ファンが見た!12球団ドラフト採点【2023年版】

記事

スポーツナビでファン投票を実施した「ファンが見た!12球団ドラフト採点」企画。応援する球団のドラフト会議を100点満点で採点してもらいました。
今回はその結果を公開。ユーザーの満足度が一番高かった球団は!?

ランキング上位と解説コラムはスポナビアプリのみでご覧いただけます。

順位  球団名 採点
1 広島東洋カープ 82.2
2 埼玉西武ライオンズ 79.3
3 オリックス・バファローズ 78.9
4 横浜DeNAベイスターズ 77.3
5 阪神タイガース 75.9
6 福岡ソフトバンクホークス 75.7
7 読売ジャイアンツ 73.0
8 東北楽天ゴールデンイーグルス 67.8
9 千葉ロッテマリーンズ 66.9
10 東京ヤクルトスワローズ 65.8
11 北海道日本ハムファイターズ 65.7
12 中日ドラゴンズ 63.4

※各球団の点数は、ユーザー投票(0点から100点までの11段階)の平均点。小数点第1位まで表示

スポーツナビアプリ 無料ダウンロード

スポーツナビアプリ
スポーツナビアプリ 無料ダウンロード
iPhone版ダウンロードボタン Android版ダウンロードボタン
QRコード
対応OS
iOS 15.0以上
Android 8.0以上
  • アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
  • Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
  • iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
  • iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
  • Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。

解説

【写真は共同】

 史上最多の7度の抽選に沸いた2023年のドラフト会議を終え、ファンの満足度が最も高かったのは、新井貴浩監督が雄叫びを響かせた広島だった。投手陣の強化が求められた中、1位指名で2球団競合の常廣羽也斗(青山学院大)の交渉権を獲得に成功。さらに2位で高太一(大阪商業大)、3位・滝田一希(星槎道都大)と大学生左腕を指名した。上位3投手への期待度は高く、投手力アップは間違いなし。支配下指名5人と人数は少なめだったが、ファンの満足度は高く、唯一の80点超えとなった。

 続いての高評価は西武だった。1位指名した武内夏暉(国学院大)の当たりくじを松井稼頭央監督が引き当てたところから、ウェーバー制の優先順位も生かし、2位で外れ1位候補にも挙げられ上田大河(大阪商業大)の指名に成功した。さらに3位には、高校トップレベルの実力を持つ左腕・杉山遙希(横浜高)。支配下指名7人中6人が投手となったが、ファンの採点は79.3点と満足度の高いものになった。

 3番目はオリックスとなった。1位で将来性抜群の大型ショート・横山聖哉(上田西高)を指名して場内を沸かせた後も4位まで高校生を次々と指名。一転、5位以下では社会人3人を指名し、球団の育成力への自信とチーム編成の狙いが見えたドラフトが好印象だった。4番目評価のDeNAは、1位指名で3球団競合の度会隆輝(ENEOS)を三浦大輔監督が引き当てたことが大きく、直後の会見で見せた度会の人間性に早くもファンが急増中。2位の松本凌人(名城大)も1年目から期待できそうだ。

 5番目は、1位指名で地元出身の剛腕・下村海翔(青山学院大)を一本釣りした阪神だ。2位では四国の快速球右腕・椎葉剛(四国ILplus・徳島)を指名し、3位の山田脩也(仙台育英高)も将来が楽しみ。岡田彰布監督は「100点でええよ」と話した中、ファンの評価は75.9点だった。それに続くソフトバンク、巨人は、ともに新監督の“初仕事”に満足。ソフトバンクの小久保裕紀監督は外れ1位で3球団が競合した高校No.1左腕の前田悠伍(大阪桐蔭高)、巨人の阿部慎之助監督は最初の入札で2球団が競合した完成度の高い即戦力右腕・西舘勇陽(中央大)の当たりくじを引き当てた。

 以上7球団が満足度70点超えでポジティブな声が多かったが、60点台になった5球団は不満の方がやや多くなった。楽天は2度、ロッテは3度、くじを外した。楽天は古謝樹(桐蔭横浜大)、ロッテは上田希由翔(明治大)と力のある選手の指名に成功し、2位以下にも楽しみな選手がいるが、くじを外した印象が強く、評価は上がらなかった。

 同じくヤクルト、日本ハムもくじを外したことが満足度に響いた。だが、ヤクルトでは西舘昂汰(専修大)、松本健吾(トヨタ自動車)が1年目から先発ローテを狙える。日本ハムの細野晴希(東洋大)はアマチュア最速158キロを誇る実力者であり、即戦力捕手の進藤勇也(上武大)、スピード自慢の宮崎一樹(山梨学院大)も楽しみ。ただ2球団ともに現有戦力と指名のバランスの悪さを指摘する声もあり、それがファンの評価、満足度に響いたようだ。

 そして残念ながら、最下位は中日となった。外れ1位で草加勝(亜細亜大)を指名したが、1位指名を公表した度会隆輝(ENEOS)をDeNAに奪われたことが目立ち、昨年のドラフトからの流れも含めて2位以下の指名でもファンの評価を上昇させることはできなかった。

 ただ、これはあくまで現時点での満足度であり、評価である。今年のプロ野球ドラフト会議で指名されたのは、支配下72名、育成50名の計122名。彼らのプロ野球人生はまだ始まっていない。そして過去には「外れ1位」の面々が活躍してきた例も多く、3年後、5年後には、今回の指名リストの印象は大きく変わることになるだろう。彼らの将来に数々の夢を馳せながら、まずはルーキーイヤーの働きに注視したい。

(文:三和直樹)

関連リンク

編集部ピックアップ