけん制。武居はボディストレートを打ち込むが、比嘉も左フックをリターンする。

    武居は右ジャブから右アッパーを放つが、比嘉は間合いを詰めてボディフック、顔へのフック。武居は詰められたコーナーから逃れて右アッパー。その後も左アッパー、左ストレート、右アッパーと攻める。

  • 7R

    武居は距離を作って左アッパー、右アッパー。比嘉もしかしジャブを当て反撃。前に来る比嘉に対し武居は素早くバック・サイドとステップし距離を詰めさせない。武居のアッパーに比嘉は左フックをカウンターする。

  • 8R

    比嘉はブロックから武居のフック・アッパーにジャブを合わせる。比嘉はロープに詰めて左右のボディフックも、ここは武居がクリンチで止める。武居は右手を前に伸ばし比嘉の進入を妨害。比嘉は圧力を発揮し、武居をロープに詰めてボディから顔へフックで猛攻も武居は好打を与えない。

  • 9R

    比嘉は左アッパーを当て、上下の左フックで武居をロープに詰め右ストレート。しかし武居もロープを背にしながら左フック。比嘉はロープから逃がさず、右フックを打ち込む。レフェリーがブレイクの後、武居の長いジャブをかわしながら比嘉はロングフックをヒット。比嘉の前進に武居は左アッパー。

    しかしその後で比嘉を組み倒してしまい、武居は謝る。ボディストレート、アッパーの武居に比嘉はジャブを当て、そこからフックを強振して迫る。

  • 10R

    比嘉はガードを上げ前に出て圧力を掛ける。武居はしかしクリンチして比嘉を押さえる。武居はジャブとアッパー、そしてフットワークでサイドに逃れるが、比嘉はジャブで武居の右目を腫れ上がらせる。

    コーナーに追い詰め左フックと左アッパーを浴びせる比嘉。武居はヒッティングにより左目上のカットも見られる。

  • 11R

    武居のジャブの直後に比嘉は左フック。武居はやや足をもつれさせるが持ちこたえる。比嘉は続けて左ジャブをヒット。武居はしかし前に出て右ジャブ、左ストレート、左アッパーと振るう。武居の左アッパーに比嘉は右フックをヒット。

    続いての左フックに武居は足を滑らせるように倒れ、ダウンを宣せられる。武居は違うと手を振るが認められない。

  • 12R

    武居はダウンの挽回に前へ出て、比嘉をロープに詰めてフック・アッパーで猛攻。比嘉は反撃の手が出ずクリンチに逃れる。武居は左ストレート、左アッパー、右フック。比嘉は必死にクリンチ。武居はストレート、アッパーとダウンを迫るが比嘉のクリンチに阻まれる。

  • 判定

    判定は115-112、114-113、114-113の3-0で武居。ダウンを奪われる苦闘を制し初防衛を成し遂げた。

  • 武居のインタビュー

    「すいません、自分の中ではこの勝ちに納得できてなくて、でも大吾さんと最高の試合ができて嬉しかったです。大吾さん、野木(トレーナー)さん、本当にありがとうございました。比嘉選手、本当に打たれ強いし気持ちも強くてパンチも強くて、自分のやられたくないことを一杯やられて、本当に強い選手でした。

    (ダウンを獲られた時の気持ちは?)自分の中ではダウンか分からないんですけど、ダウンを獲られてもおかしくないもらい方をしていたので、でもこれでもっと上に行けるなって思えるので大吾さんに感謝しています。まだまだ頑張ります。キツい試合をできて、もっと強くなれると思いました。反省点ばかりです。まだまだ頑張ります。すみません。たくさんの応援ありがとうざいます。大吾さんと最高の試合ができてよかったです。これからも頑張ります。10月の(那須川)天心くん、頑張ってください。応援しています」

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