ファンが選ぶ! 歴代最強新人王ランキング
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スポーツナビでファン投票を実施した「ファンが選ぶ!歴代最強新人王ランキング」企画。プロ野球ファン1,000人に、歴代最強の新人王だと思う選手をセ・リーグ、パ・リーグでそれぞれ最大3人まで選んで投票してもらいました。
はたして1位に輝いた歴代最強の新人王は!?(企画構成:スリーライト)
※上位はスポーツナビアプリでご覧いただけます
ランキング
順位 | 選手名 | タイトル年/球団 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 松坂大輔 | 1999/西武 | 19.9% |
2 | 田中将大 | 2007/楽天 | 15.5% |
3 | 野茂英雄 | 1990/近鉄 | 14.2% |
4 | 清原和博 | 1986/西武 | 11.8% |
5 | 宮城大弥 | 2021/オリックス | 5.1% |
6 | 源田壮亮 | 2017/西武 | 4.3% |
7 | 山下舜平大 | 2023/オリックス | 4.0% |
8 | 則本昂大 | 2013/楽天 | 2.4% |
9 | 和田毅 | 2003/ダイエー | 2.2% |
10 | 稲尾和久 | 1956/西鉄 | 2.0% |
10 | 張本勲 | 1959/東映 | 2.0% |
12 | 平良海馬 | 2020/西武 | 2.0% |
13 | 木田勇 | 1980/日本ハム | 1.6% |
14 | 攝津正 | 2009/ソフトバンク | 1.4% |
15 | 高橋礼 | 2019/ソフトバンク | 1.3% |
16 | 水上由伸 | 2022/西武 | 1.0% |
17 | 石川歩 | 2014/ロッテ | 0.8% |
18 | 中西太 | 1952/西鉄 | 0.7% |
18 | 山口高志 | 1975/阪急 | 0.7% |
18 | 阿波野秀幸 | 1987/近鉄 | 0.7% |
21 | 杉浦忠 | 1958/南海 | 0.6% |
21 | 有原航平 | 2015/日本ハム | 0.6% |
23 | 尾崎行雄 | 1962/東映 | 0.5% |
24 | 石毛宏典 | 1981/西武 | 0.5% |
24 | 田中和基 | 2018/楽天 | 0.5% |
26 | 池永正明 | 1965/西鉄 | 0.4% |
27 | 小坂誠 | 1997/ロッテ | 0.3% |
27 | 牧田和久 | 2011/西武 | 0.3% |
29 | 豊田泰光 | 1953/西鉄 | 0.3% |
29 | 益田直也 | 2012/ロッテ | 0.3% |
29 | 高梨裕稔 | 2016/日本ハム | 0.3% |
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ファンが選ぶ!歴代最強新人王ランキング パ・リーグ編
『ファンが選ぶ!歴代最強新人王』のパ・リーグ編。トップ3の票を集めたのは、“平成の怪物投手”3人である。
1位は代名詞もそのまま『平成の怪物』、1999年の松坂大輔(西武)。「高卒新人ながら、怪物の名にふさわしいリーグトップクラスの活躍をした」(以下、カギカッコ内はファンのコメント)実力のみならず、新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた『リベンジ』などの“名言”でもファンを楽しませてくれた。初対決でイチロー(オリックス)から3打席3三振を奪ったときの『プロでやれる自信が確信に変わった』は、「高卒ルーキーが、なかなか言えないよ」と、得票理由の一つにもなった。松坂はこの年、16勝5敗で最多勝。高卒ルーキーの最多勝は史上45年ぶり、高卒ルーキー投手の新人王も33年ぶりのことだった。
2位は松坂同様、甲子園の大スターだった田中将大(楽天)。2007年の新人王を、のちにチームメートとなる大卒ルーキー・岸孝之(当時西武)と争った。結果は11勝7敗、防御率3.82、奪三振196で田中に軍配。「新人王という冠だけでなく、“どストレートにすごいやつ”と思わせてくれた選手」と、ファンは当時のインパクトを語る。
3位は、日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄(近鉄)。1990年、『トルネード投法』と呼ばれた独特の投球フォームから繰り出される速球と伝家の宝刀・フォークで、三振の山を築いた。最多勝利(18勝)、最優秀防御率(2.91)、最多奪三振(287)、最高勝率(.692)と、投手四冠を独占。ベストナイン、沢村賞、MVPも獲得しただけに、「そらそうよ」(岡田彰布監督か!?)のコメントが。
4位で初めて、野手が登場。1986年の清原和博(西武)である。“涙のドラフト”は、今なお語り草。1年目の成績は打率.304、本塁打31、打点78で、高卒新人の歴代最高記録だった。「松坂、清原が思い出深いのは、みんなも一緒だと思う。甲子園球児がプロでも活躍はうれしい」とは、ごひいき球団を超えた“野球ファン”ならではのコメントである。
5位から9位には、現役選手が名を連ねた。
5位の宮城大弥(オリックス)は2021年、高卒2年目での受賞。開幕から先発ローテーションを守り13勝4敗、防御率2.51でリーグ優勝に貢献した。「私と同じ沖縄出身のプロとして、最高の投手」と、同郷推しのコメント。
6位は2017年の源田壮亮(西武)。新人遊撃手のフルイニング出場は史上初だった。源田の魅力は、なんといってもスピード感あふれる華麗な守備。“源田たまらん”は瞬く間にSNSの流行語となり、「今も超える選手がいない、日本一のショート」とファンから支持される。
昨年受賞の山下舜平大(オリックス)は、7位。高卒3年目で先発ローテに入り9勝3敗、防御率1.61、奪三振101で、リーグ3連覇に貢献した剛腕ぶりが認められた。「かしこい」「上手い」「嫌な敵」と、なぜか簡潔に称えられた。
8位、9位は共に大卒の則本昂大(楽天)、和田毅(ソフトバンク)。則本はパ・リーグ55年ぶりとなる新人開幕投手を務め、15勝を挙げてリーグ優勝の原動力となった。一方、和田も14勝で、チームの優勝に貢献。日本一の胴上げ投手にも輝き、満票で新人王に選ばれた。
10位に入った2人は、プロ野球史上に輝くレジェンドだ。1959年の張本勲(東映)は、高卒新人ながらレギュラーに定着し、13本塁打を記録。1956年の稲尾和久(西鉄)は高卒1年目に21勝6敗、リーグ記録の防御率1.06で最優秀防御率と新人王の二冠を獲得した。「現役時代はあまり見ていないが、鉄腕・稲尾、安打製造機・張本の両選手」と2人を推してくれたシニア・ファン。彼らをライブで見た幸運な記憶を、ぜひ若い世代に語り継いでほしい。
(文:前田恵、企画構成:スリーライト)