ファンが選ぶ! 歴代最強新人王ランキング

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 スポーツナビでファン投票を実施した「ファンが選ぶ!歴代最強新人王ランキング」企画。プロ野球ファン1,000人に、歴代最強の新人王だと思う選手をセ・リーグ、パ・リーグでそれぞれ最大3人まで選んで投票してもらいました。
 はたして1位に輝いた歴代最強の新人王は!?(企画構成:スリーライト)

※上位はスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 タイトル年/球団 得票率
1 村上宗隆 2019/ヤクルト 15.4%
2 上原浩治 1999/巨人 12.4%
3 長嶋茂雄 1958/巨人 8.5%
4 村上頌樹 2023/阪神 7.5%
5 伊藤智仁 1993/ヤクルト 5.5%
6 大勢 2022/巨人 4.6%
7 原辰徳 1981/巨人 4.1%
8 栗林良吏 2021/広島 3.7%
9 川上憲伸 1998/中日 3.1%
10 赤星憲広 2001/阪神 2.8%
10 青木宣親 2005/ヤクルト 2.8%
12 堀内恒夫 1966/巨人 2.7%
13 森下暢仁 2020/広島 2.3%
14 田淵幸一 1969/阪神 2.3%
15 立浪和義 1988/中日 1.7%
16 槙原寛己 1983/巨人 1.6%
17 岡田彰布 1980/阪神 1.4%
17 大瀬良大地 2014/広島 1.4%
19 権藤博 1961/中日 1.2%
20 津田恒実 1982/広島 1.1%
21 与田剛 1990/中日 1.1%
22 山﨑康晃 2015/DeNA 1.1%
23 長野久義 2010/巨人 1.0%
24 山口鉄也 2008/巨人 0.9%
25 東克樹 2018/DeNA 0.8%
26 小川泰弘 2013/ヤクルト 0.8%
27 小早川毅彦 1984/広島 0.7%
28 澤村拓一 2011/巨人 0.6%
29 髙山俊 2016/阪神 0.5%
29 京田陽太 2017/中日 0.5%

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ファンが選ぶ!歴代最強新人王ランキング セ・リーグ編

10代とは思えない風格をまとい本塁打を量産した村上宗隆。10代のシーズン最多本塁打記録を更新するなど文句なしの新人王獲得だった【写真は共同】

 どんなに卓越した選手でも、一生のうち一度しか獲ることのできないタイトル――それが最優秀新人賞(新人王)。貴重な受賞経験を持つ選手たちの中から、ファンに『歴代最強新人王』を選んでもらった。

 セ・リーグ編の堂々1位に輝いたのは2019年、プロ入り2年目で新人王を獲得した村上宗隆(ヤクルト)である。この年開幕スタメンを掴み、シーズン全143試合にフル出場。高卒2年目以内、未成年でのシーズン36本塁打は日本記録タイ、96打点は日本新記録だった。

「野球からちょっと興味が薄れていたタイミングで、グッと引き戻されたから」(以下、カギカッコ内はファンのコメント)とは、球界全体のスーパースター誕生だったことを意味する、喜ばしい一言だろう。また「若いのに貫禄があった」と、打席での所作や醸し出す雰囲気に感心する声もあった。

 2位は1999年の上原浩治(巨人)。「安定した制球力が、1年目とは思えなかった」というピッチングで、5月から9月まで、15連勝を記録した。シーズン成績は20勝4敗で新人王はもちろん最多勝、防御率1位(2.09)、最多奪三振(179)、最高勝率(.833)、沢村賞と投手タイトルを総なめ。90年代巨人を支えた斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己の三本柱が衰えてきた中、上原が「プロ入り1年目で20勝してエースになった」ことは巨人ファンにとって、うれしい出来事だったはずだ。

 3位には「スーパースターの中のスーパースター」長嶋茂雄(巨人)がランクインした。1958年の夏場から巨人軍の第25代四番に座り、打率.305、本塁打29、盗塁37で優勝に貢献。本塁打と打点(92)の二冠を獲得した。一塁を踏み忘れてアウトになった1本塁打があればトリプルスリーを獲得していただけに、「トリプルスリー未遂」という表現でその衝撃を語ったファンも。回答者の半数以上がおそらく生まれていない時代からの3位入りは、長嶋が「野球を人気スポーツにした立役者」「今後出てこない選手」であるからか。

 4位は昨季、3年目の大ブレークを果たした村上頌樹(阪神)。10勝6敗、防御率1.75の成績で防御率1位、新人王、MVPの三冠を手にした。新人王とMVPのダブル受賞は、セ・リーグ初。「安定感抜群のピッチングで、特にストレートの伸びは圧巻でした」と、高く評価された。

 5位は1993年の伊藤智仁(ヤクルト)。故障離脱のため、前半戦だけで7勝2敗、防御率0.91。“直角に曲がる”といわれた高速スライダーは今なお“歴代最強魔球”の上位に数えられ、今回も「プロ野球史上最高のスライダー投手」と票を集めた。

 6位は2022年の大勢(巨人)。開幕から守護神を任され、新人歴代最多タイの37セーブを記録した。「サイドから威力のある、変化のついた速球のインパクトが強烈」と、玄人視線のコメントが。

 7位には同じく巨人勢から、1981年受賞の原辰徳。(東海大相模)高校時代からのスター選手で、その一挙手一投足が注目された。打率.268、本塁打22、打点67。オフのテレビでは早速特番が組まれ、CMにも出演した。そんな記憶から、「活躍や取り上げられ方が華やかだったし、印象深い」との声が挙がった。

 8位は2021年の栗林良吏(広島)。37セーブを記録し、防御率は0.86。「ストッパーとして、打たれる気がしなかった」とファンもコメントする通り、セーブ機会での失敗0でシーズンを終えた。

 9位は1998年の川上憲伸(中日)。「あのカットボールはエグすぎる」とファンに言わしめた魔球を操り、14勝、防御率2.57(リーグ2位)で新人王争いを制した。

 10位には2005年の青木宣親(ヤクルト)、2001年の赤星憲広(阪神)が並んだ。この年がプロ2年目の青木は、シーズン202安打で最多安打、打率.344でセの首位打者も獲得。赤星は新人歴代4位の39盗塁を記録し、史上初となる“盗塁王と新人王のダブル受賞”を果たした。

(文:前田恵、企画構成:スリーライト)

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